まるでおとぎ話の世界…!”非日常感たっぷり”世界の心ときめく風景5選
緊急事態宣言も解除され、これまで家にこもりきりだったという人も少しずつ外出する機会が増えてきたのではないでしょうか。
とはいえ、海外旅行を楽しめるようになるにはもう少し時間がかかりそうですね。せめて写真だけでも見て、旅の醍醐味である「非日常」をちょっと楽しんでみませんか。
今回は、世界80か国以上を旅してきた私、廣瀬郁恵が撮りためてきた、“世界のかわいい街並み5選”をご紹介します。そこに広がるのは、まるでおとぎ話の世界‥‥‥。
1:“海賊の隠れ家”だった街、モンテネグロの世界遺産『コトル』
ヨーロッパのアドリア海に面した国、モンテネグロ。そこにある世界遺産の街が『コトル』です。
連なる山々に囲まれるようにひっそりと存在する街は、外海からも奥まっていて、かつては“海賊船の隠し場所”だったそうです。今はクルーズ船の寄港地として人気のスポット。
ふぞろいなレンガや石造りの家、微妙に色の違うオレンジの屋根。美しいなかにも味わい深い街です。
2:子どものころ憧れたプリンセスの世界、オーストリアの世界遺産『ヴァッハウ渓谷』
こちらも世界遺産に選ばれている、オーストリアのヴァッハウ渓谷。ヴァッハウ渓谷は、およそ3000kmに及ぶドナウ川流域でもっとも美しいといわれている場所です。
河岸に沿って、まるで宮殿のような美しい修道院やメルヘンチックな古城が立ち並んでいます。子どものころ憧れたプリンセスの世界が広がっています。
川沿いには、小さな村々が点在していて、どこも中世にタイムスリップしたような街並み。船上から眺めるドナウ川クルーズも人気ですが、一つ一つの村を歩いて巡るのも楽しいですよ。
3:エキゾチックなオアシスの古都、ウズベキスタン『ヒヴァ』
中央アジアに位置するウズベキスタンの『ヒヴァ』は、かつてシルクロードの主要な拠点として栄えてきました。
二重の城壁に囲まれた城塞都市で、内側の城壁に囲まれた内城「イチャン・カラ」は、世界遺産の一つ。エキゾチックな街並みを歩いていると、「いったいいつの時代のどこに迷い込んだのだろう」と幻想的な気分になりますよ。
イスラム教の宗教都市として発展した「聖都」と呼ばれていて、歴史あるモスクや神学校が立ち並んでいます。美しいタイルのモザイクも必見です。
4,カラフルでかわいい!コーヒーの街 コロンビア 『サレント』
南米コロンビアの山間部の小さな街、サレントはとてもカラフルで、歩いていてハッピーになれる街。絵本に出てきそうなかわいい街並みです。
どの建物も、思い思いの色の組み合わせで装飾されていて、おしゃれ。ちょっとレトロな雰囲気もあって、ゆっくり滞在したいなあと思わせてくれる街です。
カラフルな街並みですが、壁は白で統一されているので、街全体に一体感があります。
観光用のタクシーもカラフルでかわいい! 遊びごころ溢れますね。
またコーヒーの名産地としても知られているサレント。カフェもたくさんあって本場のコーヒーを味わえますよ。
5:高い城壁に囲まれた石造りのかっこよさ、フランス『サンマロ』
フランスの北西部ブルターニュ地方の、イギリス海峡に面した『サンマロ』。12世紀から作られ始めたという城壁に囲まれた港町です。
城壁の上を歩くことができ、町を見下ろしながらの散策は、ワクワクが止まらない。そそり立つ石造りの建物が整然と並び、かっこいい!
中世のサンマロは海賊の街で、当時は外国船から奪ったお宝で栄えたそうです。
さて、ひとときの間だけでも日常を忘れ、世界の美しい街並みを散策した気分になれたでしょうか。
遠くの国に行くことは難しくても、気持ちだけでも異国を旅した気分になってもらえたら嬉しいです。
早くコロナ禍が終息し、穏やかで幸せな時間が世界に再び流れますように。(文/廣瀬郁恵)
【参考・画像】
※廣瀬郁恵