かわいいだけじゃない“ギャップ”が魅力!「≠ME」谷崎早耶さん、冨田菜々風さんに独占インタビュー【私の推しごと#5】
福岡ゆかりの人に、「お仕事」の話から、個人的に推している「推しごと」の話まで、普段聞けないいろんなことを聞く『ARNE』のインタビュー企画『私の推しごと』。
#5は、アイドルグループ『≠ME(ノットイコールミー)』。通称「ノイミー」から、熊本県出身・谷崎早耶(たにざきさや)さん、鹿児島県出身・冨田菜々風(とみたななか)さんの登場です(全2ページ)。
指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ。『=LOVE』の姉妹グループとして2019年に誕生し、グループ名には「今までとは違う自分をみんなに経験してほしい」という想いが詰まっている。
2021年4月7日にメジャーデビューし、デビューミニアルバム『超特急 ≠ME行き』はオリコン初登場1位・週間アルバムランキング1位を獲得。2023年3月にはグループの4周年を記念するコンサート「≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」、4月から≠ME全国ツアー2023「We shout “I am me.”」を開催し、ツアーファイナルとして東京・日本武道館で2Daysコンサートを成功させた(SOLD OUT)。9月には7thシングル『想わせぶりっこ』をリリース、振り付けの「ねこみみダンス」がTikTokで流行し話題に。2023年12月20日に8thシングル「アンチコンフィチュール」を発売。
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『福岡大名ガーデンシティ』1階にある、緑のガーデンに面したレストラン『The CRAFT Bar and Grill(ザ クラフト バー アンド グリル)』で、お話を聞きました。
「お仕事」について
Q:大躍進だった2023年。振り返っていかがでしたか?
冨田菜々風さん(以下、冨田) とても濃い1年でした! ≠ME全国ツアー2023「We shout “I am me.”」のツアーファイナルは日本武道館で2Days開催させていただきました。夢のステージに立てたことがすごくうれしかったです。日本武道館はとても広くて、その名前だけで圧倒されそうでしたが、なぜか不思議とファンの方との距離が近くに感じられて、本当にすてきで特別な場所でした。このステージからさらにグループの勢いがついた気がします。
谷崎早耶さん(以下、谷崎) 2023年はシングルを3枚(『天使は何処へ』『想わせぶりっこ』『アンチコンフィチュール』)も出させていただいたのですが、楽曲ごとに“色”が全然違っていて。「今までとは違う自分をみんなに経験してほしい」というグループ名の想いが詰まっている通り、まさに≠MEな1年でした。私自身もいろいろな自分を知ることができたし、その楽曲に染まることができて、すごく楽しかったなと思います。
Q:そもそもアイドルを目指したきっかけは?
冨田 3歳のときにお姉ちゃんと一緒にダンスを習い始めて、その頃から体を使って表現することが好きでずっとダンス一筋です。ステージに立って表現することをいつか自分のお仕事にできたらどんなにすてきだろうと思いながら過ごしてきたので、まさか本当にこうやってステージに立てる人になるとは思っていなかったです! 過去の自分はびっくりしていると思います。
谷崎 私は『AKB48』さんがきっかけです。テレビの歌番組で初めて見たときにかわいくてキラキラしていて、とても衝撃を受けました。いつか私もこういう存在になりたいと思ったのが一番最初でしたね。今は本当にノイミーで良かったと心から思っています。
Q:「お仕事」をする上で大切にしているマイルールは?
冨田 やっぱり、楽しさやワクワクを届ける側のお仕事なので、そう思ってもらうにはまず自分が一番楽しまないといけないなと思います。どんなときもです。
谷崎 うんうん。
―でも「お仕事」って大変なときもあるじゃないですか。どう気持ちを切り替えるんですか?
冨田 最近だと、どんなことも言葉に出すと言霊(ことだま)になると思うので、少し失敗してしまっても全部をポジティブにとらえるようにしています。発する言葉も、「うまくいくかな?」ではなくて、「うまくいく!」「今日は絶対にいいことがある!」と言い切るようにしています。
谷崎 初心を忘れないことを、私は大事にしています。それこそアイドルになりたかった頃などの気持ちや感情を忘れないようにしていると、一つ一つのお仕事にありがたみや感謝の気持ちをより一層感じられます。ノイミーに入ってもうすぐ5年が経つのですが、その気持ちはいつも持ち続けていたいなと思っています。
―もう5年?まだ5年?
谷崎 まだ5年です。でも長くて濃かったです! ≠MEができた『=LOVE』姉妹グループオーディション受ける前、私はアルバイトをしていたのですが、アルバイトが終わって自分のロッカーの前でオーディション開催の記事を見て、これしかない!と思って応募したときの気持ちを大切にしたいです。
Q:「お仕事」をしていく中で、自分が変わったなと思うことは?
谷崎 物事を客観的に見られるようになったかなと思います。きょうだいの中で私は末っ子なのですが、ノイミーだと一番年上になります。年下のメンバーとは6歳くらい離れている中で、メンバーみんなで楽しい空間をつくるにはどうしたらいいかと試行錯誤したり、ノイミーに入るまでは自分が好きだからこの髪型にする、このメイクにすると決めていましたが、ファンの方に喜んでいただけるのはどういうものなんだろうと考えるようになったりしました。今は自分の好き嫌いではなく楽曲のコンセプトに合わせて、髪色やメイクをよく変えています。新しい視点で自分のことを見られるようになったし、グループのことも考えるようになったので、そこがすごく変わったかなと思います。
冨田 私は人前でしゃべれるようになったと思います。すごく緊張することが多くて、特に初期の頃は不安もあったのですが、ノイミーがあたたかいからか、少しずつしゃべれるようになったかなと思います。まだ時々失敗はしてしまうのですが、しゃべることに対して怖さや恐怖心などがなくなってきました。
―小さい頃から緊張屋さんだった?
冨田 鹿児島県(地元)にいる頃も、授業で極力発表などをしたくないタイプでした。間違っているのではという不安がすごく大きかったんです。でも今は、私にとっての間違いもほかの人にとっては間違いではなかったりしますし、答えは1つではないんだなって、この活動でいろいろ経験させていただく中で分かってきました。
―答えは1つではない。いい言葉ですね。
谷崎 名言だよ。
冨田 恥ずかしい。
「お仕事」のイチ推し
2023年12月20日に、8枚目のシングル『アンチコンフィチュール』を発売した『≠ME』。
「甘いだけが私じゃない」という強いメッセージを、甘いコンフィチュール(果物と砂糖を煮詰めたもの)とのコントラストで表現したダンスナンバー。センターは冨田菜々風さんが務めています。注目してほしいポイントを聞きました。
Q:新曲「アンチコンフィチュール」の注目ポイントは?
冨田 甘さと苦さの二面性を楽しんでいただける楽曲になっているところです。ダンスナンバーなので繊細な動きにも注目して見ていただけたら、より楽しめるんじゃないかなと思います。甘さとダークな感じの2つのシーンによって踊り方や魅せ方をメンバーそれぞれが研究して表現しているので、その違いに注目していただけたらうれしいです。
谷崎 楽曲には色があって、私はその色に染まりたいと思っています。今回、歌詞の中の「甘いだけが私じゃない」というパートがすごく印象に残りました。私は普段甘めな感じをイメージしていただくことが多いのですが、「甘いだけじゃないぞ」という気持ちを表現しました。MV(ミュージックビデオ)の甘めのシーンも、スイートなドレス衣装を着ているのですが、あまり笑わないことや強めな視線など、普段の甘さとは少し違う要素があります。ダークなシーンの中にも新しいイメージを取り入れてみたりしました。甘さも苦さもメンバーの数だけあると思います。
冨田 甘さと苦さ、どちらも手に入れたノイミーは今すごく無敵な状態です!
谷崎 かっこいい!
―「だから叫ぶんだ」という歌詞も印象的でした。さあ、何と叫びましょう?
冨田 ≠MEはこれまでもいろいろな姿をみなさんにお届けしてきたと思うのですが、それだけではないぞ!と叫びたいです。この先もまだまだどんどん≠MEな私たちが出てきて、さらにさらに強くなった私たちでみなさんと一緒に駆け抜けていきたいです!
谷崎 ついてきてください!