【大濠公園ベーカリー】朝7時半OPEN!自家製サワー種と有機小麦の“毎日食べたいパン”

【ライター】藤田ショウ

【ライター】藤田ショウ

南西堂 パン集合

こんにちは。福岡のおすすめグルメスポットを紹介している、ライターの藤田ショウです。

今回は、大濠公園近くの鳥飼2丁目エリアに佇む人気ベーカリーをご紹介します。

4つの材料だけで焼き上げるシンプルなパン!大濠公園近くのマイクロベーカリー「南西堂(なんせいどう)」(福岡市中央区鳥飼)

地下鉄七隈線・六本松駅から徒歩約10分。国体道路と城南線が交わる大濠1丁目交差点の角に、2023年10月にオープンした『南西堂(なんせいどう)』。

国産の有機小麦と自家製のサワー種で焼き上げる“日常のパン”と、季節の食材を使ったサンドイッチが並ぶ、対面式の小さなベーカリーです。

南西堂 外観

画像:藤田ショウ

店主の坂本彩衣理さんは久留米市出身。大学時代に働いた東京のカフェで、常連客と言葉を交わしながらコーヒーを淹れる日常に魅せられ、コーヒーの道へと進みました。

その後、大手門のカフェ『Filles et Garcons(フィーユ・エ・ギャルソン)』で働いていた際に、同店を間借りする形でコーヒー店を営業。「間借りのときにしかないものを提供したい」という思いからサンドイッチ用のパンを焼き始めたことが、パン作りのきっかけとなります。

南西堂 坂本さん

画像:藤田ショウ

シングルオリジンのコーヒーや自然派ワインに囲まれて働くなかで、コーヒーやワインのように“その土地の粉で焼くパン”を思い描くようになり、「小麦・水・塩・サワー種」だけで焼く現在のスタイルにたどり着いたそうです。

南西堂 製造

画像:藤田ショウ

レシピ本やオンライン講座を頼りにほぼ独学で焼き続けたパンは、やがて卸の依頼が舞い込むほどに。工房用のテナントを探していた際に、働いていたコーヒー&ワインスタンド『ECRU.(エクリュ)』のオーナーから物件の紹介を受け、同店の近くに『南西堂』をオープンするに至りました。

南西堂 サイン

画像:藤田ショウ

店名は、大濠公園の“南西”に位置することや、窓が“南西”向きに面していることに由来。明るい日差しがたっぷりと入るお店をイメージして名付けられました。

南西堂 ショップカード

画像:藤田ショウ

店内は2坪ほどの販売スペースと厨房のみのコンパクトな空間ですが、入口横のベンチで購入したパンやサンドイッチを片手に休憩することもできます。

南西堂 ベンチ

画像:藤田ショウ

朝7時半からオープンしているため、大濠公園を散歩した帰り道にもふらりと立ち寄りやすいアクセスの良さも魅力です。

南西堂 看板

画像:藤田ショウ

国産素材と自家製サワー種が紡ぐ“毎日でも食べられるパン”

「食卓に常に置いておいてもらいたい」という思いのもと、毎日でも食べられるシンプルなパンを焼いている『南西堂』。

素材は、坂本さん自身ができる限り生産者のもとへ足を運び、福岡県八女市『田中製粉』の有機強力粉や、長崎県・野母崎『母の海』の平釜で炊き上げた煎熬塩(せんごうえん)など、国産の素材を厳選しています。

南西堂 バター

画像:藤田ショウ

生地の要となるのが、粉と水から起こした自家製のサワー種。一般的なイーストとは異なり酵母菌と乳酸菌が共存しているのが特徴で、乳酸発酵によって豊かな風味と深い旨みが引き出されます。さらに保水性が高いためしっとりとした食感が続き、日持ちがしやすいのもうれしいポイントです。

南西堂 製造

画像:藤田ショウ

日を追うごとに生地の水分が皮目へと移動することで風味が深まり、酸味がだんだんと穏やかになるため、冷蔵保存で少しずつ味の変化を楽しむのもおすすめです。

日本特有の気候や小麦の性質と向き合い、試行錯誤を重ねること約3年。「ようやく日本の四季に合わせたパンが焼けるようになってきた」と坂本さんは語ります。

南西堂 内観オーブン

画像:藤田ショウ

定番のカンパーニュから季節のサンドイッチまで!充実のラインナップをご紹介

ベースとなる生地は5種類で、時期によって入れ替わりがありつつ、店内には常時8〜9種類ほどのパンが並びます。

南西堂 内観

画像:藤田ショウ

坂本さんのイチ押しは、全粒粉とライ麦をブレンドした定番の『カンパーニュ』(ホール 1,500円/ハーフ 750円/クォーター 400円)。 外側はバリッと香ばしく、中はふわっと軽やかな弾力があり、 噛みしめるほどに酵母由来のまろやかな酸味がじんわりと広がります。

甘いものにも塩気のあるものにも合わせやすく、スープやサラダはもちろん、コーヒーやワインのおともにもぴったりな万能選手です。

南西堂 カンパーニュ

画像:藤田ショウ

同じ生地にたっぷりのレーズンとくるみを練り込んだ『レーズンとくるみのカンパーニュ』(ホール 1,600円/ハーフ 850円/クォーター 450円)も定番人気の一品。ザクザクとしたくるみの食感がアクセントとなり、レーズンのジューシーな甘みがじゅわっと溢れます。

南西堂 レーズンとくるみのカンパーニュ

画像:藤田ショウ

子どもから大人まで幅広い世代に親しまれているのが、鹿児島県・喜界島産のきび砂糖と、佐賀県・伊万里市『素ヱコ農園』の平飼い卵を使った『ブリオッシュ』(ホール 1,200円/ハーフ 600円)。しっとりやわらかな生地を口に運ぶと、むちっと心地よい弾力とともにバターの香りがふわり。ミネラル豊富なきび砂糖のやさしい甘みと卵のコクが口いっぱいに広がります。

そのほか、ライ麦だけで焼き上げる『ライ麦100』(ホール 900円/ハーフ 450円)は、濃厚な味わいと豊かな香りが魅力で、パテ・ド・カンパーニュや熟成チーズとの相性も抜群。土日限定の『バゲット』(400円)や、月に一度だけ登場する『シナモンロール』(400円)も要チェックです。

南西堂 バケット

画像:藤田ショウ

冷蔵ショーケースには、季節商品を含む5〜6種類のサンドイッチのほか、久留米で50年続くいちご農家『13 strawberry shop』の『いちごジャム』(850円)や、『りんごバター』(1,800円)などのスプレッド、『ラ・フランスジュース』(430円)などのドリンクが並びます。

サンドイッチで人気なのが『平飼い卵のたまごサンドイッチ』(500円)。平飼い卵と自家製のマヨネーズ、塩で和えたフィリングを、全粒粉のパンで挟んだシンプルな構成。風味豊かなパンの穏やかな酸味が、コク深いマヨネーズとマッチして、卵本来の旨みをやさしく引き立てます。

南西堂 平飼い卵のたまごサンドイッチ

画像:藤田ショウ

坂本さんのおすすめは、ひよこ豆のフムスと季節野菜を合わせた『ライ麦100』のサンドイッチで、この日は『なすと玉ねぎ、ひよこ豆フムスのサンドイッチ』(530円)。とろりとした食感のなすとシャキシャキの玉ねぎに、なめらかな口当たりのフムスが重なり、豆のまろやかな甘みとスパイシーなコクがあとを引く、エスニックな風味が魅力です。

南西堂 なすと玉ねぎ、ひよこ豆フムスのサンドイッチ

画像:藤田ショウ

そのほか、うきは市『リバーワイルド』のハムとフランス産チェダーチーズを、軽やかな食べ心地の『ブロン』でサンドした『トマト・ハム・チーズのサンドイッチ』(600円)や、『レーズンとくるみのカンパーニュ』を使った『クリームチーズとはちみつのサンドイッチ』(350円)も定番メニュー。サンドイッチは5分ほどで温めてもらうこともできます。

南西堂 トマト・ハム・チーズのサンドイッチ

画像:藤田ショウ

ドリンクは、ショーケースに並ぶジュースのほか、『ECRU.』の豆を挽いて抽出する『水出しアイスコーヒー』(450円)と、常連のお客さんから届いた樹上完熟の甘夏をシロップにした『甘夏のソーダ』(480円)もテイクアウト可能です。

南西堂 ドリンク

画像:藤田ショウ

品揃えがもっとも豊富なのは朝8時台。お昼を過ぎると種類が少なくなることもあるため、お目当てのパンがある場合は、電話での取り置き(当日も可)がおすすめです。

南西堂 パン集合

画像:藤田ショウ

ひたむきな情熱でパンと向き合い、この土地ならではのリーンなパンを焼き続ける『南西堂』。

朝の散歩ついでに立ち寄って、我が家の定番となる“日常のパン”を見つけてみてはいかがでしょうか。(文/藤田ショウ)

南西堂

住所:福岡県福岡市中央区鳥飼2丁目1-49 サブハウス大濠 1F

営業時間:7:30 〜 14:00

定休日:火曜日・水曜日

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※文・画像/藤田ショウ