人気ベーカリー激戦区の実力店に続々と新作登場! 進化する感動の味わい【古後大輔のふくおかパンライフ#88】
【2021年8月20日~9月30日、福岡県に緊急事態宣言が出されています】
この記事は不要不急の外出を促す意図があるものではありません。
“自粛疲れ”な毎日の息抜きに、 「テイクアウトで楽しみたい」「いつか行きたい」お店・おでかけ先の候補選びの参考としてお楽しみください。
また、外出の際は「3密を回避」「手指の消毒」「マスクの着用」などの感染対策をしっかりと行い、一人ひとり責任のある行動を取りましょう。
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今回はパン激戦区・大楠エリアの人気ベーカリーをご紹介!
どんなときにも「最高のおいしい笑顔」を届ける、オンリーワンのローカルベーカリー「bakery ZOU(ベーカリー・ゾウ)」(福岡市南区大楠)
ここ1年でみるみるパンの顔つきが進化し、「早く食べてみた〜い」とチャンスを伺っていた、大楠の人気店『bakery ZOU(ベーカリー・ゾウ)』を訪問してきました。
このお店を営むのは、たった一人で製造を一手に担う田中雄矢さんと、販売担当の妻・幸代さんご夫妻。
大楠という人気店がひしめくエリアにありながら、開店わずか4年目にして、地域密着型の味づくりで根強いファンをしっかりと獲得している実力店でもあるのだ。
1日に焼き上がるメニューは40〜50種類。
そのどれもが毎日食べたくなる味わい。
なおかつ、買いやすい価格設定なところは全く変わらず、毎度ながら感心させられる。
夫妻曰く、店名の由来でもある看板息子の健蔵くんが小学生になり(店名のZOUはケンゾウのゾウから取ってつけたもの)、コロナ禍も手伝って、パン作りに集中できる時間と環境ができたことで、もともとこだわり屋で研究熱心だった雄矢さんの探究心に火がつき、ファンの声に耳を傾けながら一心不乱に窯に向っていたところ、どんどん新メニューが増え、気がつけば味わいの幅が広がっていったのだとか。
すべては地域のファンを喜ばせたい一心から生まれた賜物。
パンにも、店にも、溢れんばかりの愛情がたっぷり!
取材時には「こんなときだからこそ、ちょっと楽しんでもらいたくて、夏祭りの代わりに」ということで、子ども用に人気アニメのくじ引きを準備していた。
どんなときにも「最高のおいしい笑顔」を届けようとする、まちのパン屋のプライド。
福岡の名店で修行を積んだ田中さん夫妻だからこそできる、オンリーワンのローカルベーカリー。最高です!
地域・家族・パンづくりへの「愛情」がすべての隠し味!
本当は全部食べてみたいところだが、厳選に厳選を重ねて、今回購入したのがこちら!
まず外せないのが『bakery ZOU』の看板メニューのひとつ、食パン。フカフカ&モッチリ食感が自慢の食パンは毎日4〜5種類出されています。
その中から、今回は2種類をゲット!
『玄米食パン』(583円)。
上部表面のパリパリ感に対して、中身はびっくりするくらいの柔らかさ。玄米は小麦に対して約30%の分量を混ぜ込んでいるとか。香ばしい風味と粒々とした食感がたまりません。
『チーズ食パン』(626円)。
2種類のチーズをパン生地に巻き込んで焼き上げた人気食パン。これ一枚をトーストするだけで、ごちそうトーストが出来上がり!
今回はお目にかかれなかったんですが、常連客から「食べ出したら止まらなくなる危険な食パン」と囁かれている『塩バター食パン』(不定期で登場。土曜に出されることが多いとか)も気になるところ。出会えたら、ぜひお試しを!
バゲットや調理パンも美味満載! こちらは、『石挽き手ごね長熟バゲット』(324円)。
ポーリッシュ種で仕込んだフランスパンとは、別のこだわりで作られている特製バゲットです。
まずはカットした途端に広がる風味豊かな香りから味わいたい! クラスト(外側)のガリガリッとした強気な焼き上げ具合もよし。
ふっくらとしたクラム(内側)のツヤっとした保湿具合も絶妙。
噛むほどににじみ出る“旨み凝縮バゲット”です。
『明太フランス』(302円)。
噛むほどに味わい深いバゲットの中には、名店『ふくや』の明太子を使った特製ソースがたっぷり。以前よりも、かなり増量しているとのこと。パリッと焼きあがった表面にもソースがきっちり塗られています。
『ホットドッグ』(280円)。
チーズ、ソーセージ、たまご、ホワイトソースとガツンッと具だくさんのホットドッグがこの価格で味わえるなんて「愛情」しかない。うれしい限りです。
朝食にもランチにも、はたまた夕飯でも食べたくなっちゃう、ハイコスパなサンド類も要チェックですよ!
『トリハムきゅうりの夏サンド』(324円)。
『サーモンとクリームチーズのバゲットサンド』(356円)。
『ツナとたまごのMIXサンド』(302円)。
『白身魚と手作りタルタルソースの丸パンサンド』(270円)。
スイーツ系メニューもこだわり満載の粒揃い。
『あんラテ』(183円)。
甘さ控えめのつぶあんの上には練乳クリームという、黄金コンビが織りなす和風ラテ。
『ほうじ茶クリームパン』(259円)。
チョコ生地の丸パンに、ほうじ茶カスタードクリームと生クリームを2層サンド!
『もっちり焼きドーナツ』(151円)。
表面はカリッと焼き上がっているんだけど、手にするとフワフワ。食べるとその名の通りモッチモチ。ヘルシーな焼きドーナツです。
油で揚げていないのに、この食感が出せるのはパン生地ならでは!
『チョコバナナプラリネマフィン』(302円)。
「本日のイチオシ!」とメニューに書かれていたスペシャルマフィン。パンに負けず劣らずのこだわり感! さすがです。
マフィンやスコーンなどパン以外のベイクメニューも要チェックのおいしさ。
店の中にはいろいろな“象さん”がたくさん。
そう言えば、象という生物は、あらゆる生き物の中でも、家族の絆や仲間意識が非常に強い動物としてよく知られている。
他人の子どもでも面倒を見たり、仲間に危機が訪れると自ら身を呈して守ろうとするそうだ。
「すべては愛あってのものだね。」
パンの撮影途中、ふと目に入った『bakery ZOU』の袋からそんな声が聞こえた気がした。
これからもパン好きゾウさんたちの家族と仲間の輪はどんどん進化しながら、大きくなっていくことでしょう。田中ファミリー、これからも応援しております!(文/古後大輔)
〈店舗情報〉
■bakery ZOU(ベーカリー・ゾウ)
住所:福岡市南区大楠1-27-1
※この記事は公開時点での情報です。※文中価格は税込みです。
※文/古後大輔
※画像/シティ情報ふくおか
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