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村重杏奈 ARNE インタビュー

「楽屋を出たらポジティブな自分で」映画初主演も話題!村重杏奈さんインタビュー【私の推しごと#14】

2025.01.30

福岡ゆかりの人に、「お仕事」の話から、個人的に推している「推しごと」の話まで、普段聞けないいろんなことを聞く『ARNE』のインタビュー企画『私の推しごと』。

#14は、バラエティ番組などで大活躍中のタレント、村重杏奈さんの登場です。

村重杏奈さん 独占インタビュー ARNE

画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

村重杏奈(むらしげ・あんな)」プロフィール

1998年7月29日生まれ、山口県出身。2011年、13歳の時にアイドルグループ『HKT48』1期生オーディションに合格し、劇場公演を中心に活動、2021年に卒業した。その後、バラエティ番組で大ブレイク。自分のことを「村重」と呼び、どんな相手にも物怖じしないポジティブ全開なキャラクターで活躍の場を広げている。日本人の父とロシア人の母、2人の妹と現在小学2年生の弟という家族全員が顔を出してSNSなどにたびたび登場し、家族仲が良いことでも知られる。2025年1月24日公開のサスペンスホラー映画『悪鬼のウイルス』に初主演した。

「お仕事」について

Q:ここ数年、まさに「バラエティ女王」の名にふさわしいご活躍ぶりですが、振り返っていかがですか?

テレビに出始めて3年くらいになりますが、もうあっという間すぎて。ロケに出て収録してという毎日同じようなスケジュールだけど、会う人は毎回違うし、目まぐるしいですね。最初の頃はバラエティに出演するたびにものすごく緊張していたし、毎回何か残さなきゃって気持ちで。収録が終わった後は反省会もして、1日がすごく長かったんです。それが最近は「もう1日終わるんだ!」って感じ。仲が良い方も増えてきて、楽しんでお仕事できるようになったと感じています。わくわくしながらお仕事させてもらえているので疲れることがないですね。

―2024年には下着ブランドのプロデュースも。

『TOLEETY(トゥリーティ)』ですね。ストレスフリーのノンワイヤーブラで、バストメイクもできるようにかなりこだわって作りました。私も開発中1年くらい実際に着けて調整を繰り返した自信作。産後ママからも好評ですよ。

村重杏奈さん 独占インタビュー ARNE

画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

Q:HKT48に約10年間所属されていました。当時は“楽屋番長”だったとか。

村重はHKT時代、とにかくみんなが楽屋で楽しく過ごせるように心がけていました。メンバーもそれを受け入れてくれて、みんなでゲームしたり、わいわい話したり。でも卒業してからは1人の楽屋が増えて、もう楽屋番長を生かす時はないと思っていたら、今回映画『悪鬼のウイルス』で共演者の方と同じ楽屋になった時に自然とそれができて、「村重ってほんと楽屋がおもしろすぎる」って言われたんです。それはもうHKT時代に培ったものなので、改めて過去の自分と、楽屋番長って言ってくれたメンバーに感謝しました。

Q:お仕事する上で大切にしているマイルールは?

「楽屋を出たら村重です!」を意識してます。村重はやっぱり女の子ですから、気分の上がり下がりもあるし、朝早い日が続くと「やばい、今日人に優しくできないかも」と思う日もありますが、でもメイクして衣装着て楽屋を出た瞬間から、ポジティブで明るい自分でいるようにしています。もともとポジティブなので無理はしてないし、そうしたほうが自分のことを好きになれるので。

―大御所の芸能人との共演も多いと思います。そういう時、特に心がけていることはありますか?

いいか悪いかは別として、これは村重の考えですが、大御所の方ってたくさん敬われてきたと思うんです。「今日はよろしくお願いします」「めっちゃ緊張してます」とか散々言われてきただろうから、1人ぐらい姪っこみたいな感じでくる人がいても新鮮なんじゃないかって。

村重はアイドルで10年間「先輩」の立場もやってきたので、なんとなくわかるんですが、たまにうるさい後輩がくるとおもしろくてうれしかったりするんです。後輩が増えれば増えるほど絡みづらい人になってきて、それが自分的には好きじゃなかった。こういう明るい性格だからこそ、ちょっとフランクに接してみたほうが大御所の方たちもうれしかったりするのかなーという予想のもと接しています。

―HKT時代の経験が生きているんですね。

バラエティでは基本的に後輩の立場なので、HKTの頃、自分がされたかったことを今してる感じですね。

村重杏奈さん 独占インタビュー ARNE

画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

Q:職業柄いつも持ち歩いているものは?

歯磨き、ミントタブレット、いい匂いの香水かオイル、リップクリームです。口がすっきりするだけで気分が変わるので歯磨きをして、収録前は必ずスースーするタブレットを口に入れて、よし!頭すっきり!がルーティン。現場におじさんが多い時は、楽屋に戻ったら香水やオイルで自分のまわりをフローラルな香りで満たして、おじさんたちに負けないようにしてます。

―そしてリップクリームも。

村重はほぼ毎日芸能人に会ってますが、みんな常に潤ってるんですよ。自分もそうなりたいけど完璧にはムリだから、すっぴんでも髪ボサボサでもせめて「この人、いつも唇がプルプルしてる」と思われたいので、リップは必需品です。

Q:お仕事で泣くことはある?

まっったくないです! 泣くと負けた気がしませんか? 涙を流している自分に幻滅しちゃう。涙って女性の武器だと思っているので、そんな最終兵器をここで出してたまるかと絶対泣かないですね。

―芸人さんなどに絡まれる場面もあると思いますが。

むかつくことはありますよ。「なんでそんなこと言うの」とは思うけど、そこに涙という選択肢はない。ずっと一緒にいるマネージャーさんから最初の頃に「泣くのは逃げだ」と言われてから、絶対泣いてやるか!と心に決めてます。

村重杏奈さん 独占インタビュー ARNE

画像:ARNE/撮影:山辺学(calm photo)

Q:最近お仕事で一番うれしかった瞬間は?

それこそ、この映画のお仕事ですね。バラエティ一本の村重に何を期待して映画のお話がきたんだろうと思っていたけど、でも新しい挑戦をさせてくださる環境って生きていてなかなかない。思い切って乗ってみたら、完成披露上映会(2025年1月12日開催)というものすごく華やかな世界につながってました。俳優さんにもいろんな苦労はあるにせよ、映画という形になってこんなすてきなステージに立てるなら、そりゃみんな俳優さんに憧れるよなって。村重もまさか自分がスクリーンに映る日が来るなんて思ってもなくて、今回いろんな方の力でやらせてもらえたわけですが、いまだに実感がわきません。ほんと人生何があるかわからない!

―今後は俳優業にも力を入れていく?

いえ、全く考えていません。村重はこれから先もバラエティで女性タレントとしてテレビに出続けたいと思ってます。先日舞台挨拶させてもらった後も普通にバラエティを撮ってて、「ああ、これだな村重の世界は」ってクスッと笑っちゃいました。でもたまにラッキーパンチで村重の名前があがってお話がきたら、それはもう、もう、目をバキバキにして頑張りたいと思います。

「お仕事」のイチ推し

先ほどから何度か話題に出ていますが、2025年1月24日から公開中の村重杏奈さんの初主演映画『悪鬼のウイルス』。作品への思いを聞きました。

映画『悪鬼のウイルス』

累計8万部突破の二宮敦人原作のホラーサスペンス小説を、『オカムロさん』の松野友喜人監督が完全映画化。都市伝説系YouTuberとして活動する主人公・日名子(村重杏奈)が、友人とともに神隠しの噂がある村を訪れた際に直面する惨劇を描く。

友人役として名を連ねるのは、ドラマで活躍中の太田将熙、ダンス&ボーカルグループ 『WATWING(ワトウィン)』の桑山隆太、Netflixドラマ『シティハンター』の華村あすか、映画・ドラマ・モデルでも活躍中の吉田伶香といった若手俳優。

2024年1月24日(金)イオンシネマ福岡ほか全国ロードショー。※PG12

悪鬼のウイルス

(c)2025二宮敦人・TOブックス/映画『悪鬼のウイルス』製作委員会

出演:村重杏奈、太田将熙、桑山隆太、華村あすか、吉田伶香、大熊杏優、町田大和、角由紀子、鳥之海凪紗、田中要次
監督・編集:松野友喜人
原作:二宮敦人「悪鬼のウイルス」(TO文庫刊)
主題歌:高嶺のなでしこ「アイのウイルス」

配給:イオンエンターテイメント

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Q:どんな映画ですか?

ホラーでありつつも、恋愛やアクション、ちょっとしたウブなシーンもあったり。子どもと大人の境目をさまよい戸惑う、まだ大人になりきれていない子どもたちがサバイブしていくお話です。

―村重さんならではのシーンも。

牛乳を吹き出す場面でしょ。あれはバラエティで培った力。たしか、一発OKでした。

―危険が迫っている時に、村重さんだけ武器としてフライパンを持っている場面も。

現場で「みんな何持つ?」ってなった時に余ったのがフライパンで、「村重っぽくていいんじゃない?」と。ちょいちょい村重らしさを入れていただいたシーンもあります。監督は私と同世代で、どちらかと言うと寄り添い型。みんなでいいものを作っていきましょう、僕に相談してください、アイデアもくださいという方で。共演者の方に「映画の撮影っていつもこういう感じなの?」と聞いたら、「いや違うよ」って。今回は今回でまた特別な現場だと教えてもらったので、せっかくなら楽しもうとみんなでアイデアを出し合って決めることも多かったです。

※画像:(c)2025二宮敦人・TOブックス/映画『悪鬼のウイルス』製作委員会

Q:撮影は2023年。今の村重さんとはだいぶ雰囲気が違うような。

そうですね。映画撮影の時はまだ若さもあって、ちょっとふんわりしてて、自分で見てかわいいなって思っちゃいました。バラエティは撮影から遅くても1~2か月後には放送されるので違和感を感じたことはなかったのですが、映画って年単位であくので、自分自身の変化も新鮮でした。この映画は撮影期間10日というありえないスケジュールで撮っていて、そんな中セリフを覚えたり、都内に戻ってバラエティを撮ったり、気が休まることのない10日間を過ごして。しかも初主演。すごいプレッシャーの中で、30歳ぐらい老けてもいい環境だったのに、あんなに肌にハリがあってむしろ偉いと思います!