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何に使いすぎかが一目瞭然!? “物価高騰も切り抜ける”家計管理術とは?【FPが実践する節約術も紹介】

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こんにちは、ファイナンシャルプランナーの大野翠です。

特に今年に入ってから、物価の上昇が続いています。日常の買い物の中でも、値上げを感じる場面が多いのではないでしょうか。

なんとか工夫して、少しでも出費を抑えたいですよね。

そこで今回は、物価上昇の影響を受けにくい家計管理術について紹介します。自分でもできそうなことからぜひ始めてみてください。

何に使いすぎてるかがすぐ分かる!「家計支出」の“理想の割合”をチェック

家計は、「家計支出の比率」をコントロールしておくと、がっちりとした頑丈な体質のものになります。つまり、基礎体力のある家計にしておけば、たとえ物価が上昇しても、その影響を受けにくくなるというわけです。

家計の割合 家計の把握

画像:Shutterstock

さっそく、毎月の収入に対する、「食費」「住居費」など出費の「理想の割合」を確認してみましょう。収入や世帯構成にかかわらず参考にしやすいように、金額ではなく割合でご紹介します。

1か月の収入における適切な支出割合の目安

・食費:15~20%

・住居費:20~25%(家賃・住宅ローンいずれも)

・水道光熱費:5%前後

・自動車費:5~7%(普通車・軽自動車いずれも、自動車ローン・ガソリン代・駐車場代などの合計金額)

・生命保険料:5~7%

・おこづかい:10%前後

・貯蓄:少なくとも10%が目安

「交際費」「被服費」「日用品費」など、このほかの支出に関しては、1~3%の間で推移して極端に大きな割合でなければ問題ありません。

適切な割合をオーバーしてる!?それならまず見直すべき項目はコレ!

家計の比率 見直し

画像:Shutterstock

先ほどの割合から「はみ出し」ている項目がありましたか? もしも次のものがはみ出していたら、すぐに見直してみましょう。

・住居費(家賃・住宅ローン返済)

・自動車費(自動車ローン・ガソリン代・駐車場代など)

・生命保険料

家計改善の効果大!まずは固定費の見直しを

上記は、いずれもいわゆる「固定費」。毎月一定の金額が固定されている支出です。

固定費の見直しは、一度行うとそのあと継続的に節約効果があります。

たとえば、生命保険の掛け金を毎月3,000円抑えたとします。すると年間で3.6万円、10年で36万円の出費減になり、固定費削減は家計改善に与える効果が高いことが分かります。

食費などを月々5,000円削ることは難しくても、固定費は一度減らすことができれば、後々努力する必要はありません。

つまり、家計管理を行う上でポイントになるのは「固定費を抑えること」といえます。

サブスクリクションは常にチェックを

また、「支出の割合」の項目にはありませんが、「定額サービス(サブスクリクション)」も家計の見直しをするときに欠かせないポイントです。

最初はお得だと思って始めるサブスクリプションも、環境が変われば元が取れない結果になることがあります。

よくあるのが「1か月の途中で解約したらもったいないので、月末になったら解約しよう」と思って、月末に解約を忘れてしまうパターンです。もしそんな利用状況であれば、月の途中でも思い立った時に解約するのがおすすめ。

これまで使っていなかったということは、月末まで解約を先延ばしにしても結局は使わない確率が高いからです。

特に毎月1,000円以下の定額料金で利用できるサブスクは、引き落としされていても気付きにくく、解約漏れがあるケースが多いようです。

こまめに確認し、使わないサービスにお金を払い続けていないか確認するようにしましょう。

すっきりお金のデトックス!FPも実践しているおすすめ家計管理術とは?

ノーマネーデー

画像:Shutterstock

続いての家計管理術です。FP(ファイナンシャルプランナー)である私がおすすめする家計管理術のひとつに、「ノーマネーデー」の活用があります。

「ノーマネーデー」とは、その名の通り「お金を一切使わない日」のこと。

交通費や支払いなどやむを得ない出費を除いて、それ以外の出費をゼロにする日を定期的に設けるというものです。

食費を使わない方法としては、水筒(マイボトル)や弁当は家から持って行き、外で購入しないことで対応できます。

交通費に関しては、可能な範囲で徒歩や自転車を利用するといいですね。

1日分の節約になるだけじゃない!「ノーマネーデー」の効果とは?

「ノーマネーデー」は、単にその日、使う分のお金が節約になるというだけではありません。

この一日を通じて、お金を使わないという意識を持つことにより、お金の使い方に対する考えが変わるようになります。

たとえば、出先で飲み物を買うのがもったいないと感じるようになり、ノーマネーデー以外でも水筒を持ち歩くようになることもあるでしょう。

また、交通費削減のために徒歩移動をしてみたものの、健康増進のためにその後も継続するようになることもあるかもしれません。

このように、「ノーマネーデー」では、これまで使っていたお金を使わないでよいと感じたり、逆に考えていなかったお金の使い道が見えるようになったりすることもあると思います。

ノーマネーデー

画像:Shutterstock

似ている話ですが、健康管理法のひとつに「ファスティング(断食)」があります。

「ノーマネーデー」もファスティングと同じように、溜まった不要なものを排出しやすくし、リセットすることで改善を期待するというものです。

自分のお金の使い方が分からなくなったときや、出費が続いてなんとか家計を立て直したいときは、ぜひ「ノーマネーデー」を実践して支出を見直し、お金の流れを整えてみましょう。

最初は月に1回から始め、徐々に回数を増やしながら、無理のない範囲でお金のデトックスにチャレンジしてみてください。そうしながら、物価上昇も乗り越えられる、強い家計体質に育てていきましょう。(文/大野翠)
※この記事は公開時点での情報です。

【参考・画像】
※文/大野翠
※画像/mapo_japan、12bit、tilialucida、
Watchara Ritjan/Shutterstock

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