【話題の展示会レポ】街並みごと再現“世界を旅する気分になれる”新スタイルの美術展「バンクシーって誰？展」
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こんにちは♪ カフェ巡り・おでかけが大好きなchippachapusです。
今回は、2023年3月26日（日）まで『福岡アジア美術館』で開催されている『「バンクシーって誰？展」福岡展』をご紹介します！
額装作品の展示だけでなく、グラフィティ作品がある世界各地の街並みごと再現した展示もあり、まるで映画のセットの中にいるかのようでした♪
「福岡展」は国内最終会場！全国4都市で50万人以上が訪れた「バンクシーって誰？展」絶賛開催中
福岡市博多区下川端町の『博多リバレイン』にある、『福岡アジア美術館』で開催中の『「バンクシーって誰？展」福岡展』。
毎週金曜日と土曜日はナイトミュージアムも開催されていて、夜20時まで観覧することができます（最終入場は30分前）。
画像：chippachapus ※写真は福岡展会場
バンクシーといえば、世界で注目を集めているストリート・アーティスト。
イギリスのロンドンを中心に、ストリート・アーティストとして活動。そのほかにも遊園地のプロデュースや映画監督なども手掛けていますが、その素性を知る人は少なく謎に包まれています。
画像：chippachapus 街並み再現展示 ※写真は福岡展会場
今回の個展では、世界各都市で開催された『ジ・アート・オブ・バンクシー展』の傑作群を日本オリジナルの切り口で紹介しています。
バンクシーの故郷・ブリストルや、女の子が赤い風船に手を伸ばす絵が描かれたとして有名なウォータールー橋に続く階段など、作品だけでなく街並みも一緒に再現されているのも見どころの一つです。
さらに、プライベート・コレクター秘蔵の額装作品の展示も行われていますよ。
画像：chippachapus （右）バンクシー《風船と少女》Girl with Balloon(Diptych) 2006年 個人蔵 ※写真は福岡展会場
作品は全面撮影OK（一部作品を除く）！ 映画のセットのようなリアルな街並みの中、旅をしているかのような気分も味わえます。
まるで映画の世界！忠実に再現された世界の街並みと楽しむストリート作品
バンクシーの作品には、移民や人権問題、大量消費社会への警鐘など、政治的・社会的テーマが多く取り上げられています。
Love Is In The Air
もっとも有名な作品の一つ、『Love Is In The Air（ラヴ・イズ・イン・ジ・エア）』は、パレスチナのベツレヘム郊外にあるガソリンスタンドの壁に高さ5メートルほどの大きさで描かれていたそうです。
画像：chippachapus 街並み再現展示 ※写真は福岡展会場
火炎瓶の代わりに全力で花束を投げる抗議者風の人物を描いたもの。憎しみと暴力の連鎖ではなく、「愛こそが平和をもたらす」ということを強く訴えかけているように思える作品です。
Giant Kitten
続いてこちらは、2014年夏にイスラエルの軍事攻撃を受け廃墟化したガザ地区・ベイトハヌーンにある壁に描かれた作品『Giant Kitten（子猫）』。
画像：chippachapus 街並み再現展示 ※写真は福岡展会場
ガザの悲惨な状況をたくさんの人に伝えるため、世間の人の関心がある子猫の絵を描いたとされています。
壁のリアルな銃弾跡、作品の周りに干してある洗濯物など、現地の雰囲気がリアルに再現されていました。
Spy Booth
こちらは、イギリス・チェルトナム市の街中にある公衆電話ボックスの周りに描かれた作品『Spy Booth』。アメリカやイギリス政府による大規模な電話やインターネットの傍受の事件を批判した作品と考えられています。
画像：chippachapus 街並み再現展示 ※写真は福岡展会場
Barely Legal
こちらは、3日間で3万人が足を運んだロサンゼルスの倉庫で開催されたバンクシーの展覧会『Barely Legal（かろうじて合法）』を再現したもの。37歳のインド象が、周囲の部屋の柄に合わせて全身を赤と金でボディペイントされています。
英語の慣用表現で、「Elephant in the room（部屋に象がいる）」は、見て見ぬふりをする、誰も問題に触れようとしない、というような意味。この作品には、世界に貧困があると分かっているのに、多くの人が何も行動しない状況に対してのメッセージが込められているそう。
一見おしゃれなアート作品に見えますが、深く考えさせられる作品でした。
画像：chippachapus 街並み再現展示 ※写真は福岡展会場
世界一眺めが悪い!? バンクシーがプロデュースしたホテル「The Walled Off Hotel」
「世界一眺めが悪いホテル」といわれる『The Walled Off Hotel』。
画像：chippachapus ※写真は福岡展会場
こちらは、バンクシーがプロデュースするホテルで、ホテルのすぐ横にイスラエルとパレスチナを分断する壁があり、ホテルの窓から見える景色がその壁のみであることから、そういわれるようになったそうです。
ホテル内の様子も再現してあり、実際にホテルを訪れているかのような体験ができました。
画像：chippachapus ※写真は福岡展会場
国内、そして福岡で見られるのは今だけ！プライベート・コレクター秘蔵の額装作品も多数展示中
今回の展示では、バンクシー作品のプライベート・コレクターから借りた貴重な秘蔵の額装作品の展示もあります。
画像：chippachapus （中）バンクシー《堕天使》2003年 個人蔵 ※写真は福岡展会場
壁に描かれたストリートアートなどはすべて本物の作品という確認ができませんが、プライベート・コレクターが所有する作品はすべて本物。
なかなか見ることのできない作品たちに、思わずくぎ付けになりました。
画像：chippachapus （手前）バンクシー《失礼な警官》 Rude Copper 2002年 個人蔵 ※写真は福岡展会場
一つひとつ意味を考えながら見ていると、あらためてバンクシーの発想力やセンスを感じました。
展覧会アンバサダー・中村倫也氏の音声ガイド（有料）による展示会紹介もあるので、こちらもぜひ楽しんでみてください。
画像：chippachapus ※写真は福岡展会場
いつもの美術鑑賞とは違ったスタイルで、ぜひバンクシーの世界を体感してみてはいかがでしょうか？（文／chippachapus）
＜「バンクシーって誰？展」福岡展概要＞
会期：2022年12月17日（土）～2023年3月26日（日）※計81日間
※休館日：水曜日
時間：10：00～18：00 ※最終入場は30分前 ※ナイトミュージアム＝毎週金曜・土曜は 20：00まで開催
会場：福岡アジア美術館（福岡市博多区下川端町3-1リバレインセンタービル7・8F）
入場料
当日券：（一般）平日2,000円・土日祝2,200円、（大学・専門学生）平日1,700円・土日祝1,900円、（小学・中学・高校生）平日・土日祝1,200円
金曜・土曜アフター5チケット：1,700円 ※金曜・土曜17：00～19：30入場限定。
グループ割チケット：1,900円 ※当日3名以上のグループでの入場が可能な方限定。 ※平日・土日祝共通料金。
※「中・高校生、大学・専門学生」料金で入場の際は、学生証や生徒手帳などの提示が必要となります。 ※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の提示者とその介護者1名、および特定疾患医療受給者証、特定医療費（指定難病）受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者、および未就学児は観覧無料
主催：「バンクシーって誰？展」福岡展実行委員会（FBS福岡放送、西日本新聞社、エフエム福岡、チケットぴあ九州、西日本新聞イベントサービス）
後援：福岡県、福岡県教育委員会、福岡市、福岡市教育委員会、筑紫野市、筑紫野市教育委員会、（公財）福岡市文化芸術振興財団、JR九州、西日本鉄道、福岡市タクシー協会、NIB長崎国際テレビ、KKT熊本県民テレビ、KRY山口放送、KYT鹿児島読売テレビ
協賛：DNP大日本印刷、損保ジャパン、久原本家グループ
協力：日本航空、日本通運、福岡アジア美術館
企画：スターヴォックス・エンタテインメント
公式情報：【HP】 https://whoisbanksy-fukuoka.jp/
YouTube：https://www.
Instagram：＠whoisbanksy_jp
Twitter：@whoisbanksy_jp
※この記事は公開時点での情報です。※文中価格は税込みです。
◆ ARNE TV ＃159「バンクシーって誰？展×ARNE『バンクシーって誰？展』紹介」
※文・画像／chippachapus
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