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噂の心霊スポットにカメラが潜入!「犬鳴峠」を徹底検証【福岡くん。】

2020.02.15

2020年2月8日(土)深夜0時55分からFBS福岡放送で放送された、「地元検証バラエティ 福岡くん。」。福岡県民の素朴なギモンや都市伝説を調査するこの番組では、“最恐心霊スポット”と噂される「犬鳴峠」に、特別にカメラが潜入。話題となった放送の、一部始終をご紹介します。

MCは斉藤優さん(パラシュート部隊)と伊藤舞アナウンサー(FBS)、そしてゲストは原口あきまささんです!

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

 

あなたは『犬鳴峠』を知っていますか?

犬鳴峠は、宮若市と糟屋郡久山町との境をまたいで存在している峠で、その名はそばに位置する「犬鳴山」から付けられています。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」 (C)2020 Google

由来は諸説ありますが、犬鳴山はとても深く、犬でも越えることができず泣き叫んだことから命名されたなどともいわれています。

そんな犬鳴峠に古くからつきまとうのが心霊現象。実際に過去には凄惨な事故が起こったという新聞記事も残っており、日本でも有数の心霊スポットとして知られています。

さらに、先日より犬鳴峠を舞台にした映画が公開されるなど、その勢いは今なお留まることを知らないほど。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」 ※映画「犬鳴村」現在公開中

しかし、そういった噂はどこまでが本当なのでしょうか。番組では、まず福岡市民のリアルな声をインタビューしました。

「知り合いが車で行って戻ってきて、フロントガラスを見たら手形がいっぱい付いていたそうです」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

「犬鳴峠に行くときの途中のカーブでブレーキが効かなかったりとか、車に不具合が起きたそうです」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

「先輩が旧犬鳴トンネルに行ったとき、行ったメンバー全員がのちに原因不明の高熱になりました」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

…やはり恐ろしい噂がでてきました。しかし、「実際に行ったことがある」という人は意外と少なく、ほとんどが人づてにきいた話ばかり。

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番組スタッフが実際に『犬鳴峠』へ行ってみることに

ということで、スタッフが実際に行ってみることに。福岡中心部から車で約1時間。犬鳴峠周辺の集落に到着しました。

まずは地元の人に聞き込みを行いますが、怪現象の体験者にはなかなか出会えません。

そんな中、「幽霊がでるげなっちゅう話は聞くばってん。古いトンネルの方じゃないかな。今のトンネルやないとばい。そこで出よったっちゃねーの?」と話す男性が現れました。

確かにネット上の噂をみると、いたるところに「旧犬鳴トンネル」の文字が。さらに調べたところ、福岡市と直方市をつなぐ県道21号線上にある「新犬鳴トンネル」のすぐ脇に、噂の旧トンネルへ続く道が存在していました。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

早速、スタッフはその旧トンネル(写真右側)へと向かいましたが、トンネルへ向かう道には頑丈なフェンスがあり、鍵がかかっていました。その脇には立ち入り禁止を告げる市の看板が。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

そこでスタッフは宮若市役所に取材交渉へ。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

「(取材は)厳しいです、正直申し上げまして。同じように依頼が来たこともありましたけども、ずっと一貫してお断り申し上げています」と宮若市の返答。2006年の宮若市誕生以来、数多くの取材依頼は舞い込むものの、一度も許可を出していないとのこと。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

1975年の新犬鳴トンネル開通にともない、旧道は通行禁止になっていました。徹底して立ち入り禁止にした理由を尋ねてみたところ、「ネット上を見ると面白おかしく書かれていることもあり、ありもしない噂が出てしまうのは、ちょっとどうなのかなというところがありまして」。

市としては今後も一切立ち入り許可するつもりはないとのことでした。が、交渉を続けること1時間。

「現段階では厳しいというお答えにはなりますが…」

最終的に検討してみるという回答をいただき、この日は終了しました。

そして後日、宮若市の返答は…

そして後日。「先日ご相談をいただいた件なんですが、今回に限り特別に許可をさせていただきたいと思っています」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

「ただし、おどろおどろしい部分だけではなく、宮若市のいいところも紹介していただくということで」

…なるほど。宮若市のいいところを紹介することを条件に、特別にバーター的に取材OKということに。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

ということで、急遽!

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画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

第3位は、犬鳴川沿いを中心に点在する「脇田温泉」!

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

奈良時代からの歴史をもつ温泉。入浴後はあなたのお肌もツールツル♪

 

第2位は、宮若市のイメージキャラクター「追い出し猫 サクラ」。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

幸福を招く笑顔の裏には、災いを退散させる怒った顔が。宮若市に伝わる伝説に由来しており、グッズは縁起物として大人気。君も「追い出し猫」をゲットだぜ!

そして1位は、5月にニューオープンの宮若市役所新庁舎!

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

宮若市の木材をいっぱい使ったデザインで、最先端のAI技術なども導入予定。5月にはオリンピックの聖火リレーも庁舎前を走るそうです。いや~、楽しみですね!

 

ということで、いざ、旧犬鳴トンネルへ

宮若市とのお約束も果たし、宮若市公認のもと、あらためて旧犬鳴トンネルへ。

まずは、取材が無事に終えられるよう、ほど近いお寺へ厄払いをした後、いわくのトンネルへと続く旧道へ。この日のレポートするのは「ノボせもん なべ」さん。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

繰り返しにはなりますが、市から正式に立ち入りを許可されることは今後二度とない事例。フェンスの鍵が市職員の方の手によって開けられます。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

「ついにこの扉が開きました。この門をくぐっただけですが、心なしかゾゾっとする感じがします」と、なべさん。「でも、壁とかに『参上』とか書いてあるってことは…勝手にだれか入ったってことですかね」。

旧トンネルへの道中には、誰かが勝手に入った形跡と見られる数々の落書きが。

「ここは危ないところです。本当にやめてもらいたいですね」と市の職員。この道は現在は管理が行き届いておらず、かなり危険な場所。そんな足場の悪い山道を慎重にすすんでいくこと10分。すると、全員の携帯電話が圏外になりました。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

「もう何かあっても…連絡がとれないってことですね」

電波も入らない。ますます深くなっていく山道を進んでいきます。

と、いきなり「ちょっとまって。え?トンネルだ!」と、なべさん。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

数々の噂がつきまとう旧犬鳴トンネルが、突然姿を現しました。今ではいくつものブロックで入口を塞がれており、一切入ることができないトンネル。閉鎖から45年経った今、異様さだけが漂っていました。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

「ちょっと気味悪いですね」

トンネルの周りは、特に雨が降ったわけでもないのに、ひどくぬかるんでいます。

「このトンネルのまえだけ明らかに気温がちがう」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

トンネル前から10mほど離れた場所は12度、トンネルの前の気温は9度。たった10mほど離れただけで3度も気温が下がっている。原因は不明ですが、ブロックの隙間から冷気が漏れ出しているのでしょうか。

次はトンネルの内部を確認すべく、ブロックの隙間から撮影することに。「ピントがあってないですけど、奥に見えるのは、むこうの入り口じゃないですか」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

ブロックの隙間からは反対側の入り口が目視できます。別の隙間からも見てみようとカメラを差し込むと…。

「わ!今、カン!って音がした!」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

音声を確認すると、確かにトンネル内部からの、まるで金属をたたくような音が残っていました。そこでトンネル内部にマイクを差し込み、音を収録してみることに。

「めっちゃ音がしてる。なにか漏れてきていますね。金属の音もするし、水滴みたいな音もあると思うんですけど。水のしたたる音や足音のような音がする」

 

次はカメラを旧犬鳴トンネルの中へ。棒の先端にカメラを装着し、スマートフォンでカメラの様子を確認してみました。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

「ぞっとしますね。中の雰囲気がこわいです。周りには落書きがあって、下には水たまりと何か物が落ちている。手前は水なんですけど何かものが浮いていて…」

そのとき、ハンディカメラを持っていたなべさんが大きな声を出しました。

「わ!何か一瞬映ったっす」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

もう一度チェックしてみると…確かにモニターには不可解な映像の乱れが見えます。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

「これは明らかにカメラがおかしいでしょ」

原因不明な不可解な映像の乱れ…。

後日このカメラの製造元へ確認してみたものの、過去に報告がない現象。原因が分からないとの回答でした。

では、一体なぜこのような現象が起きたのでしょうか。

 

結局、番組では、明確な幽霊や心霊現象を確認することはできませんでした。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

とはいえ、不思議なことがいくつも起こった旧犬鳴トンネルの検証。

最後に、今後一切見ることができないであろうトンネル内部の映像をご確認ください。

画像:FBS福岡放送「福岡くん。」

説明不能な現象が次々に起こった今回の「福岡くん。」。原口さんの本業のものまねも、さすがに今回は控えめでした。

もし、この映像の中に何か見えた方は番組へお知らせください。

次回、FBS福岡放送(5ch)「地元検証バラエティ 福岡くん。」は3月14日(土)放送予定です。(文/ARNE編集部)

【画像・参考】

※FBS福岡放送「地元検証バラエティ 福岡くん。」