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こだわりの自家焙煎コーヒーと焼き立ての自家製パンが楽しめるカフェ(福岡市南区)

西鉄高宮駅から徒歩約10分。こだわりの自家焙煎(ばいせん)コーヒーと、焼きたてパンがあると聞いて「カフェ マルゴ向野店」(福岡市南区)を訪ねました。

手書きの看板が目印

同駅から高宮通りを同大橋駅方向に歩くこと10分。静かな住宅地の一角、野間八幡宮の裏手に、木製の看板に書かれた「本日もパン焼けました」「ネルドリップ自家焙煎」の文字が目に留まります。

薬院(福岡市中央区)の「カフェ マルゴ本店」の開店10年を機に、2019年11月、向野でスタートした2号店です。

レンガ色の壁と大きな窓ガラスが印象的

店内は天井高約4mの開放的な空間が広がり、現在はカフェカウンターに4席、テーブルに20席が用意されています。リラックスできる落ち着いた雰囲気です。

オーナーの白石泰隆さんに話を聞きました。「元は工務店の木材置き場だった倉庫を改装し、壁は白い珪藻土(けいそうど)にしてグリーンのソファを置きました」。

住宅地にあることから客層は幅広く、若いカップル、家族連れ、高齢の夫婦など。入り口にはベビーカーや車いすの人向けにスロープが付いています。

ほぼ毎日活躍するロースター

同店では、世界各地の選りすぐりの豆から入れるコーヒーが味わえます。店の奥にある焙煎機で、白石さんがそれぞれの豆の種類の個性を生かすように火入れしているそうです。

豆の購入は容器持参で50円引きに

オリジナルブレンド4種類(各100g・560円~ 税込み)とストレートコーヒー約16種類(100g・560円~)の約22種類が常時販売されています。

広いカウンターでこだわりの一杯

同店の「原点の味」という、深いりの「マルゴブレンド」(550円)をいただきました。程よい苦みとカカオのような香り、甘い余韻が楽しめます。

「コーヒーは白磁の器で飲むのが私の好み」と白石さん。棚には「ロイヤルコペンハーゲン」、「リチャード・ジノリ」、「マイセン」などのカップが並んでいます。

「アイス・オレ」

正統派の「アレンジ珈琲」もそろっています。ホットは「カフェオレ」(600円)、「ウィンナー珈琲」(690円)、「エスプレッソ」(550円)など9種類。アイスは7種類。

「アイス・オレ」(650円)は、深いりのイタリアンブレンドにミルク、乳脂肪48%のフレッシュクリームでやわらかな甘味がします。

ほかにクラッシュしたコーヒーゼリーにミルクを注ぎバニラアイスクリームをのせた「ゼリー・オレ」(650円)、濃厚クリームとアイスコーヒーが2層になった「アイスウィンナー 」(730円)など、気になるメニューがいっぱい。

丸パンの味は3種類

同店の人気の理由のひとつが自家製パン。白石さんは13年前に福岡のパン店「パン・ナガタ」に3年間勤めた経験があり「いつかは自分でパンを焼きたかった」とか。人気メニューの「丸パン」3種類(プレーン、ごま、くるみ 1個90円~)は低温で発酵させ、もっちりやわらかな食感に仕上げています。

月・水・木・金曜は食パン(2斤サイズ・550円)が午前10時半から、土・日曜、祝日は食パン以外の約7種類のパンが正午頃から並びます。食パンは、いわゆる高級食パンとは違ってシンプルな味。ショートニングやマーガリンは使っていないそうです。

贈答用の箱入りセットあり

パティシエの手嶋恭子さんが焼いたオリジナルの焼き菓子も目を引きます。自然な甘さの「きび糖サブレ」4種類(1袋180円~)をはじめ、ナッツが香ばしい「フロランタン」3種類(各240円)他は、贈り物にもぴったりです。

サンドイッチは正午頃から並びます

具だくさんのサンドイッチは2種類。「スモークサーモンとアボカドサンド」(480円)はサーモン、スライスしたアボカド、シャキシャキ食感のレタスを挟みバジルソースをかけた一品。マスタードバターを塗ったブラックオリーブ入りのフォカッチャと相性ばっちりです。

一番人気があるサンドイッチは「たまごeggサンド」(380円)。雷山(らいざん)のふもとにある板垣ファーム(糸島市)の、甘味が強い新鮮な卵が使われています。クリームチーズを塗った「丸パン」に、ゆで卵、マヨネーズ、ブラックペッパーを合わせたフィリングがたっぷり。卵好きにはたまらないサンドイッチです。

今後は秋冬メニューの「チリミートとチーズ」、「スパイシーチキンとトマト」などが並ぶ予定。入荷する素材に応じてメニューが決まります。

パンを使ったメニューはほかにも。ラム酒をきかせた「おとなのフレンチトースト」(自家製アイスクリーム付き 680円)も人気の一品です。

食べ応えあるキッシュ

「きまぐれキッシュ」(470円)には旬の素材がぎっしり。この日のキッシュもヘルシー度満点で、レンコンや粘りが強いトロオクラなど、数量限定なので出合えたらラッキーな一品です。

チョコスポンジ部分はしっとり食感

自家製ケーキは約5種類。季節ごとに種類や内容は変わります。白石さんがおすすめするのは「チョコレートケーキ」(460円)。フランス産チョコレートを使ったガナッシュクリームが、チョコスポンジに5層にサンドされています。軽い口溶けで甘さ控えめ。コーヒーによく合います。

「カスタードプリン」(350円)は、卵をふんだんに使ったなめらかな口当たり。ほろ苦いカラメル液がたっぷりの大人の味。

ほかに「コーヒーゼリーパフェ」(880円)も写真映えすると人気。「アフォガード」(690円)、「珈琲ゼリー」(550円)など、デザートでもコーヒーの味を堪能できます。

一杯ずつ丁寧にハンドドリップ

この店ならではのコーヒーの味を求めて遠くからお客さんが訪れるといいます。「佐賀、大分、熊本県からも来られます。薬院本店からおなじみの10年来のお客さんもいます。『ここのコーヒーが飲みたい』と言われるのがうれしいですね」。

コーヒー通がうなずくこだわりのコーヒー、サンドイッチやデザートを、心ゆくまでゆったり楽しめる、とっておきの場所が見つかりました。

カフェ マルゴ向野店

住所:福岡市南区向野1-22-25

電話:092-408-3646

時間:9:00~17:00、金・土曜、日曜・祝日~20:00 ※営業時間は変更になる場合があります

不定休

※メニューや営業時間など情報はインスタグラムで確認を。

インスタグラム @cafemarugo_mukaino