古来のチーズ!?“牛乳業界を救う”と話題の幻の料理「蘇」とは?【めんたいワイド】
福岡県内で生産される牛乳の約15%が給食に使われているそうですが、新型コロナウイルスの影響で学校が休校になり苦境に立たされている牛乳業界。
農林水産省も促している“牛乳消費”。その牛乳消費の救世主!となるかもしれない、“幻の古代料理「蘇」”を知っていますか?
2020年5月21日(木)に放送されたFBS福岡放送『めんたいワイド』で、「蘇」を実際に作った様子をご紹介します。気になる味や作り方、要チェックです!
幻の古代料理「蘇」って……?
古代の牛乳料理「蘇(そ)」って一体何……?
“福岡料理界のドン”山際先生によると、「蘇」とは日本古来のチーズのこと。しかし、その山際先生でも「食べたことや作ったことはない」んだそう……。
そこで、ネットでリサーチを続けたところ、古代の食品に関する論文を発見!
論文によると「蘇」とは今から約1,000年前に食べられていた牛乳料理。
地方から貴族へ“税の一種”として納められ、滋養強壮に効く薬として食されていたといいます。
その作り方は、「蘇を作るの法、乳大一斗、煎して蘇大一升を得……」
つまり、約18リットルの牛乳を煮詰める事で、約1.8リットル分の蘇ができあがるというものです。
いざ、挑戦!古代料理「蘇」作り
元木アナウンサーが「蘇」作りに挑戦します。
論文にあった、18Lを延々と煮詰めるのは、あまりにも莫大な時間がかかるため、1/6の3Lで挑戦する事に。
鍋に牛乳を入れて……
煮込み続けること、約1時間。
元木アナの人生史上、かき混ぜている時間「最長更新中」。
スタッフは休憩するなか手を止めることを許されない元木アナ。
ひたすら混ぜ続け、さらに、2時間が経過。
眠気であまり覚えてないと言いますが、おかしなテンションになっていたそうで……
2時間かき混ぜ、愛情が芽生え……
「名付けるなら?」というスタッフの問いかけに、「蘇子ちゃん」と名付けました。
・・・・・・。
どんなにスベっても手を止めることは許されません。
さらに煮込んで、愛で続けること計4時間!
ついに、(何とも言えない見た目の)固体の「蘇」が完成。
色が白から茶系の色合いに変色。チーズっぽい感じがありますね。
その味は……
「ん?」ってどういう意味でしょう。
「マズくはない」と言いますが……一体どんな味?
みなさんも、「ん?」となる味を家族と共有すべく、実験感覚で作ってみてはいかがでしょうか(笑)。
作り方をおさらいしましょう
作り方のポイントは3つ。
1:「ひたすら煮詰める」
実際に作った元木アナによると、座禅に通ずるような、不動心が求められるのだそう。
2:「コゲはNG!手は止めない」※今回は3Lで約4時間でした
元木アナは眠気に負け、少し焦がしてしまったそう。皆さんは焦がさないよう要注意です!
3:「牛乳は、お好みの量で」
論文通り18Lで作っても、500mlで作ってもOKです。
何とも言えない見た目と味のようですが……1,000年前、砂糖がなかった時代は甘みを感じられる貴重な食べ物だったそうですよ。(文/ARNE編集部)
【参考・画像】
※ FBS福岡放送『めんたいワイド』(月曜~金曜 午後3時48分~)
この記事は番組放送時点での情報です。