「アマムダコタン」姉妹店が博多に登場!マリトッツォブーム火付け役が狙う次の“仕掛け”は?【古後大輔の福岡パンライフ#71】
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今回は「マリトッツォ」をはじめ、全国から注目を集めているネクストブームの仕掛人を紹介!
一歩先ゆく新時代の開拓者「アマムダコタン」!最旬キーワードは「マリトッツォ」「サステナブレッド」「ダコメッカ」
日本各地から多くのパン好きがやってきては列をなす人気ベーカリー『アマムダコタン』(福岡市中央区六本松)。
ただ今、巷で流行中のイタリアの郷土菓子『マリトッツォ』ブームの震源地として数々のメディアに取り上げられるや否や、その仕掛人であるオーナーシェフ・平子良太さんは全国の注目の的となっている。
私がタウン情報誌『シティ情報ふくおか』で平子さん(下写真右端)を最初に取材したのが、2012年開業の『パスタ食堂ヒラコンシェ』。そのときのタイトルが「パスタ新時代」だった。
これまで見たことがないパスタメニューやその提供スタイルと店づくりに驚かされたのを今でも鮮明に覚えている。
その後も、レストランスタイルのカフェやドライフラワー専門店と、平子さんの多彩な経歴と時代の一歩先ゆくセンスが結実したニュースタイルショップを次々と手掛け、2018年に『アマムダコタン』をオープン。そのときに取材掲載した際のタイトルは、偶然にも「パン新時代」だったのは、必然だったのかもしれない。
常にチャレンジすることを恐れずに、新境地を切り拓いてきた開拓者の「今」を、「マリトッツォ」「サステナブレッド」「ダコメッカ」という、3つのキーワードで紹介しよう。
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今春から全国で話題となっているのがイタリア・ローマの伝統菓子「マリトッツォ」。ブリオッシュ生地のパンに生クリームをたっぷりとサンドした、見た目も味わいもインパクトあるスイーーツパンだ。
そのマリトッツォ・ブームの発祥の地と呼ばれているのが『アマムダコタン』、その仕掛人として各界から注目されているのがオーナーシェフ・平子さんだ。
私が最初に確認したのが2020年5月。それまでもダコタンバーガーやフルーツサンド、生フレンチトーストなど数々の新メニューを独自のセンスでアレンジして、多くのファンを魅了してきた平子さん。マリトッツォは、そんな平子さんの「食べる人に驚きのおいしさを提供したい」という料理人魂が集結した逸品なのだ。
数々の名作をリリースしてきた『アマムダコタン』のマリトッツォの中で、最もSNSでバズったのがこちらの『ヴィーガンマリトッツォ』。
乳製品、動物性食品不使用。牛乳やバターの代わりに豆乳や豆乳バターが使われている。特製の豆乳パンと豆乳生クリームのおいしさはヴィーガンでなくとも、クセになる味わい!
私が最初に取材したのが2020年6月。こちらの八女産ふくえくぼの桃を使ったマリトッツォでした。
そこから、イチジク、ミカン、イチゴなど旬のフルーツはもちろん、バスクチーズケーキやチーズケーキを挟んだものや、プリン入りのクリームブリュレ味やティラミス、安納芋、あんこ、ゴマ味などが登場。現在も新作がどんどん誕生している。
販売時間や販売中のメニューなど詳細は公式インスタグラムをチェック!
おいしい、うれしい、世界に誇れる新提案!アップサイクル・グルメ
イタリアン、和食、ホテル、レストランなど、ずっと「食」という仕事に携わってきた平子さんが、食品ロスに対して提案している取り組みが、「サステナブレッド」(「サステナブル」と「ブレッド」を組み合わせた造語)だ。
『アマムダコタン』オープン時から、余ったパンを使って、フレンチトーストやキッシュブレッドといった味わい深い人気メニューを開発してきた平子さん。旬の食材と向き合い、生産者の想いを知っているからこそ、単に「残り物」として扱うのではなく、そこに手間を加えることで、通常のパンでは味わえない新たな価値を生み出している。
単なるリサイクルではなく、食べる人もおいしく、うれしくなるアップサイクル。これこそが「サステナブレッド」の真髄だ。
「サステナブレッド」のメニューは、写真にある「サステナブレッド」専用のメニュー札が目印。
店頭に並ぶメニューはパンのあまり具合によって異なるので、どんなメニューがあるかはその日次第の一期一会というところも、楽しみの一つ。通常のパンより、手間も時間もかかるが、これ目当てのファンがいるほど、「サステナブレッド」でしか体験できない唯一無二の味わいだ。
ワールドクラスの新展開!前代未聞のパン新世界!驚愕のブレッドテーマパーク
平子さんが1年がかりで準備してきた新店『ダコメッカ』(福岡市博多区博多駅前)。予定通りにことが進めば、本記事が配信された2日後の4月28日(水)にオープンしているはずだ。
その工事中の現場に潜入し、撮影してきた開店前の店内の様子がこちら。
天井が高く取られた店内には、なぜか入り口に囲炉裏があったり、大きな円形テーブルや、カーブを描く台、黄色いらせん階段、その上には空中通路と、サーカス小屋や遊園地に足を踏み入れたような様相だ。
『ダコメッカ』のキーカラーはポップなホワイトピンク。かわいい三角タイルが貼られた壁もうっすらピンク色。
そこに人気ショップ『クランク』のアンティーク家具が組み合わされば、世界的にも類を見ないベーカリーの新世界に。
下写真のキャップは『ダコメッカ』のシンボルである「象」のロゴマークが刺繍されたスタッフの制服(キャップやTシャツの販売も検討中)。
サステナブレッドを使ったクラフトビールや、ダコタンバーガーなどをモチーフにしたオリジナルキャンドルなども登場予定!
場所はJR博多駅の南側。筑紫通りに新しくできた歩道橋が目印。
両隣には『ドラッグイレブン』と『HARTSバスステーション博多』がある一等地の場所だ。
そこに新しくできたビルの1階に『ダッコメッカ』はある。
締め切りの都合上、今回ではここまでしか掲載できないのが残念で仕方ないが、メニューなど詳細は次回にて。
と言いつつ、百聞は一見に如かず。オープンしたらまずは博多まで足を運んで、この前代未聞のブレッドテーマパークで、思う存分、パン新世界をお楽しみください。(文/古後大輔)
<店舗情報>
■amam dacotan(アマムダコタン)
住所:福岡市中央区六本松3-7-6
■DACOMECCA(ダコメッカ)
住所:福岡市博多区博多駅前4-14-1 1階
※この記事は公開時点での情報です。
【参考・画像】
※文/古後大輔
※画像/シティ情報ふくおか
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