福岡の超人気スポット「マリンワールド」で発見!知る人ぞ知るテレビ初登場の“珍生物”とは
福岡を代表する水族館『マリンワールド海の中道』。福岡の人なら知らない人がほぼいないであろうこの超有名スポットに、テレビで一度も紹介されたことのない「TV初登場さん」がいるとの情報が!
今回は2020年9月2日(水)に放送されたFBS福岡放送『めんたいワイド』のコーナー「TV初登場さん」から、そんな“知られざるもの”についてご紹介します。
「マリンワールド海の中道」(福岡市東区)のテレビ初登場は“珍生物”!?
福岡県民のおでかけスポットとして王道中の王道、『マリンワールド海の中道』。
平成元年の開館以来、九州を代表する人気水族館で、約2万点の生物を見ることができます。約3年前にはリニューアルし、子どもと一緒に楽しむイメージが強かった水族館から、大人も楽しめる水族館へと、ますますパワーアップしました。
「1つの水槽の中でのサメの飼育数日本一」など話題も見どころも豊富で、テレビ取材の回数は1,000回を超えるという超人気スポットなのに、“テレビ初登場さん”がいるなんて、本当でしょうか?
今回、案内をしてくれる展示部魚類課の中村さんに聞いてみました。
「うちの水族館の中だけでも350種類くらいの生き物がいるんです。(テレビ取材が来ると)やっぱり派手なイルカショーとか、大きなサメとか目立つところの取材になります。地味な魚とか、隠れているような魚は、あまり見つけられていないみたいです」
なるほど!
「私たちにとっては大きなサメも小さな魚も一緒なので、すべて思いやりがあるし、すべてかわいいです」
今回の“お目当ての生物”は、ここにいる2万点の中の、たったの1匹。
しかも、人気の「チンアナゴ」のように不思議でちょっとかわいい生物なんだとか!
「チンアナゴとは、サイズ感はちょっと外れているんですけども(笑)」という気になる発言を聞きつつ、お目当ての水槽へ案内してもらいました。「こちらの水槽です!」
……イカ?
イカが泳いでる、としか見えない水槽です。
チンアナゴ的な生き物なら、砂の中でしょうか?
「いいえ、今日は出ていますよ!」と中村さん。
よ~く見ると、水槽の隅っこに……あれですか?
「はい、ホタテウミヘビです」
ホタテウミヘビ。それは、貝?ヘビ? どっちでしょうか?
「どっちでもないです。ホタテウミヘビです」
ホタテウミヘビは、ウロコのないウミヘビで、魚の仲間。九州の海にも生息し、夜行性で日中は砂の中にいます。そのため、まったく目立つことがなく、取材を受けたことがなかったそうです。
それにしても、なぜイカと一緒に? 単独の水槽に入れないのでしょうか?
「ホタテウミヘビを単独の水槽に入れると、砂にもぐっているときは“なにもいない水槽”みたいになっちゃうんです」
なるほど。エサは何を食べるのでしょうか?
「エサは特にはやってないんです。イカの食べ残しのエサが落ちているので……それを拾って食べています」
なんと。先ほどまで名前も知らなかったホタテウミヘビが、急に愛おしくなってしまいますね。
がんばれ! ホタテウミヘビ!
もう1種類、別の“テレビ初登場さん”がいました!
「マリンワールド」にはもう1種類“テレビ初登場さん”がいました。
この大きな水槽の中をじっと見ていると、奥に地味~な感じでいました。
この日は珍しく、お散歩しているようです。
それが、「ヒシガニ」です!
特別に水槽から出して見学させてもらいました。甲羅に比べると両方の腕が極端に太く、ほかの脚は細い、独特なフォルムです。
ヒシガニは、甲羅が“ヒシの実”に似ていることが名前の由来なんだとか。体の2倍以上はあるハサミが特徴で、海底に生息しています。
Mr.インクレディブルみたいですね!
『マリンワールド海の中道』の「ホタテウミヘビ」と「ヒシガニ」、テレビ初登場ではありましたが、皆さんはマリンワールドで見たことがありましたか? 次回マリンワールドに行ったときには、ぜひこの「ホタテウミヘビ」と「ヒシガニ」をしっかり見てくださいね。
ちなみに、どちらも“ほかの魚のエサのおこぼれを食べて生きている”のですが、それはどうぞご内密に、だそうですよ!(文/ARNE編集部)
【参考・画像】
※ARNE編集部
※ FBS福岡放送『めんたいワイド』(月曜~金曜 午後3時48分~)
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