ファン急増中の「E-ji&co.」!限定「ピスタチオクリームパン」や外カリ中モチのバゲットがオススメ!【古後大輔のふくおかパンライフ#13】
ぱんにちは〜!
今日も素敵な「ふくおかパンライフ」をテーマに最旬のパンニュースをお届けします。
「自分が信じるおいしさを求めて」小さなパンと菓子の店の物語。
いつもの日々に小さな幸福をプレゼントしてくる。
そんなパンを届けてくれるのが『E-ji&co.(エージ)』だ。
ここはブーランジェリー&パティスリー。
オーナーシェフの上村英二さんと手伝いのスタッフ2〜4人だけで毎日数十種類以上のパンと洋菓子を、絵本に出てきそうな空間で、せっせとこしらえている。
そんな働きものが営むパンと洋菓子の小さな店。
オープンからまだ1年半ながらファンは急増中!
なかでも15時から個数限定販売の「ピスタチオクリームパン」(400円)は行列ができるほどの人気メニューになっている。
そんなシェフの友人が営むお酒とサンドウィッチの店『フォルモント』(以前ARNEで紹介)のパンもここのものだ。
「はじめはみなさん、この店の内装や空間、シンプルなハードパンの多さに驚かれました(笑)が、最近ようやく認められてきたようで本当にありがたいです」と照れ笑いを浮かべながら説明する上村さんの手は、赤ん坊をベッドに寝かすようなやさしい手つきでパン生地をそっとオーブンプレートの上に置いた。
熊本の菊池で生まれ育った上村さんは県外で修行した後、熊本に戻り地元の老舗菓子店や人気レストランで実力を付けていった。
そんなある日、たまたま観ていたテレビの画面に広がったフランスの老舗ブーランジェリーに並ぶ、しっかりと焼き込まれたパンや焼き菓子に心奪われ、独学でパンづくりにのめり込んでいき、苦労の末、今のスタイルににたどり着いた。
「わがままかもしれないけど、自分が食べてもらいたいと強く思えるものだけをつくっています」
ヨーロッパの一角にあるような雰囲気が漂うこのアパートメントの物件に出合った瞬間、「自分のパンがつくれる場所はここしかない」、そう直感したのだとか。
それはきっと働きもののシェフへ、パンとお菓子の神様がくれたご褒美だったのかもしれない。
「いつかは大きく焼いたパンをたくさん棚に置いて、切り分けて量り売りできるようにしていきたい」という上村シェフの夢は少しずつ叶い始めている。基本的にルヴァン種を使っている上村シェフ。小麦の風味はどのパンからも十分に伝わってくる。全粒粉の石臼挽き粉を使った『プレーヌリュヌ』(1/4カット250円〜)。ふっくらと生地がきれいに立ち上がった『パン・ド・カンパーニュ』(1/4カット250円〜)など見ただけで食べたくなるようなパンばかり。
この時期のおすすめはパンと洋菓子のおいしさがダブルで味わえる定番メニュー。美しい焼き目が印象的なクイニーアマン(280円)と清楚な佇まいが美しい、しっとり食感の『カヌレ』(220円)。
「まず最初に食べてもらいたいのは『バゲット』ですね」と上村さん。ロデヴ、フォカッチャなどもあるが、バゲットは日々の食卓に欠かせないごはんのような存在。外はカリッと中はモッチリとしていて、歯切れと口どけが良いバゲット(250円)はクセになるおいしさだ。
店内の冷蔵ショーケースには季節ごとのケーキやおいしそうなサンドがたくさん並べられているのでお見逃しなく。
<店舗情報>
『Boulangerie Patisserie E-ji&co.』(ブーランジェリー パティスリー エージ)
住所:福岡市中央区大宮1-6-17 パサージュエフ1階奥最寄駅:西鉄天神大牟田線「平尾」駅から徒歩
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【参考・画像】
※古後大輔
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