
【インタビュー】世の中の見え方が変わる!? 大注目の「博多弁ショートドラマ」制作秘話(福岡ドットコム)
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TikTokでショートドラマがバズり中のクリエイター集団『福岡ドットコム』。親しみやすい博多弁と、クオリティーの高いドラマが話題となっています。今回、『福岡ドットコム』と『九州電力』がコラボして、ショートドラマ「社会人0年生」を制作、3月14日に公開されました。
この記事では、『福岡ドットコム』メンバーの中村豪志さんと富永真由さん、『九州電力』広報の相良遥加さんにインタビュー! 今回のドラマ制作にかけた想いとともに、ドラマを通じて視聴者に伝えたいことを聞きました。

(写真左から)『福岡ドットコム』メンバーの富永真由さん、中村豪志さん、『九州電力』広報の相良遥加さん
過去の自分や内面と向き合って臨んだドラマ撮影
ARNE編集部(以下、ARNE):ショートドラマ「社会人0年生」でお二人は、就職活動中の彼氏・タケシと新社会人の彼女・マユを演じられました。役柄を演じながら、どのようなことを考えていましたか?
福岡ドットコム・中村豪志(タケシ役/以下、中村):僕は映画が好きだったので、大学を卒業してから役者を始めました。実は、今回演じたタケシと同じく姉がいるんですけど、僕が就職活動の時期に「役者になりたい」と言い出して、姉から「何考えているの?」とか「親に迷惑かけちゃダメだよ」とか言われたことを思い出しました。
ARNE:その時は「うるさいな」って思っちゃった?
中村:そうなんですよね(苦笑)。年齢を重ねて思い返すと、姉が言っていたことは真っ当だったなと思います。あの頃は未熟だったと痛感しながら演じていました。
福岡ドットコム・富永真由(マユ役/以下、富永):私は、マユの無自覚なトゲみたいな言葉や態度に自分を重ね合わせていました。余裕のなさからタケシとすれ違っていくシーンがあるんですけど、自分でも意識しないトゲで知らない間に誰かを傷つけているんじゃないかと。
ARNE:演技の中で難しかったところや、意識したところはありますか?
富永:私は、冷たさの演じ分けです。マユの冷たさはタケシを嫌いになったんじゃなくて、好きで心を許しているからこそ出ちゃう甘えみたいな部分。同じ冷たさだけど、全然違う。それを視聴者にどう見せるか、というところが難しいと思いました。
ARNE:社会人と学生のカップルだと、そういうすれ違いは起きがち。彼女が先に就職して社会を知ってしまうと、学生の彼氏が物足りなくなってくる……みたいな。この設定がリアルですよね。
中村:僕が大変だったのは、姉に怒られるシーンですね。姉役を演じた樅山幸音(もみやまゆきね)は、僕よりもだいぶ年下なんです。それをいかに姉弟のように見せるか監督と話し合ったり、演出をつけてもらったり、メイクさんに助けてもらったりしました。あの姉弟のシーンは難しかったけど、楽しみながらしっかり演じることができたと思います。
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「社会人0年生」
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リアリティーのあるドラマに没入して、自分事に変換を
ARNE:今回のショートドラマはエネルギー問題がテーマとなっていますが、『福岡ドットコム』とのコラボを企画した経緯を教えてください。
九州電力・相良遥加(以下、相良):当社は、生活に欠かせない電気やエネルギーについて、さまざまな広報活動を行っていますが、「普段意識することがない」と言われることも少なくありません。私自身、入社するまではそれほど意識していなかったのですが、高校生や大学生の頃にエネルギー問題について知って、考えるきっかけがあれば、もっと世の中の見方が変わったんじゃないかなと思っています。
富永:私もこのドラマに取り組むまでは、エネルギーに関するニュースを見ても、難しいというか、実感がないというか、自分事として認識できていませんでした。
相良:エネルギーについて身近な問題として考えていただけるよう、どうしたら良いだろうと考えていた時、九電グループの『QTnet』が『福岡ドットコム』さんと制作したショートドラマ「雨上がりに」を知りました。ドラマのストーリーにとても共感でき、その延長線上でQTモバイルのプロモーションにも繋がっていて、すごくおもしろいと思いました。エネルギー問題について考えたり、興味を持ったりするきっかけ作りにもピッタリはまりそうだなと思い、『福岡ドットコム』さんとタイアップさせていただきたいとお願いしたのが今回のきっかけです。
ARNE:ドラマをご覧になっていかがでしたか?
相良:お二人が演じたドラマに共感できましたし、私たちが伝えたい思いもしっかり盛り込まれていると感じました。私たちがエネルギー問題について説明するとき、お伝えしたいたくさんの重要なことと、あふれる想いを全部詰め込みがちなんです。でも、そうすると逆に何一つ伝わらないという壁にぶつかっていて……。視聴者のみなさんにも、「社会人0年生」のストーリーを純粋に楽しんでもらう中で、私たちの想いが何か一つでも伝わればいいなと思っています。
いなくなって大切さに気づくのは、恋愛もエネルギーも同じ!?
ARNE:ドラマでは、タケシが社会や経済、エネルギーについて考えるようになるシーンがありました。お二人は日常生活の中で、エネルギーについて考えることはありますか?
富永:私は出かける準備をしている時に、何気なく洗面所やクローゼットの電気を点けっぱなしにしていました。そして準備が終わったら、いろんな電気が点いたままで、ハッとすることがあります……。
中村:マユが口座の引き落としを気にしていて、タケシはそんなこと気にしていないシーンがあるんですけど、実は僕、タケシと同じで気にしていませんでした。一人暮らしを始めてから料金明細を見るようになって、電気やガスなどいろんなエネルギーを使って生活していることを実感しました。
ARNE:どうしたらエネルギーをもっと身近に感じられると思いますか?
中村:スイッチを押せば当たり前に電気が点く時代なので、停電でもしない限り、普段からエネルギーを意識して生活するのは難しいかも……。でも、今回のドラマのシチュエーションもそうですが、恋愛もエネルギーも「いなくなって初めて、その大切さに気づく」ことが共通していると思いました。
富永:マユとタケシの関係性を演じる中で、当たり前なことにも努力が必要だなと感じました。それを意識するだけで、恋愛もエネルギーも「あって当たり前」という考えは改められるんじゃないかな。
相良:恋愛とエネルギーは同じ、という視点は確かにそうだなと思います。ちょっぴり思いを馳せるだけで、意識は変わるはずですよね。今、点いている電気は、たった今、発電されたものなんですよ。「知らなかった」とおっしゃる方も多いのですが、それくらい当たり前すぎて意識しないからこそ、「今発電している電気はどこで作られたんだろう」「電気の燃料ってなんだろう」と思いを馳せてみることはすごく大切だと思います。
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「社会人0年生」
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もしもエネルギーがなくなってしまったら…
ARNE:今回のドラマ制作でエネルギーについて初めて知ったこともあったと思いますが、お二人が視聴者にシェアしたいポイントを教えてください。
中村:やっぱり一番驚いたのは、日本のエネルギー自給率の低さ! たった13%しかないなんて、もう危機的なレベルなんじゃないかなって思いました。

画像:九州電力「エネなび」
相良:電気、ガス、ガソリンだけじゃなくて、エネルギーには発電などに利用している石油、石炭、LNG(液化天然ガス)などの化石燃料があります。日本ではほとんど採れないので、日本で使用するエネルギーの約9割を海外から輸入しているんです。日本の食料自給率は約4割で、それでも低いと言われているのに……。危機的なレベルと感じられるのは、そのとおりだと思います。
富永:私は、火力発電がほとんどを担っていると知ってびっくり! ニュースなどで太陽光発電や風力発電ってよく聞くし、家の屋根などにソーラーパネルがあって、風車も見かけるから、太陽光発電や風力発電がメインだと思っていました。

画像:九州電力「エネなび」
相良:日本はエネルギー資源が乏しいのに、実は世界で5番目にエネルギー使用量が多い国なんです。エネルギー資源が少なくても、エネルギーを使わない国だったらあまり影響ないけど、そうでないところが大きな問題だと思いませんか? 「もし海外からエネルギー資源を輸入できなくなったら、私たちの生活はどうなるんだろう?」と想像してみることが大事です。
補い合って安定供給を図る「エネルギーミックス」
ARNE:先ほど富永さんがお話しされていたように、日本のエネルギーは火力発電がほとんどを担っていますが、再生可能エネルギーの割合も増えてきていますよね?
相良:はい。太陽光発電や風力発電は、自然の力を利用してエネルギーを持続的につくり出すことができるので、九電グループでも積極的に導入を進めています。でも、太陽光発電は日射量が減少すると発電量が減るし、気温が高すぎると発電効率が下がってしまいます。風力発電は風が強すぎても弱すぎても発電が止まってしまう。太陽光発電や風力発電は資源が枯渇しない、CO2を出さないけれど、出力が安定しないという側面があるんです。この太陽光発電や風力発電をバックアップしているのが、安定的に電力を供給できる火力発電なんです。
ARNE:いつでも不自由なく電気を使えるのは、本当にありがたいことです。
相良:どの発電方法にもメリットとデメリットがあるので、さまざまな発電方法をバランスよく組み合わせ、補い合っていくことが「エネルギーミックス」という考え方なんです。こうした考えのもと、国がエネルギー政策の方針を定めるエネルギー基本計画を策定していますが、私たちの生活にも密接に関わることです。「国が考えること」ではなく、一人ひとりが考えていくテーマだと思います。まさにドラマのセリフにあった「問題を解決するための一歩は、自分事として考えること」が大事ですね。
中村:ドラマ制作にあたって、自分なりに原子力発電について調べましたが、初めて知ることも多かったです。原子力発電のデメリットばかりが頭の中にあったんですが、メリットにも目を向けるきっかけになりました。
相良:しっかり調べていただき、ありがとうございます。原子力発電のメリットは、発電時にCO2を出さないこと、そして少ない燃料で大量の電気を生み出せることです。1年以上燃料を取り替えずに発電できるため、「準国産エネルギー」と位置づけられていて、エネルギー自給率の向上に貢献する発電方法です。
また、日本のエネルギー政策は、安全性(Safety)を大前提として、安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)、それぞれの頭文字をとった「S+3E」を基本方針としています。
ARNE:エネルギー問題を考えるうえで、「S+3E」は重要な観点ですね。
相良:エネルギー資源が乏しい日本は、「S+3E」、そして経済成長と地球温暖化防止の両立を図っていかなければなりません。そのためにはもちろん省エネも大事ですが、現実的なバランスを考慮した「エネルギーミックス」が必要なんです。そして、再生可能エネルギーも原子力発電も、この「エネルギーミックス」を実現するために大切な発電方法だと考えています。
富永:それぞれのエネルギーにメリット・デメリットがあって補い合うという話は、『福岡ドットコム』とリンクしていると思いました。監督、カメラマン、演者それぞれに役割があり、そして私たち演者にもそれぞれに得意・不得意があって、自分にできることでチームにどう貢献していくかを考えているからです。エネルギーもまったく同じで、どれか一つだけに頼っていたら安定的に支えられないことを再認識しました。
相良:うまくまとめてくださり、ありがとうございます。今回のショートドラマをご覧になった方も、自分事として考えてもらえるとうれしいですね。
TikTokで公開中のショートドラマ「社会人0年生」、ぜひチェックしてみてくださいね。
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「社会人0年生」
※「TikTok Lite」では音源が消えてしまうため「TikTok」でご覧ください

(写真前列左から)『福岡ドットコム』俳優・富永真由さん、『九州電力』広報・相良遥加さん、『福岡ドットコム』俳優・樅山幸音さん、(写真後列左から)『福岡ドットコム』プロデューサー・松原隆司さん、俳優・中村豪志さん、俳優・颯斗さん、総監督・小倉裕一さん
【参考・画像】
※九州電力
※エネなび(九州電力)
※福岡ドットコム
※執筆/山内淳
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