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稲川淳二の怪談ナイト/稲川淳二さん

「私の怪談は婚活にもいい(笑)」稲川淳二さんが語る、怖いだけじゃない「怪談ナイト」

怖いけど聴きたい、聴きたいけど怖いという不思議な魅力を持つ怪談。

そんな「怪談」の世界で、長年にわたって第一線を走り続けているのが、稲川淳二さんです。

稲川淳二さんによる、毎年恒例の全国ツアー「稲川淳二の怪談ナイト」が今年も開催中! 今回はなんと、39会場57公演という過去最大規模のツアーです。

2026年9月29日(火)、30日(水)、10月2日(金)、3日(土)、4日(日)は、福岡公演。福岡市博多区の『住吉神社能楽殿』で開催されるということで、インタビューをしてきました!

怪談ファンだけでなく、ホラーが苦手な人まで訪れるという「怪談ナイト」の魅力とは? そして、稲川さんにとって福岡はどんな街なのでしょうか。

たっぷりお話を伺いました。

「怖いけど楽しかった」 稲川淳二さんの怪談が“怖いだけじゃない”理由

稲川淳二の怪談ナイト/稲川淳二さん

画像:稲川淳二の怪談ナイト

―「怪談」といえば当然、怖いものだと思いますが、稲川さんは怖いだけではない「快談」と表現されることもありますね。これは、どんな意味が込められているんですか?

もちろん怖さにも自信はあるんですがね。人間の優しさだったり、みんなが抱える苦しみや、懐かしい思い出なんかもそうですが、私の怪談にはそれが入ってるんですよ。

―「怖い」以外の感情も生まれるんですね。

「泣きました!」とおっしゃる方もいますよ。子どものころ、放課後やなんかに友だちと集まって怖い話をした経験は、多くの人にあるでしょう。あの時、怖いけど楽しかったですよね。私の会は、そういう場なんです。

―あの頃、怖い話でなんだか友だちとの距離が縮まったような感覚になったこともあります。

そうでしょう。だから私の会もね、最初は全然怖い雰囲気じゃないんですよ。私が登場したら、「うわー!」って歓声です。お客さんはみんな、手にプラカードやタオルを持って、こっちに向かって振ってくれてワーッと盛り上がるんです。

稲川淳二の怪談ナイト/福岡住吉神社能楽堂の様子

画像:稲川淳二の怪談ナイト

―音楽のライブみたいですね!

そんな雰囲気だから、お客さん同士も仲良くなります。私の会で知り合って結婚した夫婦が、私の知っているだけで5組いますからね。私の怪談は婚活にもいいんですよ(笑)。

―「怖くない」だけの話かと思ったら、そこまで!(笑)

ですから、ほかの怪談やホラーのイベントは苦手でも、私の会だけには必ず来られるという方も多いですね。

怪談は「破片」を集めて作る? 稲川淳二さんが明かす独自の“つくり方”

―最近、YouTubeなどでも怪談チャンネルがたくさんできています。その中でも、稲川さんは、怪談の「つくりかた」もほかにない方法ですよね。そもそも、怪談ファンでないと、稲川さんが怪談を「つくっている」とは知らない人もいるかもしれません。

ゼロから作るわけではないんです。工房で作業をしていたり、怖いと言われる場所に出かけてみたり、雑誌を読んでいたりする中で「あれ?これはなんか変だな」という、「破片」をメモして集めておきます。

―違和感の破片のようなものですかね。

それが何百も何千もたまっていて、こういうと大げさですが、古生物学者のように繋ぎ合わせて作るんです。

学者さんが、小さな骨を見つけても、その時点ではまだどんな恐竜の骨かわからないことがあるでしょ。でも、数年後に、近くから違う部分の骨が見つかると「あ、これはこのくらいの大きさの草食恐竜だ」ということがわかったりする。

―破片を繋ぐんですね。

だけど、骨だけじゃ皮膚の色や鳴き声は分からないですよね。学者さんは、それまでの知見なんかから、色や音を想像します。
私も同じように破片を集めておいて、いろんな歴史や背景を考えながらそれをつなぎ合わせる部分を埋めていくんですよ。

稲川淳二の怪談ナイト/稲川淳二さん

画像:稲川淳二の怪談ナイト

同じ怪談でも毎回違う? 稲川淳二さんが大切にする“ライブ感”

―そうやって作り上げた怪談を、「語る」の段階について。稽古で、一言一句間違いないように仕上げるんですか?

はい、人に見てもらうものですからね。稽古では、細かい部分まで完璧にできるように仕上げます。

―ライブの醍醐味からすると、それを全会場で同じように演るわけではないですよね?

そうですね。全部同じだと、私自身もつまらないですからね。

―お客さんの様子を見ながら変える部分もあるんですか?

筋を変えることはないんですが、言葉の使い方や説明の量を変えたりします。例えば、若い方が多い日には、昔の言葉などをそのまま話すと、言葉の意味がわからないこともありますしね。

それから、おじいちゃんやおばあちゃんが多い時も変わります。私より年上の方が、わざわざ会場まで頑張ってきてくれていることもあるので、語りかけるような話し方になったりしますね。

―語りも生ものなんですね。

開演前に、客席が映るモニターを確認して「今日はどんな方がいるかな」と見ながら考えますね。

稲川淳二の怪談ナイト/稲川淳二さん

画像:稲川淳二の怪談ナイト

「写真の見え方が変わる」 稲川淳二さんが語る“怖い”だけではない心霊写真

―公演では、怪談の他に心霊写真の解説もあるんですよね。

これもね、ただ「ほら写ってる!怖いでしょ」ではないんですよ。もちろん、一目で怖いものもあるんですが、それだけじゃない写真で、ほかの会場は大盛り上がりになりました。

―ネタバレしない程度にどんなものか教えてください。

パッと見は心霊写真に見えないです。だけどね、その歴史的な背景を話すと、その写真の意味がわかってくる。詳しくは、見に来ていただきたいんですが、戦時中のエピソードにまで繋がっていく。

だから、話を聞き終わったら、写真の見え方が最初とは、まるっきり違ってくるんです。

―最近流行りの、ジャンプスケア(突然の音量や登場でビックリさせるもの)的な怖さとは違うものですね。

そうですね。「心霊写真でこんなに感動したのは初めてです」とまで言ってくださる人もいましたね。

稲川淳二の怪談ナイト/稲川淳二さん

画像:稲川淳二の怪談ナイト

「特別ですよ」稲川淳二さんが語る福岡公演ならではの魅力

―毎年、全国を巡っていらっしゃいますが、稲川さんにとって福岡はどんな街ですか?

そりゃ特別ですよ。まず、会場の「住吉神社能楽堂」がいいですよね。大きなホールと違って、あそこはみんなで寄り集まって怪談噺をやっている感じが濃密なんです。

稲川淳二の怪談ナイト/福岡住吉神社能楽堂の様子

画像:稲川淳二の怪談ナイト

―神社という神聖な場所でもありますしね。

そして、椅子ではなく座布団を敷いた桟敷なのも、子どもの頃の秘密の寄り合いのような雰囲気があります。

―全国のツアー会場の中でも独特なんですね。

だから、人気なんですよ。別の地域で一度見た人が、わざわざ福岡公演のチケットを買ってきてくれますね。東京や、北海道の方が来ることも多いんですよ。
ナイショですが、●●さん(人気番組司会者)や、●●さん(数多くのタイトルを獲得したプロレスラー)も、福岡まで来られていましたね。

稲川淳二の怪談ナイト/稲川淳二さん

画像:稲川淳二の怪談ナイト

有名人も来場するほどの人気という『稲川淳二の怪談ナイト 福岡公演』。ただ怖がるだけではない、独特の魅力にあふれています。

住吉神社能楽堂の座布団を敷いた桟敷席で楽しむ怪談は、ほかのホール公演とはまた違った雰囲気になりそう。

すでに10月2日(金)、3日(土)、4日(日)は前売りチケットは完売していますが、当日券は若干数販売予定とのこと。気になる人は急いで!

これまでとは一味違う怪談の楽しみ方を体験するチャンス。怖いものが苦手という人も、新しい世界が開けるかも。この機会に、ぜひおでかけを。(取材・文/Mr.tsubaking)

<「MYSTERY NIGHT TOUR 2026 稲川淳二の怪談ナイト 福岡公演」概要>
日程:2026年9月29日(火)、30日(水)、10月2日(金)、3日(土)、4日(日)
場所:住吉神社能楽殿(福岡県福岡市博多区住吉3丁目1-51)
料金:前売6,600円、当日7,000円(桟敷自由席、整理券番号あり) ※未就学児は入場不可
チケット発売所:スリーオクロック、チケットぴあ(Pコード:659-649)、ローソンチケット(Lコード:83024)、イープラス
問い合わせ:スリーオクロック 092-732-1688(平日10:00~18:30)
公式サイト:https://www.inagawa-kaidan.com/(リンクはコチラ

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【参考・画像】
※文/Mr.tsubaking
※画像/稲川淳二の怪談ナイト

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