
人気店「REC COFFEE」生みの親・ 岩瀬由和さんインタビュー【私の推しごと#19】
「推しごと」について
次に『REC COFFEE』代表・岩瀬由和さんの「お仕事」の平均的な1日、そして「推しごと」を楽しむ休日のタイムスケジュールを教えていただきました。これを見ながら、「推し」について聞いていきます。

画像:ARNE
Q:ずばり岩瀬さんの「推し」は?
キャンプかな。4歳の息子と妻と、家族でキャンプに行くのが好きです。たまたまスケジュールが空いて、先週、先々週と2週連続で行ってきました。息子が0歳の頃から連れて行っているのですが、最近は一緒にできることが増えてきてますます楽しくなってきました。
―キャンプ初日のスケジュールを書いていただきましたが、朝は仕事の日と大体同じ感じですね。
子どものお世話をしたり、家の掃除をしたり、ネコのトイレ掃除もします。朝食は妻が作ってくれて、コーヒーを淹れるのは私と妻、半々くらいかな。キャンプに行く日の朝も掃除しますよ。基本的に、掃除しない日はありません。それから準備して移動して、買い出しして、キャンプ場に着いたらテント立てて、子どもと遊んで、火起こしして、ごはん食べて、近場の温泉に入って、子どもが寝たら妻とお酒飲んで。翌日軽く朝食をとったら帰る、という当たり前のスケジュールですみません。キャンプ料理は現地でおいしいお肉を買って焼くくらいのシンプル系が多いです。
Q:キャンプに行くようになったきっかけは?
結婚して、子どもが生まれて。ちょうどその頃、コロナが来たんです。子どもを連れてどこにも行けないし、僕も会食も出張もほぼなくなった状況で、家族でどう過ごしていく?という話を妻としまして。家族の絆を深めたかったというのと、開放的なところに行きたいというのでキャンプに行くようになりました。キャンプブームに乗った、まさに典型です。

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Q:お気に入りのキャンプ場や季節はありますか?
キャンプ場は九重や玖珠の辺りが好きです。夏以外の季節によく行きますね。夏キャンプも気持ちいいんでしょうが、夏は僕の中で『ジャパンバリスタチャンピオンシップ』の準備のためのシーズンで、スタッフも出場しているので、練習のサポートや協会活動も含めてバタバタしているんです。まあ、暑いし虫刺されも嫌なので、10月くらいからキャンプシーズンに入ります。真冬も行きますよ。
Q:お子さんとどんな遊びを?
枝を拾ってくるとか、木に登るとか、自然の中で遊んでいます。子どもはキャンプが好きみたいで、「キャンプ行くよ」と言うとすごく喜びます。でも一番テンションが上がっているのは妻かもしれません。
―奥さまもキャンプが好きなんですね。
はい。だけど、僕たちキャンプに行くとケンカするんですよ。自分がいいと思うことをそれぞれがやろうとして、意見が違って衝突する。僕はキャンプって基本的に修行だと思っています。もちろん楽しいんですよ。でもリラクゼーションではない。

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―キャンプは修行ですか。
だって朝早く起きて準備して、荷物を車に積んで、現地に着いたらまたそれを出して。テント立てるのも肉体労働ですよね。少しゆっくりしたと思ったら、冷たい水で洗い物をして、翌日また出したものをしまい、車に乗せて家に帰ってくれば洗い物、洗濯物、荷物をしまうという……苦行以外の何ものでもありません。
―それでも行く理由は?
たぶん僕ら夫婦は、そんな中で価値観をすり合わせていっているんじゃないかと思うんです。遊びの中のケンカで、意見が違っていたときに折れるタイミングを見定めたり、歩み寄り方を習得することが自分の成長につながっている、という意味での修行です。なおかつ、子どもが喜ぶというおもしろい“取り組み”だと思っています。

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―たとえばどういうことで揉めるんですか?
めちゃめちゃ小さいことですよ。何を優先させるのかでケンカすることが多いかな。たとえば僕はテントをいくつか持っているのですが、今回どれを持っていくかでまず揉めます。僕としては、大きな車で全部持って行くのは簡単なことなんだけど、何でも揃っているキャンプは楽しくないんです。荷物を減らしていくという作業の中で、不便になっていく、もしくは何かを我慢しなきゃいけないことをセレクトしていく“引き算の感覚”がキャンプの醍醐味だと思っています。それを妻に伝えると、いやいや私はこう思うと。衝突というか、すり合わせですよね。お互い求めている快適性ややりたいことが違うので。
―何が優先なのか見極める引き算、おもしろいですね。
どれだけ荷物を少なくできるか、本当に必要なものは何なのかを考え、わざと持っていかないでちょっと我慢するとか、そういう感覚は仕事にも通ずるかもしれません。
Q:家族以外とキャンプに行くことも?
これまで会社のメンバーを誘って4~5回一緒に行っていると思います。現地集合現地解散で、家族連れやシングルの人も一緒に。朝は誰かがみんなの分のコーヒーを淹れてくれて、それもまた特別な時間です。最近会社の中で部活を作ろうという話をしていて、もうすぐ「キャンプ部」ができるんですよ。
Q:最後に『REC COFFEE』ファンのみなさんに一言お願いします。
創業から15年以上が経ち、僕たちもお客さんも年齢を重ねました。僕が20代でお店に立っていた頃に来てくれていたお客さんたちも、きっと同じように家族を持ったりしてライフスタイルが変化したのではないかと思います。これまで『REC COFFEE』は店舗に来ていただくことをメインにしてきましたが、これからはオンライン販売や催事イベントへの出店など、お客さんがコーヒーを楽しめる環境を用意し続けることも大事にしたいと考えています。少しずつではありますが、お客さんのライフスタイルに合わせた『REC COFFEE』の楽しみ方を準備し、若い人はもちろん何歳になってもコーヒーを楽しめる環境をつくっていきます。ワンビルの後もいろいろ仕込んでいきますので、どうぞお楽しみに。
ワンビルの新店舗も話題になりそう! 楽しみですね。(取材・文・撮影/重川朋子)
【参考・画像】※REC COFFEE
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