福岡ネタ満載だから生で見たい！話題の舞台「獣道一直線!!!」に出演中・池田成志さん＆山本美月さん本音インタビュー
池田成志さん、生瀬勝久さん、古田新太さんと、今の演劇界を牽引する3人が「今一番やりたい芝居を、自分たちの企画で上演したい！」と結成した「ねずみの三銃士」。
第4弾となる『獣道一直線!!!』も、宮藤官九郎さんが脚本を担当し、河原雅彦さんが演出を手がけ、すでに話題となっています。当日券が用意されているというのでまだ間に合いますよ！
池田成志さん・山本美月さんにインタビュー！
全国6都市を巡演中で、本日11月27日（金）から舞台は福岡へ！ 福岡にゆかりの深い池田成志さん、山本美月さんにインタビューしました！
―山本さんが「ねずみの三銃士」へのご出演だなんて、新しい一面が見られそうです。このオファーが来たとき、どう感じましたか？
山本美月さん（以下、山本、敬称略） 「なんで私なんだろう!?」って思いました。舞台を6年前に一度やって、もう一度やりたいなと思っていたのですが……舞台って上手な人がいっぱいいるし、経験値が少ない私が、これだけのベテランの人に混ざって大丈夫かなという不安がありました。
―今は不安は解消しましたか？
山本 はい、楽しくやっています！
池田成志さん（以下、池田、敬称略） まだ不安だったらやばいね。
山本 もう40回以上やってますからね。
画像：細野晋司
―あらすじをさっと読んだだけでも“ものすごい内容”です。この物語の“魅力”をどんなところに感じていますか？
池田 世界各国、今、お芝居なんて行われていないんですよね。だけど日本はやっていいよってことなんで……やっぱり見に来ていただいた瞬間くらいは、ほんの2時間半ですけど、ウサを晴らしてほしい。この話の題材はすごくブラックで下品なんですけど、「バカヤロー」って大声で言うみたいなところがあって。物語そのものは最後も全然スカッとしないんですけど、ちょっとでもいいからウサを晴らしていただきたい。僕らも毒を吐いちゃいますから、みんな毒吐いてもいいんだよ！みたいな気持ちになっていただけるといいかなと思います。
山本 このようなご時世なので、笑える場があるというのも大切だと思います。私はあまり舞台の経験もなく、見る機会もあまりなかったんですけど、今回の作品に関しては、私みたいな“普段あんまり舞台に接してきていない人”にも単純に楽しめる作品だと思います。
池田 演劇って、すごいまじめな印象ないですか？ それって、小さいときの体験がマズいんですよ。たとえば学校で「静かにしなさい」って怒られながら見てたとか。叱られるから笑わないし、そして笑えない作品を持ってこられてたりするし（笑）。そういうのとはまったく真逆のものと出会うだけでも“めっけもん”だと思いますけどね。「なんだ、こんなんでもいいのか！」って。そんなことを感じていただきたいから僕らは間口を広げて敷居を低くしていきたいなと。
画像：細野晋司
―この作品を通して、山本さんが「一番大変」だったことはどんなことですか？
山本 もう、全部！ 前回の舞台では同世代の人が多かったので、「一緒に頑張ろうね」と言いながら、やり方を真似したりもできたんですが、今回は同世代の人がいない。自分で考えなきゃいけないし、教えてくださるんですけども、みなさんベテランすぎるから教えてくださることを私がすぐできないことも。みなさんをお待たせしてしまって、それも分かってくださっていると感じるんですけど、本当に申し訳ない気持ちになりましたね。こういうご時世だから、終わったあとに飲みに行くこともないので、どこか本心を聞けていない気もして、「これで合ってるのかな」と日々感じながら練習していました。
池田 でも結果、よかったかも、飲みに行かなくて。ワーワーなるだけだし（笑）。僕らはみんなでキャスティングするんだけど、なんで美月ちゃんになったかというと、僕が美月ちゃんの名前を最初に出したかなと思うんだけど、去年の大河の『いだてん』（NHK）を見ててね。で、やたら大きな声を出させられたのがすごく印象に残ってて。この子、もしかして根性あるのかな？大丈夫じゃない？って。それでみんな「いいんじゃない」ってなった気がする。
山本 大きな声出さないと埋もれちゃうんですよ。
池田 そうそうそう、そういうことをちゃんと感じてやってたから。
画像：細野晋司
―山本さんは現場で苦しんでいるように見えましたか？
池田 うん、ちょっと涙ぐんだりとかね。まあ、でもしょうがないと思う。僕らはほんとに“いらち（＝せっかちのこと）”だから。さっさか作りたがるんですよ。稽古の時間は短いし、早く帰りたいし、年取ってるし。みんなおじいちゃんだからしょうがないんだよ。
山本 後半だんだん静かになっていきますよね（笑）。
池田 美月ちゃんは、見た目とだいぶ違うように思いますよね。僕は始まる前に九州の話とかして、ほぐそうと思っていたんですけど、「やっぱり九州の人かも？」って。そういう強さを持っているんですよね。悔しいと思いながらやっているのが伝わってくるんですよね。非常に難しい役だったと思うんですよね。1人で2役やっているから。
画像：細野晋司
―お二方とも福岡ご出身ですが、福岡の話って、どんな話をしましたか？
山本 ……なにかしましたよね？
池田 大した話、してないね。「どこの高校？」とか。あとは大した話してないね。
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画像：ARNE編集部
―高校ネタは福岡あるあるですね。最後に、これから見に来る方、この舞台が気になっている方にメッセージをお願いします。
池田 勇気を持って、ぜひ来てください。会場はできうる限りの対策をやっているので、マスクはしていただくんですけれど、あまりビビらずに。笑ったり、まあ泣きはしないと思いますが、せっかくだから楽しんでください。いっときですが、どうぞどうぞウサを晴らしてください。
山本 安全対策もバッチリされています。福岡ネタが結構あるので、福岡の人にぜひ見てもらいたいです。生瀬さんの博多弁も本当に上手だと思いますし。
池田 ふふふ、見た人怒るかもしれないけどね。しつこいくらい福岡ネタやるからね。
山本 たくさん笑っていただけると思うので、演出の河原さんもおしゃっていたのですが、マスクの「替え」も持ってきてください。
池田 よだれでぐちゃぐちゃになるからね！
（終）
一体どんな話!?「獣道一直線!!!」気になるあらすじは…？
面識もない独身男性3人が次々と殺害された。被害者の共通点は、大金持ちで、婚活サイトに登録していたこと。そして同じメーカーのED治療薬を飲んでいたこと。
事件に関心を持ったドキュメンタリー作家が取材を続ける中で、3人と関係を持っていた1人の女性、「苗田松子」と名乗る女が浮かびあがる。
なぜこんな女に騙されるのか。「苗田松子」を取材するうちに自身も事件の闇に取り込まれ……
画像：（株）パルコ
＜当日券あり！「獣道一直線!!!」公演概要＞
日程：2020年11月27日（金）～ 2020年11月29日（日）
会場：久留米シティプラザ ザ・グランドホール
料金（全席指定・税込）S席：9,900円、A席：7,700円（当日券あり）
※当日券は会場にて1時間前から販売
主催：ピクニック、共催：久留米シティプラザ（久留米市）、後援：FBS福岡放送、製作：PARCO、協力：福岡パルコ
※未就学児童のご入場はお断りします ※営利目的の転売禁止 ※チケットはいかなる場合（紛失・盗難・破損・持ち忘れ等）も再発行いたしません。 ※他日への変更・払い戻し不可 （出演者変更の場合も同じ） ※車椅子でご来場の方は事前にお問い合わせください
当日券があるので、見たくなったという人もぜひ会場へ足を運んでくださいね！♡（文／ARNE編集部）
【参考・画像】
※細野晋司 ※福岡パルコ ※FBS福岡放送
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