商品はほぼ100円台、地域愛溢れるベーカリー『パン工房 笹山』【古後大輔のふくおかパンライフ#19】
ぱんにちは〜!
今日も素敵な「ふくおかパンライフ」をテーマに最旬のパンニュースをお届けします。今回は、商品はほぼ100円台とお財布と人に優しい、地域に根ざした“まちのパン屋”のお手本のようなベーカリー『パン工房 笹山』をご紹介しましょう。
ベーカリーの鏡と呼ぶべきパン屋『パン工房 笹山』
地域のみんなから愛され続けるパン屋が家の近所に一軒あると、それだけで自然とそのまちには笑顔が増えていくような気がする。
パンはそれほど日々の暮らしに「しあわせ」を運んでくれる存在になった。
そんなまちのベーカリーの鏡と呼ぶべきパン屋のひとつが鞍手町にある人気ベーカリー『パン工房 笹山』だ。
のどかな風景が広がる自然豊かな鞍手のまちにポツンと建てられた山小屋のような建物が『パン工房 笹山』の店舗。
店内には朝は早くから夕方まで、ずっと途切れることなくパンが焼きあがっては並べられていく。
「いろいろな時間に来られる方がいるからね、ずっと焼き続けてます」と語る店主・笹山さんは『パンのナガタ』『パン工房フルフル』など、福岡を代表するまちの名店で修行してきた生粋のまちのパン職人だ。
店内にはそんなまちのパン屋の勲章とも呼べる、地域の子どもたちからのお礼状や応援メッセージがたくさん飾られている。
(写真上左から)ウィンナーフランス(180円)、アスパラベーコン(160円)、桃のデニッシュ(160円)、スモークサーモンとポテトサラダの塩パン(200円)、ラズベリーレーズン(120円)、レンコンとネギの肉みそパン(160円)
ほぼ100円台ですね。このへんじゃ200円は高いパンだから(笑)。僕はこのまちのパン屋だから。このまちのみなさんに喜んでもらえるパンがどうやったら届けることができるか、工夫しながらパン作りを頑張るだけ。そして、作るだけじゃなくて、せっかくだったらたくさんの人たちに僕のパンの味を味わってもらいたいから、介護施設さんだったり、事務所や役所などに自らパンを持って出かけていって、出張販売をしています。
せっせとパン作りに精を出しながら、『パン工房 笹山』店主の笹山さんは、いつものように清々しい笑顔で語ってくれた。
そうやってパン作りをしながら出張販売までひとりで孤軍奮闘しながらこなす笹山さんの胸中にいつもあるのは「僕のパンを食べて笑顔になってほしい」という地域に根ざしたパン屋としての強い想い、ただひとつだ。
たまにですが、パンが余ることがあったら、近くの高校の部活生や学童保育所の子どもたちに届けたりしているんです。いつか大きくなったときに、僕のパンの味を思い出して、このまちに戻ってきて、店に遊びに来てくれたら、それだけでパンづくりをしていて良かったって思えるし、どんな辛いことも乗り越えられる気がするんです。
こんなまち想いのパン屋さんがいるまちで暮らす人たちが本当にうらやましい限りだ。(文/古後大輔)
パン工房 笹山
住所:福岡県鞍手郡鞍手町古門751
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【参考・画像】
※古後大輔
※シティ情報ふくおか
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