【福岡屋台徹底ガイド】入門にぴったり!天神・博多・長浜エリア注目14選
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【天神・渡辺通りの屋台】ひとつ屋根のした
かつて福岡の多くの屋台で出していた「うどん」が楽しめる貴重な屋台『ひとつ屋根のした』。2023年7月から営業をスタート。
場所は、渡辺通沿い『福岡三越』前、前ページの『ナカナカナカ』の隣です。
外観にどこか懐かしさを感じる屋台は、古民家改築を手がける建築デザイナーに依頼したもの。イメージしたのは「ひとつ屋根のした」にお客さんがつどって、みんなでわいわい楽しく過ごしているところ。その願いが形となり、今は観光客と地元のお客さんが半々くらいで訪れ、一緒に楽しい夜を過ごしているそう。
『牛スジ煮込うどん』(900円)や『ごぼ天うどん』(800円)、『めんたい釜玉うどん』(900円)などが味わえるほか、お重の上に明太子がまるごと一本どーんとのった『焼めんたい重』(小1,200円、大1,500円)が名物です。
玉子焼きがプラスされた写真の『焼めんたい玉子重』(小1,500円、大1,800円)もありますよ。
店内には本格的な「ピザ窯」を備え、『もつの窯焼き』(1,300円)や『鴨の窯焼き』(850円)など、窯焼きならではのふっくらジューシーな仕上がりが堪能できるメニューも揃っています。
おなじみメニューが窯焼きになった『めんたい一本窯焼き』も要チェック!
さらに、女将・髙野妃華里さんの母が中洲で40年以上営む屋台のおでんの味を引継ぎ、“昔懐かしの福岡の屋台”と“ネオ屋台”のどちらも楽しめるのが魅力的。
帰宅後にInstagramのDMで「おいしかった」「楽しかった」「また行きます」と送られてくる感想が、「何よりうれしいし、お客様の笑顔がやりがい」と髙野さん。今後はもっと女性店主の屋台が増えるように、と奮闘しています。懐かしくて新しい、初めてでもほっとする。そんな屋台です。
<店舗情報>
■ひとつ屋根のした
住所: 福岡県福岡市中央区天神2-1-1 福岡三越東側
営業時間:18:00~L.O.23:00
定休日:不定休、荒天時休 ※休みはInstagramのストーリーを参照
込み合う時間帯:日によって異なる
トイレ:警固公園、天神バスセンター、天神地下街ほか
支払方法:現金、楽天ペイ
予約:InstagramのDMから可
Instagram:@yatai_hitotsuyanenoshita(ここをクリック)
【天神・渡辺通りの屋台】なかちゃん
創業30余年、多くの常連客や、最近では海外の方々からも厚く支持されている『博多名物 天神屋台 なかちゃん』。
西鉄天神大牟田線・西鉄福岡(天神)駅から徒歩1分、渡辺通り沿い『福岡三越』東側にあります。
大将・中川陽一さんをはじめ、スタッフの方々も気さくで、屋台初心者でも入りやすいアットホームな雰囲気。「ただいまー」と言いながら入店するお客さんがいるのも納得です。
肉や玉子、野菜、海鮮などを豪快に焼き上げる50種以上もの鉄板焼きや、焼鳥、おでん、ラーメンなどが揃い、「仕事帰りの晩酌に寄りたい」料理から、「福岡に来たら絶対に食べたい」一品まで、幅広いラインナップ。
中でも、『ふくや』の明太子1本をまるごと甘めの卵で巻いた写真の『明太玉子焼き』(1,000円)や、『山芋鉄板』(700円)、『焼ラーメン』(1,000円)がよく出るそうです。
また、カップルで屋台を楽しんでほしいという想いから開発された、具材を自分たちで包んで食べる『博多ピリピリ』(800円)も要チェック。
観光客が来店したら、おすすめの観光や食の歴史を伝えるなど、おもてなしの心にあふれた大将に、きっと忘れられないひと時が過ごせるはず。こうやって長く屋台を続けていると、常連さんが結婚して子どもができ、その子どもがお酒を飲みにやってくることもあるそうで、「感慨深い」と話す大将。
「しゃべりはいいから、料理をつくって」とスタッフに言われるくらい、お客さんと話すのが好きだそうで、「お客さんみんなが、なかちゃんを『自分の店』と言えるくらい、身近に感じてもらえたら」と言います。元気の源はビールとのことで、ぜひ大将と乾杯してください。
<店舗情報>
■なかちゃん
住所:福岡県福岡市中央区天神2-1-1
営業時間:18:00~26:00
定休日:不定休、雨天・荒天時休
込み合う時間帯:19:00~22:00
トイレ:警固公園、天神地下街、天神バスセンターほか
支払方法:現金、PayPay、メルペイ、LINE Pay、楽天ペイ、d払い、au PAYほか
予約:電話(090-3601-3540)で可
Instagram:@tenjin_nakachan(ここをクリック)
【天神・渡辺通りの屋台】HEROs屋台 蒸上(ヒーローズ屋台じょうじょう)
この屋台の中でひときわ存在感を放っているのは、もくもくと蒸気を上げ、次々と蒸しあげられているせいろ。『HEROs屋台 蒸上』は、福岡の屋台ではここだけの「蒸し物専門」の屋台です。
西鉄天神大牟田線・西鉄福岡(天神)駅から徒歩1分、地下鉄七隈線・天神南駅から徒歩5分、渡辺通り沿い『天神ツインビル』西側にあります。
大将の是久晃弘さんは大分県出身で、別府の地獄蒸しにインスピレーションを得て、屋台で蒸し物を出そうと決めたのだとか。
看板メニューは、毎日140個以上を手づくりで仕込む「焼売」で、肉汁があふれ、うまみが畳みかけるパンチの効いた味わい。『肉肉焼売』(3個450円)や『柚子焼売』(3個500円)、『博多明太紫蘇焼売』(3個550円)などがあります。
華味鶏つくね、糸島豚、雷山豚ソーセージが味わえる『福岡のお肉の玉手箱蒸し』(1,500円)も人気。ゆず塩やガーリック塩、抹茶塩など5種の塩で味変しながら楽しめますよ。
そのほか、せいろ蒸しや茶わん蒸し、〆のせいろ飯まで、蒸し料理は約20種。豚バラや鶏ももなどの串やおでん、おつまみまで楽しめます。
女性客が約8割と多いのは、やはり蒸し料理のヘルシーさに惹かれてでしょうか。『美酢』を使ったお酒や、ノンアルコールドリンクも充実しています。
次から次にお客さんが訪れる忙しい人気店ですが、大将の是久さんは接客を大事にしています。「蒸し料理だと、蒸している間にお客さんと話せるんです」と、目の前で表情も見られるのが屋台の醍醐味だと言う大将。福岡の名物や食材を使ったここだけの蒸し料理と、屋台ならではの温かい交流が、多くのお客さんを出迎えています。
<店舗情報>
■HEROs屋台 蒸上
住所:福岡県福岡市中央区天神1-6-8
営業時間:18:45~24:00
定休日:不定休、雨天・荒天時休
込み合う時間帯:日によって異なる
トイレ:近隣のコンビニエンスストア、天神地下街ほか
支払方法:現金、PayPay
予約:不可
Instagram:@yatai.joujou(ここをクリック)
【天神・渡辺通りの屋台】情熱屋台 赤ちょうちん
福岡の屋台では珍しい、本場の沖縄料理が味わえる『情熱屋台 赤ちょうちん』。
西鉄天神大牟田線・西鉄福岡(天神)駅から徒歩1分、渡辺通り沿いで『なかちゃん』と道路を挟んで向かい側。「中央警察署入口」交差点のそばです。
「うちなーぐち(沖縄の方言)」の大将・上原長一郎さんの明るく気さくな人柄もあって、いつも旅行客や常連客の笑い声が響いています。
メニューに並ぶのは、写真の『沖縄島とうがらし餃子』(500円)や『ゴーヤチャンプルー』(800円)、『ソーメンチャンプルー』(800円)、『ヒラヤーチー(沖縄チヂミ)』(800円)といった沖縄料理やお酒の進むアテ、一品料理。「沖縄料理は食わず嫌いの人もいるかもしれませんが、うちのをぜひ食べてみて。だしで炒めていて、おいしいから」と上原さん。
また、『肉豆腐』(600円、ハーフ400円)は自慢の一品で、白みその上品なコク、肉のうまみが出た滋味深いスープは後を引く味わいです。
上原さんが福岡で屋台を出店すると心に決めたきっかけは、友人の屋台『なかちゃん』でした。1年手伝ううちに、「30までに自分の城を持ちたい」と思うようになったそうです。そして1992年、29歳で開業。
「肉体労働だし、本当に大変」と言いますが、「それでも、お客様に元気をもらえるんですよ」と上原さん。たまたま隣り合った見知らぬ人同士が仲良くなっていくのを見るのもうれしいのだとか。ここに行けばいつでも、沖縄の「いちゃりばちょーでー(一度会えばみんな兄弟)」な空気を感じられます。
<店舗情報>
■情熱屋台 赤ちょうちん
住所:福岡県福岡市中央区天神1-6-8
営業時間:18:30~25:30
定休日:月曜、雨天・荒天時休
込み合う時間帯:日によって異なる
トイレ:天神地下街ほか
支払方法:現金、PayPay、LINE Pay、Visa、Master、UnionPay(銀聯)、Alipay(支付宝)
予約:不可
TEL:090-3738-2124