【保存版】大地震・水害に備えて! “レスキューナース直伝”覚えておきたい「簡単防災術」
地震や水害などの自然災害が起こったとき、自分の身を守る防災術を知っていて損はありません。
そこで今回は、2021年3月11日(木)に放送された『バリはやッ!ZIP!』より「知っていると役に立つ防災術」をご紹介します。
30年以内に福岡県周辺で大地震が起こるかもしれない!?
突然ですが、「今後30年以内に福岡県周辺でマグニチュード8相当の地震が起こる確率」を知っていますか?
国が運営する「地震調査研究推進部」が2021年1月に発表した数字によると、なんとその確率は「80%」!
10年前の東日本大震災がマグニチュード9、16年前の西方沖地震がマグニチュード7。
それと同じくらいのマグニチュードの地震が、今後30年以内に福岡県周辺で起こるかもしれないということです。
そこで今回は、国内外の被災地30カ所以上で救命活動を行い、被災地に派遣される「レスキューナース」として活動しながら、各地での防災教育にも力を入れている辻直美さんに「防災術」を教えてもらいました。
「災害は日常の延長。防災もその延長として考えてほしい」という辻さん。
自宅のキッチンは、“すべて滑り止めシート”を貼っているそう。
その対策のおかげもあり、震度6弱の地震が起こった直後の被害状況が全然違います。
新聞紙3枚で作れる「新聞足袋」
地震が起きたら、がれきで家の中がぐちゃぐちゃになってしまうので、足を守ることが必要です。
そこで教えてもらったのが、「新聞足袋」の作り方。
用意するのは新聞紙、たった3枚だけ(片足分)! さっそく作り方を見てみましょう。
まず、新聞紙3枚を重ね、下の部分を5cmほどの幅で2回折り曲げます。
折り曲げた部分を、左右交互に足首に巻き付けていきます。このとき、足幅にフィットするよう新聞の形を合わせましょう。
足のサイズに合わせて、新聞を折り曲げます。
そして、一度足を出し、つま先側の余った新聞を足首部分に入れて補強したら完成です。
でも、ガラスなどを踏んだとき、新聞紙で大丈夫……?と心配ですよね。
そこで実験です。実際に新聞足袋を履いて、ガラス片を踏んでみました。
「しっかりしてる! ガラスの破片が刺さるかと思いましたが痛さを感じない」「思ったよりフィットしていて脱げそうにない」とのこと。
さらに、靴の上から新聞足袋を履き、ガムテ―プなどで留めることで、靴も足も守ることができます。
Tシャツと空のペットボトル、ロープで作れる「ライフジャケット」
また、福岡県で多いのが水害。昨年も豪雨災害が発生し、多くの家屋に浸水被害がありました。
そんな水害のときに役立つのが、ペットボトルで作る「ライフジャケット」。
準備するのは、Tシャツ(1枚)、500mlの空ペットボトル(6本)、ロープ(1本)です。
作り方は簡単!
シャツの前と後ろに、ペットボトル3本をそれぞれキャップを使って固定します。
ペットボトルがシャツの内側にくるように着て、お腹部分でロープを結べば、あっという間にライフジャケットの完成です。
500mlのペットボトル6本で、だいたい80kgくらいまで浮くんだそう。
後ろ(背中側)のペットボトルがグッと上がり、“半斜め”くらいに浮くので、泳ぐように前傾姿勢を取るのではなく、「仰向け」になるということも覚えておきましょう。
自分の身を守れるのは自分だけ!
ほかにも、ダンボールの底に新聞を敷き、シャツを被せればペット用の簡易キャリーケースも作ることもできます。
「私たち(=医療従事者)がいくら助けようと思っても限界がある。それぞれが日頃から防災意識を持って取り組んでいないと助かることはできない。自分も被災するかもしれないと思って、今どうするのかということを考えみてほしい」と辻さん。
いざというとき、自分の身は守れるのは自分だけ。日頃から防災意識を持っておくことが大切ですね。(文/ARNE編集部)
※この記事は公開時点での情報です。※出展:FBS福岡放送『バリはやッ!ZIP!』(月曜~金曜 朝5時20分~6時30分)
※FBS福岡放送『バリはやッ!ZIP!』(月曜~金曜 朝5時20分~6時30分)
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