ポイ活・フリマアプリでも確定申告が必要!?【FPが解説】“副業”扱いになる基準と注意点とは?
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こんにちは、ファイナンシャルプランナーの大野翠です。
早いもので今年も確定申告の時期になりました。確定申告と聞いても、会社員の方は勤務先で年末調整をしているので関係ないと思いがち。
では、質問を変えますね。
ポイ活やフリマのアプリなどを使っていませんか?
「使っている」という方は、今回ご紹介する内容、ぜひチェックしてみてくださいね。
「ポイ活」や「フリマ」は「副業」になる可能性がある!?
確定申告は、1月1日から12月31日までの所得とその所得に対する所得税を計算して、すでに納めた税金との過不足を精算するための手続き。会社員なら、年末調整で所得税額が確定して納税まで完了するので、医療費控除などの還付請求以外、確定申告は関係ないという方も多いかもしれません。
ただし、会社員でも、副業など本業の会社以外からの20万円を超える所得があれば、確定申告をしなくてはなりません。
というわけで、会社員でも「ポイ活」や「フリマ」のアプリなどを使っているという場合は、確定申告が必要になるケースがあります。
なお、確定申告は例年2月16日から3月15日まで。今からでも十分間に合うので、もし該当する場合は準備へ入りましょうね。
「ポイ活」や「フリマ」で「確定申告」が必要になるケースをチェック!
そもそも、ポイ活で得たポイントやフリマアプリで売却した商品の売り上げは「所得」扱いになるのでしょうか? また、どんな場合に会社員でも確定申告が必要になるのでしょうか?
それでは、それぞれの場合の詳細を確認していきましょう。
1:ポイ活について
確定申告が「必要ない」もの
・ポイントカードやアプリを提示して、買い物代金の一定割合をポイントとして得る場合(例:5%ポイント還元など)
お店で買い物をすることで貯まったポイントを次の買い物で使う場合は割り引きとみなされるため、「所得」にあたりません。普段の買い物で貯まるポイントは、安心してどんどんお得に貯めましょう!
・ポイントを保有しているだけの場合
基本的に、貯まったポイントの使い道はユーザーの自由。何かに交換する前の保有しているだけのポイントは課税の対象ではないため、確定申告は不要です。
確定申告が「必要」なもの
・ポイントサイト経由やアフィリエイト、ポイントサービスの広告クリック、アンケートの回答などを利用してポイントを得る場合
上記は原則として「雑所得」とみなされるため、確定申告が必要です。
会社員など給与所得者は、雑所得が年間20万円以上になると確定申告が必要になります。ちなみに、自営業者やフリーランスの人は年間20万円以下でも確定申告が必要です。
・買い物などで得たポイントを投資に充てる場合
買い物などで得たポイントを、ポイント投資に充てる場合などは注意が必要です。最近は、ポイ活だけでなくポイント投資も増えてきました。普段の買い物で得たポイントを、買い物以外の使い道へ充てる場合には割り引きに該当せず、お店からプレゼントされたものとみなされるため一時所得にあたると判断されます。
ほかにも、通常の買い物以外のキャンペーンで当選して大きなポイントをもらった場合も「一時所得」とみなされます。なお、一時所得の場合は、特別控除など所定の計算式を考慮すると、おおむね年間90万円までなら確定申告不要です。
2:フリマアプリについて
「フリマアプリ」での売り上げが「所得」とみなされるか否は、売買が“継続的”に行われているかどうかがポイントになります。たとえば、引っ越しや衣替えで不要になったものを売却する場合は、“継続的”には当たらないため所得に該当しません。
一方、手作り雑貨などを日常的に作成し、フリマアプリを通じて販売しているような場合は継続的であるため、その売り上げは「所得」とみなされます。
そして、その場合は「雑所得」となるため、会社員など給与所得者は年間20万円以上になると確定申告が必要になります。
このほかにも、30万円以上の高額な商品をフリマアプリで売却すると、所得とみなされて確定申告が必要になることがあります。この場合は継続的ではなく、1回の取引でも所得にあたるので注意が必要です。
会社員の確定申告は難しい!?
ここまで紹介した中で、確定申告が必要となった方はさっそく準備を始めましょう。
不安にならなくても大丈夫です。会社員であれば、会社で年末調整まで済んでいるので、給与以外の部分に関してのみ申告すればよいので、そこまで難しくありませんよ。
e-TAXで自宅からオンラインで完結が手軽でオススメ
会社員が給与以外の所得の確定申告をする場合は、申告をWeb上で行うことができる「e-TAX」を利用するのがオススメです。パソコンやスマートフォンから、マイナンバーカードを利用してオンラインで確定申告ができ、税務署や確定申告会場へ足を運ぶ必要はありません。
準備するものは、副業の収支が分かるもの、勤務先からもらっている源泉徴収票、マイナンバーカード、本人確認書類です。
副業の収支が分かるものは、たとえばいつ売り上げがあったかの履歴などです。その都度帳簿をつけておくのが望ましいですが、ポイ活の場合はわざわざ帳簿までつけていないと思いますので、ポイント履歴などを基に収支をまとめればOKです。
「e-TAX」は基本的には24時間いつでも利用可能ですので、準備ができ次第、利用してみましょう。
まとめ
いつも年末調整だけで済んでいる会社員なら特に、ポイ活やフリマなどで確定申告が必要になるケースがあるなんて、驚いた方もいるのではないでしょうか。
ただし、ご紹介したようによほど高額なやりとりではない限り確定申告が必要な金額までは到達しないことがほとんどです。「雑所得では年間20万円」、「一時所得では年間90万円」を目安に、気にかけておく程度で良いと思います。
万が一確定申告が必要になった場合でも、国税庁HPには分かりやすいQ&Aなども充実しているので、それらも活用しながら確定申告を進めてみましょう。(文/大野翠)
※この記事は公開時点での情報です。
※文/大野翠
※画像/umaruchan4678、Sayuri I、maroke、ionusgiur、metamorworks/Shutterstock
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