物価が安い福岡だからこそ要注意!お金のプロが教える「食費に使っていいお金の割合」
~もっと福岡を、好きになる~
「あーね!」って言いたくなる情報を福岡から毎日発信中!
こんにちは、ファイナンシャルプランナー(FP)の大野翠です。
これからARNEで、難しそうなお金の話を楽しく面白くお伝えしていければと思います。
今回は、お金のプロであるFPの視点から福岡の魅力について紹介していきます。
福岡市はダントツで物価が安い
福岡市のWebサイト内「Fukuoka Fact・データでわかるイイトコ福岡」(※1)では、福岡市に関するさまざまなデータが紹介されています。
その中から、今回は福岡市と全国の主要21都市(全国の政令市及び東京都区部)の物価を比較したデータから福岡の魅力をひも解いていきます。
「大都市の消費者物価地域差指数(2020年)」によると、福岡市は食料物価が安い都市として1位、総合物価が安い都市として2位となっています。特に、食料物価が安い都市のランキングでは、2位の名古屋市から大きくポイント差をつけて福岡市が1位となりました。
食材別ランキングでもこんなに安い!
食材別に物価をランク付けしたデータで、福岡市が1位になっているものには次のものがあります。
- 豚肉(もも100グラム)
- 食用油(1,000グラム)
- みそ(750グラム)
- からあげ(100グラム)
- やきとり(1本)
- ビール(1パック)
- 回転ずし(1皿)
- コーヒー(喫茶店・1杯)
北九州市も上位にランクイン
福岡県内では、北九州市もデータの対象になる全国の主要21都市に含まれています。
福岡市と同様、北九州市も物価が安い街として上位にランクインしていて、食料物価は4位という結果でした。あわせて、総合物価は2位の福岡市と僅差で3位という結果です。なお、総合物価が安い街の1位は岡山市でした。
福岡は総じて物価が安い傾向に
「物価が安い街」として福岡県内から2都市がランクインしているということは、これら以外の近隣市町村もそこまで物価は変わらないと考えられます。たとえば、福岡市と隣の春日市でお野菜の値段が何百円も違うということはあまり考えられないですよね。
このことから総合的に考えると、福岡県内全体で全国的に物価が安い傾向にあるのではないか、と推察されます。
要注意!おいしい街・福岡に住んでいるからこそ、食費にお金を掛けすぎているかも!?
全国の中でも福岡は物価が安いとはいえ、やはり日ごろの家計管理は欠かせません。特においしいものが多い福岡では、ついつい食費にお金がかかることも……。
そこで、食費管理の工夫として「エンゲル係数」を使って1か月の予算を決めてみませんか?
エンゲル係数とは、家計の消費支出のうち食費が占める割合のことです。消費支出は消費するお金、つまり食費も含めた生活費や家計費のことです。
注意点として、貯金やローン返済、税金の支払いなどは消費に当たらないため除外します。
年収に見合った“食費”の目安って、一体どのくらい?
適切なエンゲル係数の目安は、消費支出の20%~25%程度です。
たとえば毎月の消費支出(生活費)が20万円の人の場合、その20~25%である4~5万円の範囲で食費が収まれば、家計全体のバランスがちょうど良いということです。
このように、エンゲル係数であれば、世帯の家計状況に合わせたオリジナルの食費基準がわかります。
同じ年収でも、家族構成や年齢によって家計状況はさまざまです。ぜひエンゲル係数を活用していただき、物価の安い福岡でもっとオトクに暮らしていきましょう。(文/大野翠)
※この記事は公開時点での情報です。※(※1)出展「データでわかるいいとこ福岡」(福岡市)
※文・画像/大野翠
※画像/Maxx-Studio、KENJIROU MORITA、Gulcin Ragiboglu/Shutterstock
(※1)出展 「データでわかるいいとこ福岡」(福岡市)
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