
コテコテ!「あの新喜劇」が豪華ゲストと福岡へ!間寛平さん“原点を語る”インタビュー
「アメ~マ!」「かい~の」など、数々のギャグを生み出したお笑い芸人の間寛平さん(77歳)。
テレビや舞台だけでなく、マラソンとヨットによる世界一周へのチャレンジなどでも知られます。
そんな間寛平さんが、2026年8月に博多座で開催される「寛平GMプロデュース公演『新喜劇出前ツアー2026』福岡公演」に先駆けて来福。
福岡を訪れると必ず立ち寄るうどん店や、60年以上も続くホークス愛など、福岡との縁も深い寛平さんに、本公演だけでなく芸人人生の紆余曲折まで直撃インタビューしました!
間寛平さんインタビュー!「子どもを笑わせたい」から生まれた数々のギャグ

撮影:森永健一
—寛平さんといえばギャグです。いくつものギャグはどうやって生まれたんですか?
僕が吉本新喜劇に入るとき、「小学校2~3年までをターゲットにする」と決めていました。20歳で新喜劇に入って周りはみんな先輩だったから、「寛平、何してんねん!」みたいな、上からくるシーンが多かったんですよ。だから、「かかかか堪忍な~」とやってギャグができて、子どものお客さんが増えていったんです。
—ブレイクを実感した出来事はありますか?
ある百貨店に営業に行ったんですが、子どもが3万人集まったことがありましたね。
—Mrs.GREEN APPLEのコンサート並みですね!
それが小さな町の百貨店に集まったから、電車も止まってしまって大変なことになりましたよ。騒動になったので、以降に決まっていた営業はすべて中止になりました。
事故が人生を変えた。「芸人になりたい」と思った18歳

撮影:森永健一
—まさに「ザ・芸人」というイメージの寛平さんですが、子供の頃から芸人を志していたんですか?
高校生の頃は、大工をやっていた同級生と一緒に「建築会社を作ろう」って話をしてたんですよ。だけど、僕には才能がなくてね(笑)。
—失敗が多かったんですか?
浴室のタイル貼りを任されたとき、仕上げまでしっかりやって「完璧や」と思って帰ったんです。そしたら、数日後に棟梁から「お前、何してくれとんねん!」って怒られたんですよ。
—完璧にしたはずなのに。
タイルは完璧に貼りました。でも、排水溝にまで貼ってしまっていて、風呂の床に水がたまってしまってたんです。
—行き過ぎた完璧(笑)。まだ、芸人さんへの道は見えてきませんね。
18歳の頃、おかんに中古車でクラウンを買ってもらって、休みの日に乗っていました。そしたら、「ガシャーン」と追突されたんですよ。
—災難ですね。
入院したんですが、見舞いに来た友達がラジオを持って来てくれました。そのラジオに岡八郎さん(吉本新喜劇の黄金時代に活躍し「巨星」と呼ばれたコメディアン)が出ていたんです。それで、「こんなん、やってみたいなぁ」と思うようになりました。
すると、「紹介したるわ」と言ってくれる友人がいて、「すっとんトリオ」という芸人を紹介してもらったんです。
—昭和40年ごろにテレビや舞台で活躍していた、トリオのコント師ですね。
その人のところに行ったら「コメディアンは、ストリップ劇場から芸を叩き込まなあかん」と言われて、ストリップ小屋に放り込まれました。

撮影:森永健一
—東京ではビートたけしさんも浅草のストリップ小屋で芸人として歩み始めているので、そういう時代だったんですね。
そやな。そこで1年間、ストリップを……見た!
—見た!? コントをやったのではなくてですか!?(笑)
当時、僕も18歳でしたからやっぱ見ましたよ(笑)。見ながら、踊り子さんが何人か出る合間に、コメディをやるという1年でしたね。
—ストリップ小屋から、新喜劇やテレビの人気者になったのは、どんな道筋があったんですか?
ストリップ小屋のお客さんは、ほとんど全員男性ですが、僕は「子どもや女性に見てもらえる芸人になりたい」と思っていました。それで、ツテを辿って吉本興業に入ることになりました。
GM復帰で目指した“昔ながらの新喜劇”

撮影:森永健一
—寛平さんは新喜劇では座長も経験されますが、39歳で新喜劇を離れますよね。その後、2022年にGM(ゼネラルマネージャー)として30年以上ぶりに新喜劇に戻られます。
吉本の社長から、「昔の新喜劇のコテコテのお笑いをやってくれ」と頼まれたんですよ。
—新喜劇は、テレビなどでも活躍する小籔千豊さんが2005年に座長に就任するなどもあり、コテコテだけでなく革新的なコントも披露されるようになりました。
どっちも大事だと思います。大阪は常連さんも多いから新しい挑戦もいい。だけど、地方は定番が喜ばれます。

撮影:森永健一
—大阪以外に住んでいる人にしてみれば、「あの新喜劇」を見たいですからね。そうなると、8月の福岡公演も定番の新喜劇が見られるんですか?
そう! 「あの新喜劇」をそのまま持ってきます!
福岡とホークスへの変わらぬ愛

撮影:森永健一
—公演も楽しみですが、福岡に来られたら必ず行くお店や、逃したくない食べ物はありますか?
『かろのうろん』ですね。「ごぼう天うどん」がおいしいですよね。それに「いなり」をつけて食べてます。
—博多なお店とメニューですね!
おっちゃん(先代店主)はもう亡くなったけど、お店の兄ちゃんとも仲良いから。こうして代替わりしてもお店が残ってくれてるのはうれしいですね。
—30年ほど前、テレビ出演時などにも福岡ダイエーホークスのジャンパーをよく着ていらっしゃいました。大阪ならば阪神ファンというイメージがありますが。
僕は高知出身で、テレビでも巨人戦しかやっていなかったから巨人ファンだったんですが、小学校6年で引っ越した家が大阪の南海電鉄沿線だったんです。だから、転校先の友達はみんな南海ホークスのファン。
—福岡ソフトバンクホークスの前身にあたる球団ですね。
友達に「お前、どこファンやねん」って言われたら、「いやぁ、僕ぅ、野球はあんまりわからへんね~ん」みたいに言ってました(笑)。
—巨人ファンだとは絶対に言えない空気(笑)。
いつからか、友達に「応援行くで~」って言われて南海の試合を見に行くようになりました。えらいもんで少しずつファンになっていったんですよ。
—その南海が、福岡ダイエーホークスになって大阪を離れても応援し続けていたんですね。
だから、あのジャンパーを着ていたんですよ。でも当時、ダイエーはめちゃくちゃ弱かったから、東京で着ているとバカにされましたね(笑)。それでも、ずっと好きですね。
王(貞治)さんにもかわいがってもらいましたよ。

撮影:森永健一
—今も、ソフトバンクファンですか?
もちろん! ソフトバンクになってから歴代では、松中(信彦)・松田(宣浩)・中村(晃)あたりは、必死になって応援してました!
最近は、ギータ(柳田悠岐)も頑張ってくれてますよね。そして、今引っ張ってくれてる近藤(健介)はすごいですね!
「ギャグより芝居」77歳GMが若手に伝えたいこと

撮影:森永健一
—GM就任時のインタビューで「僕がやれるのもあと数年」と答えられています。実際、数年経ちましたが今はどんな思いでいらっしゃいますか?
若い人、なかなか育たんな。GMになる前は、「次の明石家さんまを作るぞ!」と意気込んでいたんですが。
—さんまさんは、特別なお笑いモンスターですからね。それで、育成の方向性を変えたんですか?
きちんと芝居を身につけさせたいですね。ギャグをたくさん作って目立つことばかりに気が向いている人もいて、それもいいんだけど芝居をしっかりできてからだと思っています。
—SNS時代なので、一瞬で目を引く派手なギャグに心が傾く気持ちはわかります。
たとえば、太田芳伸という座員がいるんですが、あいつはずっとギャグから入ってたから、全然伸びてない。

撮影:森永健一
—記事に書きづらいです(笑)。
ええねん。もうあいつも気がついて芝居に力を入れ始めたから、最近はグングン良くなってるんです!
僕も最初の頃は、ギャグばっかりでした。でも、芝居が大切だということがわかってから、ドラマや映画にもたくさん出してもらえるようになったんですよ。
今の新喜劇の若手で、ドラマなどに出ている座員はいません。だから、これから伸ばしていってあげないといけないなと思っています。
—芝居があるから、ギャグが生きてくる。
そのために、僕は本番中でも言いますからね。「お前動け!」って。もちろん、それも含めて笑いにしますけど。
だんだん、気づきはじめた座員も増えてきたんで、吉本新喜劇はこれからですよ!
事故がきっかけで芸人を志し、数々のギャグで一時代を築き、77歳になった今も若手を育て続ける間寛平さん。笑いの形は時代とともに変わっても、「芝居があってこそ笑いが生きる」という信念が変わらないことが伝わってきました。その思いは、8月に博多座へやってくる新喜劇の舞台にも、きっと詰まっているはずです。(取材・文/Mr.tsubaking)
<寛平GMプロデュース公演『新喜劇出前ツアー2026』福岡公演>
日時:2026年8月21日(金)12:00・16:30、22日(土)11:00・15:30、23日(日)11:00、15:30
出演者:間寛平、内場勝則、辻本茂雄、浅香あき恵、ケン、高橋靖子、平山昌雄、清水啓之、いがわゆり蚊、松浦真也、森田まりこ、レイチェル、高関優、新井崇史、大塚澪、小林ゆう、野崎塁
バラエティー出演者予定:【8月21日】タカアンドトシ、守谷日和、ニッポンの社長、ガンバレルーヤ、ヨネダ2000、【8月22日】テンダラー、笑い飯、もう中学生、ミキ、ドンデコルテ、【8月23日】村上ショージ、トータルテンボス、タモンズ、ツートライブ、カベポスター
場所:博多座(福岡県福岡市博多区下川端町2-1)
料金:A席8,000円、B席5,500円
問い合わせ:博多座電話予約センター(092-263-5555)
公式サイト:https://www.hakataza.co.jp/lineup/154
※この記事は公開時点での情報です。※文中価格は税込みです。
※本サイトの全てのコンテンツ(画像、文章等)について、無断で複製、転載、転用、改変等の二次利用を固く禁じます。判明した際には、法的措置をとる場合があります。
※文/Mr.tsubaking
※撮影/森永健一
#コラムをまとめてチェック!
#カルチャー #エンターテインメント
⇒【NEW】福岡の新着情報はコチラから
<こんな記事も読まれています>
◆こどもが喜ぶ!「福岡県水遊びスポット」23選
◆温泉ソムリエおすすめ!福岡近郊日帰り温泉
◆【毎週日曜】イヴルルド遙華のマインドナンバー占い
