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<専門家に聞きました>新型コロナウイルスについての知っていそうで知らない大事なことQ&A

2020.03.19

新型コロナウイルスについての、知っていそうで知らない“とっても大事なこと”、専門家に教えてもらいました。

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お話を伺ったのは、三菱総合研究所の平川幸子さんです(福岡出身)。

 

Q1 インフルエンザ検査のように、新型コロナウイルスの検査を気軽に受けることができないのはなぜ?

A. 重症者の検査や診療ができなくなる事態を防ぐためです

インフルエンザは迅速検査キットが開発されており約10分で診断することができますが、新型コロナウイルスは現時点ではキットがなく、PCR法という解析方法を用いる必要があります。

PCR法は検査に数時間かかり、検査を行う医師や検査スタッフも時間を取られますので、軽症の方まで皆が検査を行うと病院にも負担がかかります。

現在、感染者が増加しているイタリアでは、PCR検査の実施を優先して、軽症の方まで入院させてしまったため、病院がパンクしたことが感染拡大の原因の一つだともいわれています。

誰でも気軽に検査できるようにすると、検査をする医師が診療する時間が少なくなり、重症者の方の検査や診療ができなくなることを恐れています。

日本は病院の診療を優先するため、検査をする必要性が高い方だけを検査する、という仕組みにしているのが現状の様です。

また、検査では100%正確な結果が出るわけではありません。感染した方がPCR法で検査をしても、10人のうち3人の方は「陰性」と判断されます。(新型コロナに関する研究論文はまだありませんが、私の類推では感度が70%程度です。)

「陰性」と判断された方が油断して外出すると、感染を拡大するおそれもあります。このため、症状がある方も軽症であれば、外出を控え、自宅にいてください、と呼び掛けられています。

画像:Shutterstock

 

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Q2 家庭の中に発熱者が出た場合、受診するまでの数日の間、家庭内でどんなことに注意して過ごしたらよいですか?

A. まずは部屋を分けること。そして定期的な換気を

まず、感染した方をご家族と部屋を分けましょう。

特に、家庭の中に高齢の方がいらっしゃる場合は、発熱者から離れた場所にいるようにしてください。新型コロナで最もリスクが高いのは高齢者の方です。

部屋を分けられない場合は仕切りなどで空間を分離するなど、飛沫を直接浴びない距離を保ちましょう。

そして換気を定期的にしましょう。特に、感染した方がいる部屋は1~2時間に1度窓を開けて換気するとよいと思います。

マスクも推奨されていますが、寝ている時にマスクをしても苦しくて外してしまうと思いますので、ウイルスのついたマスクを手で触ることになります。

ご家族の方と接するときに、マスクをするとよいと思います。

手でよく触る共有部分の消毒なども重要ですが、一定期間が立った後には死滅しますので、もれなく拭き取らなければいけないかなど、それほど神経質になる必要はありません。

その他の厚生労働省のポスターでも紹介されています。

画像:厚生労働省

 

画像:厚生労働省

 

Q3 通常の熱であれば病院へ行きますが、今はどんなときにどこに相談したらよいでしょうか。保健所(帰国者・接触者相談センター)、外国人相談センターなど、聞きなれない場所があって迷ってしまいます

A. 医療機関を受診する前に、相談ダイヤルなどに相談してみましょう。

例えば福岡市では新型コロナウイルスの相談ダイヤルを設けているようですので、

風邪などの症状がある方は、医療機関を受診する前にこちらに相談しましょう。

新型コロナウイルス相談ダイヤル

TEL  092(711)4126 (福岡市、新型コロナウイルス感染症相談ダイヤル、24時間受付)

「風邪などの症状が4日以上(高齢者の場合は2日以上)続いている場合」は、地域の保健所に相談しましょう。保健所は市役所の保健部門で、公的な施設です。

 

Q4 コロナの情報があふれています。信用できる情報サイトを教えてください。

A. 公的なサイトが信頼できます。

まずは公的なサイトが信頼できますね。

新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)

新型コロナウイルス感染症について(福岡市)

 

小児と大人の新型コロナウイルス感染症COVID-19初期診療の手引き(永田 理希 作成、PDF)
クリニック・非感染症指定病院・薬局などの医療従事者向けですが、一般の方にもわかりやすいリーフレットです ※下記画像はその一部です

希惺会 ながたクリニック、感染症倶楽部

画像:希惺会 ながたクリニック、感染症倶楽部

国内の感染者数は以下のサイトも詳細です。いままでの感染者数の合計(累計)を見るよりも「直近一週間の感染者増加数」を見ると動向がわかります。

都道府県別新型コロナウイルス感染者数マップ (提供:ジャッグジャパン株式会社 )
※WHOや日本の行政(首相官邸内新型コロナウイルス感染症対策本部、厚生労働省、各地方自治体)が発表した情報を元にわかりやすく地図やグラフで表示してくれるサイトです。
ここが急速に増えていない場合は安心です。

いかがでしたか? 正しく対応・行動するために、不確実な情報に惑わされることなく、きちんと情報を見極めてすごしましょう。

 

【参考・画像】

※ 株式会社三菱総合研究所

※厚生労働省

※希惺会 ながたクリニック、感染症倶楽部

※kazoka、Maridav/Shutterstock

この記事は公開時点の情報です。

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