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北九州芸術劇場にて「クラウド・ゲイト・ダンスシアター」の最新作『WAVES』が上演

世界的高評価のダンス×テクノロジーによる舞台が北九州に上陸!「WAVES」(北九州芸術劇場)

2025.12.01

北九州へ、“絶対見ておきたい”コンテンポラリー・ダンスカンパニーが初上陸!

世界的な注目を集める公演、貴重なチャンスです!

世界的に高評価を得ているダンス×テクノロジーによる舞台が北九州へ!クラウド・ゲイト・ダンスシアター「WAVES」(J:COM北九州芸術劇場)

台湾を代表する「クラウド・ゲイト・ダンスシアター(雲門舞集)」が2025年12月21日(日)、注目作『WAVES』をひっさげて、「J:COM北九州芸術劇場」へやってきます。

画像:北九州芸術劇場 Photo by LIU Chen-hsiang

世界が認めたコラボ! 台湾の巨匠 × 日本のメディアアーティスト

1973年の設立以来、中国語圏初のコンテンポラリー・ダンスカンパニーとして、古典舞踊や⺠族舞踊・モダンダンスなど幅広いスタイルを取り入れ、アジア的美学を現代的な舞踊表現へと昇華させてきた「クラウド・ゲイト・ダンスシアター」。

「50人の現代振付家」(英ラウトレッジ出版)にも選出された芸術監督・チェン・ゾンロン氏の演出のもと、高い評価を受け続けているダンスカンパニーです。

画像:北九州芸術劇場 Photo by LEE Chia-yeh

2023年に創設50周年を迎えた「クラウド・ゲイト・ダンスシアター」が選んだコラボの相手は、なんと日本が世界に誇るメディアアーティスト・真鍋大度氏。

「テクノロジーと身体表現の融合」をテーマに多彩な活動を展開しているメディアアーティスト・真鍋氏はこれまで、リオ五輪閉会式のAR演出や坂本龍一やBjörkなど国内外のアーティストとのコラボレーション、Perfumeのライブ演出など世界を舞台に活躍しています。

そのコラボによって誕生したのが、今作品『WAVES』です。

画像:北九州芸術劇場 Photo by LEE Chia-yeh

本作で真鍋大度氏は、チェン・ゾンロン氏のディレクションのもと、音楽と映像制作を担当。

ダンサーが発する見えない動的エネルギーという「波」の可視化に挑戦しています。

画像:北九州芸術劇場 写真提供:真鍋大度

『WAVES』では、アジアの伝統とモダンダンスを融合させた繊細かつダイナミックな身体表現が、真鍋氏が手掛けた没入感のあるサウンドとビジュアルと溶け合うことで、観る者を新たな身体感覚の世界へと誘います。

そんな『WAVES』は、2024年ヴェネチア・ビエンナーレ(ダンス部門)で高い評価を獲得するなど、すでに世界でその革新性が認められている作品なんです。

真鍋大度氏インタビューコメント

真鍋大度氏のコメントをお届けします。

画像:北九州芸術劇場

―2023年の初演時、クラウド・ゲイト・ダンスシアターのチェン・ゾンロン芸術監督から「WAVES」のコラボレーションについてオファーが届いた経緯を教えてください。また真鍋さん自身はこのプロジェクトのどのような点に魅力を感じられたのでしょうか。

2016年のリオ・オリンピック閉会式で、プロジェクション映像や拡張現実(AR)の演出を担当した「8分間のプレゼンテーション」を、チェン氏がテレビで見て興味を持ってくれたことが最初のきっかけです。2020年にオンラインで話をする機会があって、本作のオファーをいただき、2021年に東京の私のスタジオで初めて彼と会いました。チェン氏から「テクノロジーを活用して新しいダンスの発想ができないか?」という相談を受け、これまでのクラウド・ゲイトの活動歴や台湾・高雄の劇場で上演された作品を観て、彼らとなら新しいことができるのではないかと思いました。

―創作にあたっては3回の渡台で、延べ2週間ほど台湾に滞在し、クラウド・ゲイトの劇場でさまざまな実験を行ったと聞いています。一連のワークショップではどのような手法を試したのでしょうか。

今回のプロジェクトでは初期段階に多くのワークショップを実施することができました。

まず、スタジオでこれまで私が発表してきた映像制作の方法や振付の新しい考え方を見てもらい、それを作品に応用するアイデアを提案しました。さらに劇場でのワークショップでは、センサー技術を活用してダンサーの筋肉の収縮や動作を読み取り、解析したデータをもとにAIを使って振付を生成するという実験を行い、新しいダンス表現を模索しました。

今回さまざまな技術的手法を提案しましたが、採用されないものもありました。テクノロジーは創作を拡張する「道具」であって「目的」ではないので、これは当然のことと考えています。これまでの研究と今回のワークショップでの実験がチェン氏やダンサーにインスピレーションを与えられたことが、もっとも意義のある成果だと捉えています。

画像:北九州芸術劇場 Photo by LEE Chia-yeh

―最後に、創作プロセスを踏まえた本作品の見どころを教えてください。

長期間のワークショップで、舞台装置や音響、映像といったテクニカル面のシミュレーションに取り組み、じっくり時間をかけて作品の方向性を決められたことはとても良かったと思います。

チェン氏は振付を極限まで突き詰めていく人なので、映像や音楽はあとから修正や変更のきかない、大きな流れのなかにあるものでした。大勢のダンサーの力強い群舞とそれに伴う音楽の解釈との融合には興味深いポイントが多くあります。多彩な表現を楽しみにしていただければと思います。

16年ぶりの来日公演となるこの機会。ぜひ北九州でダンスとテクノロジーの最先端を体験してみてはいかがでしょうか。(文/ARNE編集部)

<クラウド・ゲイト・ダンスシアター「WAVES」公演概要>
日程: 2025年12月21日(日)15:00開演
会場:J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11)
料金:一般5,500円、ユース3,000円(25歳以下、要身分証提示)、ティーンズ1,500円(13〜19歳、要身分証提示、枚数限定)※未就学児入場不可
チケット:北九州芸術劇場(窓口/オンライン/電話093-562-8435 ※土日祝除く 12:00〜17:00)、響ホール事務室、チケットぴあ、ローソンチケット
問い合わせ:J:COM北九州芸術劇場 093-562-2655(10:00~18:00)

【参考・画像】
※北九州芸術劇場

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