TOP > コラム > FBS伊藤舞アナにインタビュー!「横を見て、すーっと涙が引いたことも」【私の推しごと#1】
私の推しごと 伊藤舞

FBS伊藤舞アナにインタビュー!「横を見て、すーっと涙が引いたことも」【私の推しごと#1】

2023.06.07

福岡ゆかりの人に、「お仕事」の話から、個人的に推している「推しごと」の話まで、普段は聞けないいろんなことを聞く『ARNE』のインタビュー企画『私の推しごと』。

#1は、FBS福岡放送のアナウンサーで「ARNE」のアンバサダーでもある、伊藤舞アナウンサーです。

私の推しごと 伊藤舞アナ

画像:ARNE

伊藤舞アナウンサーの「お仕事」について

Q:あらためて、「お仕事」について教えてください。

A:FBSのアナウンサーとして、さまざまなテレビ番組に出ています。

アナウンサーといっても人によって担当する番組やジャンルは違うのですが、私の場合、『めんたいワイド』(FBS)のエンタメコーナーや金曜日の中継を担当しているほか、日曜日の『地元検証バラエティ 福岡くん。』(FBS)では、セーラー服を着てゲラゲラ笑っています。

この『ARNE』も担当していて、番組の収録に参加したり、記事を書いたり。見えない部分ですが編集部のみなさんと企画を考えたり取り組んだりもしています。

そういう意味では、FBSのアナウンサーの中でも、結構イレギュラーな立ち位置ではあります。

Q:この「お仕事」をすることになったきっかけを教えてください。

A:本物のアナウンサーの生の声を聞いて、感動したからです。

高校まで山梨で過ごして、大学で東京に行きました。せっかく東京に行ったから山梨にはないものをと思ってアナウンススクールの1日体験に行き、そこで本物のアナウンサーの生の声を初めて聞いたときに、「すごい!」と声そのものに感動して。その方は華奢な女性だったのですが、声量もあって、「伝わるってこういうことなんだ」と感じました。

もともと私は声が高めで、子どもっぽく聞こえるのがコンプレックスだったこともあり、「頑張ってそうなれるんだったら、私もなりたい」とスクールに通い始めたのが最初です。

私の推しごと 伊藤舞アナ

画像:ARNE

Q:「お仕事」をする過程で、自分の中で変化したことは?

A:やっと許容範囲の低い声が出せるようになってきました。

「声は練習すれば変わる」と聞いてから頑張っていましたが、さすがに1日2日でどうにかなるものではなくて。アナウンサーになってからも、まだ声は高いほうだったと思います。

ニュースを聞いていて、心地いいとか信頼感があると思ってもらえるのは落ち着いた声ですよね。ほかのアナウンサーの方もそうだと思いますが、私も発声練習のほかにも、誰かの真似をしてナレーションしてみたり、低い声で話してみたりと、日々いろいろな練習をしています。

30代になってやっと、自分の中で許容範囲の低い声が出せるようになってきたかな思います。でも……全然まだなんですけどね。

Q:「お仕事」をするうえでの“マイルール”を教えてください。

A:素直なリアクションをすること。

いろんなジャンルの仕事をしているので、接する情報や伝える内容も幅が広いほうだと思います。中にはふざけたり、斜めから入ることもあるのですが、どんな仕事でも一貫して意識しているのは、「素直なリアクション」をすること。

常に「共感してもらえたらうれしいな」と思って仕事をしているので、驚いたことやうれしかったこと、感動したことなどは素直に伝えていきたいと思っています。

私の推しごと 伊藤舞アナ

画像:ARNE

Q:「お仕事」でかかわる周りの人への“私のトリセツ”は?

A:ありません!

これは、むしろ私が聞きたいです(笑)。特にないと思いますし、逆に「ご自由にどうぞ!」という感じです。

いろいろスタッフの方に「こうしてほしい」と提案してもらえたほうが仕事がやりやすいですし、新しい発見もあるはずと感じています。

Q:いつも持ち歩いているものは?

A:スマートフォンです(笑)。

仕事柄、何かを調べなきゃ!という瞬間は常にあるから、調べられる状況にいたいなと。外にいてすごく暑いという日に「今日は何度だったんだろう」と調べて「今年1番の暑さだった」とか。

アナウンサーの視点でいうと、アプリで「アクセント辞典」というのも便利で使っています。分厚い紙のアクセント辞典は、常にデスクに準備してはいるのですが……スマホなら持ち歩けるのはもちろん、アクセントを音で聞けるのもいいです(笑)。

私の推しごと 伊藤舞アナ

画像:ARNE

Q:「お仕事」柄、いつもやってしまうことは?

A:無意識に、この「提供読み」の声の主は誰?と考えてしまいます。

テレビで「この番組はご覧のスポンサーでお送りしました」というのがありますよね。あの「提供読み」の声の主が、誰なのかをつい考えてしまいます。何かのナレーションや、街のエレベーターの中のアナウンスなども同じで、誰かの声を聞いたとき無意識に「この声は誰?」と気にしています。

あとは、日本語にはやっぱり敏感で「あ、使い方間違ってる」とかもあります(笑)。

Q:「お仕事」で、喜びを感じるのはどんなとき?

A:大きな仕事をやり遂げたとき。

番組を作るときなど、結局はチームワークの仕事だと思っているので、大きな仕事をやり遂げたときですね。

感覚でいうと、学園祭が終わった瞬間みたいというか。そんな学生のような気持ちを、仕事を通してずっと感じさせてもらっています。

私の推しごと 伊藤舞アナ

画像:ARNE

Q:「お仕事」で怒ったり泣いたりするのはどんなとき?

A:感動して泣いていても、ほかの人が泣いたら……もう泣けません。

もともと感情的にならないほうで怒ることはないのですが、感動して泣くことはあります。

ある収録でスタジオで出演者3人がVTRを見ていて、私は感動して泣き始めたんですけど、ぱっと横を見たときにほかの人が私以上にボロボロ泣いていて。これで私まで泣いたら、誰も話せなくなっちゃうんで、「あ、もう泣けない」と。すーっと涙が引く瞬間がありました(笑)。

Q:今後の目標を教えてください。

A:はみ出しながら、福岡をもっと盛り上げていけたら!

何か、はみ出したチャレンジをし続けていきたいと思っています。FBSに入社したときには想像もできなかったことでも、今なら挑戦できる、そんな「二足の草鞋」みたいな環境に置いていただいていると感じています。

ありがたいことに、今はいろいろな番組の担当や経験をさせてもらっていますので、そこはしっかりやりつつ、アナウンサーとしてはみ出していきたいですし、やりたい放題やっていきたいと思っています。

そうすることで福岡を盛り上げて、もっと楽しくしていけたらと思っています。

Q:「お仕事」での、今の“いちおし”を教えてください。

本当は、全部見ていただきたいところですが、あえて言うなら『地元検証バラエティ 福岡くん。』(FBS、毎週日曜12時35分~) 。福岡の“超どローカル”なテーマを、根掘り葉掘り検証するスタイルでお届けする番組です。

パラシュート部隊・斉藤優さんと一緒にMCをしていますが、「『福岡くん。』がまたバカなことしてる!」と思いながら楽しんでいただけるとうれしいですね。

伊藤舞

画像:FBS福岡放送