心のベストテン第1位!福岡の大人気パン屋「ヤキチ」の「あんバターサンド」おすすめの食べ方【古後大輔の福岡パンライフ#46】
ぱんにちは〜! 今日もすてきな「福岡パンライフ」をテーマに、最旬のベーカリー情報やおすすめ商品をお届けします。
今回はちょっと寒くなってきたこの時期になると無性に食べたくなるあんバターサンドをご紹介!
※本文中の価格はすべて税別
つい撮影するのを忘れて食べてしまう「ヤキチ」(福岡市南区大橋)の心のベストテン第1位
福岡市南区大橋にある大人気ベーカリー『ヤキチ』。
営むのは、北九州の『木輪』、東京の『パーラー江古田』で修行を積んだ藤川夫妻。
開店から約4年。夫婦仲良く(途中家族を増やしながら)二人三脚で切り盛りしながら、あれよあれよと人気店への階段をかけ登ってきた大橋エリアの名物店だ。
その人気の理由は、藤川さんの確かな経験と技術が活かされた、顔つきのしっかりしたパンの力強い味わいにある。
それは一目瞭然ならぬ、頬張れば一口瞭然だ。
今回は、この秋冬シーズンになると必ず食べたくなる『ヤキチ』の個人的な心のベストテン第1位!
『あんバターサンド』(190円)を改めて紹介するためにやってきたのである。
「改めて」というのには訳がありまして、実は以前、「福岡パンライフ」の9回目(2020年2月)で『ヤキチ』を紹介させてもらった際にも、『あんバターサンド』へのラブレターをたっぷりとしたためさせていただいたのですが……
前回の『ヤキチ』ご紹介記事はコチラ!あんバターサンドを撮影する前に思わず食べてしまうという、お恥ずかしい限りの失態(笑)をおかしてしまいまして、結局「それくらい魅力的なあんバターサンドなんです!」と苦し紛れの言い訳をしながら(お詫びに以前撮影した集合カットだけ掲載して)ご紹介をさせていただいたのでした。
そのとき、最後の文章で「次回こそは……でも忘れちゃうんだろうな、きっと……」と書かせていただいたのですが、今回、ついに“食べる前に撮影することに成功”という名のリベンジを果たしにやってきたのでした。
ご覧ください。これが魅惑の『あんバターサンド』さまのお姿です。
あらゆる角度でご堪能ください。
そのおいしさの構造の説明は前回記事の長文説明をご覧いただくとして、今回はその食べ方のこだわりをお伝えしたいと思います。
まずは『あんバターサンド』のパンの中央均等線を見極めタテ半分にカットします。
その時、発酵バターの塊と、甘さ控えめの自家製つぶあんこの量がちょうど半々になるようにしましょう。
このバランスが崩れると、その絶妙なおいしさの均衡が崩れてしまいます。
半分にカットした片方を手でつかみ、キレイな断面を愛でながら、しっかり窯伸びした内層とゴリゴリとしている外層の香りを味わい、その香ばしくみずみずしい小麦の香りが鼻から口へ入りこむ瞬間にガブリッ!
あとはあらかじめ準備しておいたホットカフェオレ(ミルク多め)と交互にいただきましょう。
このあんこ、バター、パン、ホットカフェオレの優しい温もり、心の隙間にも冷たい風がちょっと吹き込むような秋冬の朝にはこれが一番。トゲトゲした気持ちを一気にまーるく穏やかにしてくれます。
ちなみに、おともの飲み物は、ホットミルクもおすすめ。
参考までに、個人的には『みどり牛乳』のコクと甘みが好みです。
そして、残り半分はできればオーブントースターで少し温めて食べてみてください。
トースターがなければ、もちろん電子レンジでもいいかもしれません(パンがやわくなりすぎないようにご注意を)。
発酵バターが液化して、自家製つぶあんこに染み込むくらいが私のベストコンディション。
こうやって食べると、『あんバターサンド』さまの別の表情が、また別のおいしさとなって浮かび上がってくるからすごいんです、『ヤキチ』のこの子は。
もともと「あんこ」好きな私にとって、そんなあんこもののパン=あんこパンは永遠の大好物。
あんぱんもいいけど、もっといろいろな可能性があるんですよね、この組み合わせって!
そんなあんこパンの可能性をどこまでも高くしてくれるパン屋さんごとのイチオシあんこパンは、実はこれ以外にもたくさんあって……それはまた別の機会にご紹介できればと。
今回、もう一つ、あんこではないですが、食べずにはいられない小さな秋パンを『ヤキチ』で発見!
それがこちらの『栗とバターサンド』(220円)。
これまた甘さとしっとり感が絶妙な渋皮煮が3片も!
そこに発酵バターのみというシンプル・イズ・ベストな秋味バターサンド。
クリームに頼らない「挟んだだけでおいしいので、何か!?」的なコメントが聞こえてきそうなほど、惚れてまうやろ!的「男前」の栗パンでございました。
そんな『あんバターサンド』との再会の旅でもう一つニュースをキャッチ!
どうやら年末あたりに南区那の川にあるスーパー「サニー」付近に『ヤキチ』の2号店が登場予定とのこと。
しかしながら、大橋のみなさん、ご安心を。大橋の1号店はそのまま販売店として続けていくそうですから。
そのほか、新店や移転などどんどん美味しいパンのニュースが舞い込んでくる今日この頃。
みんなでGo To Bakery! Go To Eat!
通って、取り寄せて、SNSにアップして、街のパン屋さんを応援していきましょう!(文/古後大輔)
<店舗情報>
Yakichi(ヤキチ)
住所:福岡市南区大橋4-5-6 天本ビル1階
詳細はYakichiへ
※この記事は公開時点での情報です。
【参考・画像】
※古後大輔
※シティ情報ふくおか