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クエン酸で家中を掃除! “スプレー1本ですっきり”部屋別の効果的な汚れの落とし方

2022.11.05

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キッチン、風呂、トイレなど、場所に分けて掃除洗剤をあれこれ揃えるのはスペースも取るし、面倒ですよね。

掃除が上手な人たちが使いこなしているとよく聞く「クエン酸」。これ一つであちこち使えるスグレモノというから買ってみたけど、いまいち使い方が分からず、家のどこかで眠ってる……という人もいるのでは?

無色無臭でナチュラル。家の中でも「落ちにくい」といわれる汚れに効果的な「クエン酸」。コツをつかめばきっと簡単です。今度こそ、使いこなしましょう!

「クエン酸」が効果的なのはどんな汚れ?

まず知っておきたいのが、クエン酸がどんな汚れを落としてくれるかということ。

そもそもクエン酸は、レモンなどの柑橘類や梅干しなどに含まれる成分。カルシウムを溶かしたり、アルカリ性の物質を中和するなどの働きがあり、この働きを利用して汚れを落とします。

下記のようなものに効果的です。

・トイレの黄ばみ

・アンモニアなどのにおい

・水垢(水道水に含まれるカルシウムやミネラル)

・たばこなどのヤニ汚れ

クエン酸で掃除

画像:Shutterstock

掃除したい場所や汚れの状態に合わせて、クエン酸を「スプレー」や「ペースト」など、形状を変えて使い分けられるのもポイント。

今回は、守備範囲の広い「クエン酸スプレー」をメインに、使い方をご紹介します。

まずは1回作ることからスタート!クエン酸スプレー

すでにクエン酸スプレーとして販売されているものも多いですが、「粉」で持っている人も簡単に「クエン酸スプレー」を作ることができます。

クエン酸スプレー クエン酸で掃除

画像:Shutterstock

クエン酸スプレーの作り方(作りやすい量)

清潔なスプレーボトルに水を入れ、水100mlあたり、粉末クエン酸(小さじ2)を入れ、振ってよく溶かす。

以上! これだけです。汚れの具合によって、クエン酸の量を増やしてもOK。

クエン酸スプレーは水がベースなので腐ることもあるため、なるべく使う分だけを作り、1~2週間で使いきるようにしましょう。

【注意点】クエン酸スプレーで気を付けること

・塩素系漂白剤と混ぜると有毒なガスが発生します。一緒に使わないでください。

・酸性なので、素手で扱うと肌に刺激を与えてしまいます。掃除用手袋を着用しましょう。

また、掃除したい箇所の素材によってはクエン酸スプレーを使えません(大理石、鉄・アルミニウムなどの金属、セメント、天然木など)。浴室や浴槽では見た目には問題なくても、配管や部品に鉄やアルミなどの金属が使用されていることもあり、長時間放置すると傷みやさびの原因になることも。事前に確認しておきましょう。

<トイレ>をクエン酸スプレーで掃除!

便座

便座の裏側にスプレーして、拭き取る。汚れが残る場合は、「クエン酸パック」で汚れを浮かせてから拭く。

<クエン酸パックの手順>

(1)クエン酸スプレーをふきかけたあと、キッチンペーパー(またはトイレットペーパー)を覆うように貼り付ける。

(2)さらに上からクエン酸スプレーをたっぷりとふきかけ、クエン酸でパックする。蒸発しないようにラップをかぶせて、30分~1時間程度置く。

(3)ラップとペーパーを取り、貼っていたペーパーで汚れを落とす。※キッチンペーパーを使った場合はトイレに流さないように注意。

トイレ クエン酸で掃除

画像:Shutterstock

便器

スプレーをかけて、布(外側)やたわし(内側)などでこする。

便器と床の間

意外に汚れている便器と床の間。隙間にスプレーしたあと、ペーパーなどで拭く。

壁・天井

布などにスプレーをして拭く。トイレ室内の臭いがさっぱり!

布やトイレットペーパーなどにクエン酸スプレーをして拭く。汚れはもちろん、臭いの解消にも!

<洗面所>をクエン酸スプレーで掃除!

洗面ボウル

クエン酸スプレーを洗面ボウル全体にふきかけ、スポンジでこすって洗い流す。取れない汚れがある場合は、「クエン酸パック」(トイレ・便座のところで紹介)で汚れを浮かせてから拭く。

クエン酸で掃除 洗面所

画像:Shutterstock

クエン酸スプレーを鏡全体にふきかけ、濡らして固く絞った布で水拭きしたあと、乾拭き。

蛇口

全体にクエン酸スプレーをふきかけ、スポンジで磨き、水で流す。乾拭き用の布やマイクロファイバータオルなどで乾拭きを。取れない汚れがある場合は、「クエン酸パック」(トイレ・便座のところで紹介)で汚れを浮かせてから拭く。

<風呂>をクエン酸スプレーで掃除!

クエン酸スプレーを全体にふきかけ、スポンジでこすって水や湯で流す。

取れない汚れがある場合は、「クエン酸パック」(トイレ・便座のところで紹介)で汚れを浮かせて、ラップを丸めて鏡をこすって汚れを落とし、洗い流す。

※「クエン酸パック」1回で落ちない水垢も、何度か繰り返すことで徐々に落ちていきます。

クエン酸で掃除 風呂

画像:Shutterstock

床・壁

全体にクエン酸スプレーをし、スポンジでこすって洗い流す。

取れない汚れがある場合は、「クエン酸パック」(トイレ・便座のところで紹介)で汚れを浮かせて、ラップを丸めてこすって汚れを落とし、よくすすぐ。

※お風呂の壁・床の汚れは、クエン酸のほかに「重曹」「セスキ炭酸ソーダ」を併用するのも便利です。

浴槽・風呂小物

(1)浴槽に湯をため、クエン酸約1カップを入れる。

(2)風呂場の小物(イス、洗面器、浴槽のフタ、おもちゃなど)を入れて、数時間つけ置きする。

(3)排水し、気になる箇所をスポンジなどでこすり洗いして、水で流す。

蛇口

軽い汚れの場合は、全体にクエン酸スプレーをしてスポンジで磨き、水で流す。

頑固な汚れがある場合は、「クエン酸パック」(トイレ・便座のところで紹介)で汚れを浮かせてから古い歯ブラシなどで汚れを落とし、水でよく洗い流す。

シャワーヘッド

(1)手桶や洗面器などに40度くらいの湯とクエン酸を入れ(湯1リットルあたりクエン酸小さじ4程度)、その中にシャワーヘッドを浸す。

(2)1時間程度置いたあと、古い歯ブラシなどで細かい部分の汚れを落とし、水ですすぐ。

<キッチン>をクエン酸スプレーで掃除!

シンク

日々の汚れの掃除なら、クエン酸スプレーを吹きかけてスポンジでこすって洗い流す。

頑固な汚れがある場合は、「クエン酸パック」(トイレ・便座のところで紹介)で汚れを浮かせて、ラップを丸めてこすって汚れを落とし、よくすすぐ。

蛇口

全体にクエン酸スプレーをふきかけ、スポンジでこすり、水で流す。乾拭き用の布やマイクロファイバータオルなどで乾拭きする。

頑固な汚れがある場合は、「クエン酸パック」(トイレ・便座のところで紹介)で汚れを浮かせて、ラップを丸めてこすって汚れを落とし、よくすすぐ。

キッチン クエン酸掃除

画像:Shutterstock

まな板

クエン酸には抗菌作用もあるので、使用後にクエン酸スプレーをさっとひとふりする。

ごみ箱

クエン酸スプレーをキッチンペーパーに染み込ませたもので拭く。汚れもにおいもスッキリ!

食洗機

食洗機の洗剤投入口にクエン酸を大さじ3杯程度入れ、お手入れコース(ない場合は、通常の洗浄コースなど)を設定する。

電子レンジ

(1)耐熱容器に水100mlを入れ、クエン酸小さじ2を溶かし、電子レンジの「自動あたため」などで約3分かける。

(2)あたためが終わったら10分程度、扉を開けずに放置したあと、乾いた布やキッチンペーパーなどで庫内を拭く。

※電子レンジの汚れは、クエン酸のほかに「重曹」が効果的な場合もあります。

電気ポットの内部

(1)クエン酸(大さじ2程度)と水を最大量の目盛りまで入れ、よく溶かす。

(2)湯を沸かして、そのまま約2時間放置する。

(3)湯を捨て、スポンジでこすって残った汚れを落とす。

(4)すすぎのため、もう一度水を入れて沸騰させて捨てる。クエン酸が残らないよう、水でよく洗い流す。

クエン酸 ポット掃除

画像:Shutterstock ※写真はイメージ

生ごみ

クエン酸を粉のまま振りかけるだけで、臭い対策に。

<リビング>をクエン酸スプレーで掃除!

カーテンやクッション、布製のソファ

なんとなく染みついたような臭いが気になる部分に、クエン酸スプレーをする。イヤな臭いが軽減!

クエン酸 リビング掃除

画像:Shutterstock

スイッチ・ドアノブ・リモコン(その他みんなが触るところ)

直接スプレーせずに、布などをクエン酸スプレーで湿らせてから拭く。

※クエン酸の抗菌作用で雑菌を抑制します。

観葉植物

20倍以上に薄めたクエン酸スプレーを葉に吹きかけて拭き取る。葉本来のツヤが復活!

いかがでしたか?

「体に取り込んでも大丈夫」というほどナチュラルなのが魅力のクエン酸(ただし、掃除に使うのは「掃除用」「工業用」で、より純度の高い「食用」クエン酸とは区別されているので食べないように!)。環境にやさしいのもうれしいですね。

クエン酸は「弱酸性」なので、強烈な汚れを落としたいときにはより強い洗剤が必要なこともあります。でも、クエン酸を使いこなせたら驚くほど日々の掃除がレベルアップするので、ぜひどんどん活用してみてくださいね。(文/ARNE編集部)
※この記事は公開時点での情報です。

【参考・画像】
※画像/Nina Firsova、Ekaterina43、Iryna Mylinska、FotoDuets、T.TATSU、polkadot_photo、Didecs/Shutterstock

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