
【簡単作り置き】いつもの煮物だけじゃない!ため込みがちな「乾物」活用レシピ
こんにちは。料理家の中願寺あゆみです。
長期保存が可能で、常備しておけば「あと一品」という時にも、防災食のストックとしても優秀な「乾物」。私も大好きで、道の駅などに行くと、ついついひじきや干ししいたけを買っちゃいます。
そして、年末のパントリー整理の時にわんさか出てきたりもするんですよね……。
そこで今回は、年末の掃除もかねて、乾物を使った作り置き副菜レシピをご紹介します。
1:ポリポリ食感がクセになる「切り干し大根とハムのマリネ」
昔ながらの保存食の切り干し大根は、不溶性食物繊維がたっぷり(※1)。腸を刺激して腸内環境を整えてくれる、腸活食材です。
甘酢でマリネしておけば、お弁当や普段の食事のちょっとした箸休めにも。作りたてよりも、時間がたったほうが味がなじんでおいしいので、常備菜向きです。

画像:中願寺あゆみ
【材料】(作りやすい量)
切り干し大根・・・30g
ハム・・・4枚
たまねぎ・・・1/2個
Aパセリ(みじん切り)・・・大さじ1程度
Aブラックペッパー・・・少々
A米酢・・・大さじ1
A砂糖・・・小さじ1
Aオリーブオイル・・・大さじ1
A塩・・・1/4
<作り方>
(1)切り干し大根はサッと洗って、絞らずにざるにあげ、10分ほど置いた後、食べやすい長さに切る。たまねぎは薄切りにして、5分ほど水にさらし、ペーパーで水けを取る。ハムは細切りにする。
(2)ボウルにAと切り干し大根、たまねぎ、ハムを加えてマリネする。保存容器に入れ、冷蔵庫で30分以上なじませる。
切り干し大根はたっぷりの水やぬるま湯で戻すとうまみが逃げてしまうので、さっと洗うだけでOK。そのまましばらく置いておけば、洗った水分とつけ汁で自然と戻ります。冷蔵保存で5日以内で食べきりましょう。
また、切り干し大根はキッチンバサミで細かく切ってお味噌汁に加えるのもおすすめ。甘い出汁が出て、味噌汁がぐんっとおいしくなりますよ。
2:味に深みを出す梅干しがポイント「ひじきの梅しょうが煮」
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれているひじき(※2)。こちらも腸活にはぴったりの食材です。
また、カルシウムも多く含まれているので、こどもや年配の方もこまめに食べておきたい食材ですね。
今回は、普段の甘く炊いたひじき煮に飽きたみなさんへ、梅としょうががきいたごはんが進む副菜のご紹介です。

画像:中願寺あゆみ
【材料】(作りやすい量)
豚こま切れ肉・・・120g
ひじき(乾燥)・・・大さじ4
人参・・・1/3本(50g)
しょうが・・・親指大2個分
梅干し(大)・・・1個
A醤油・・・大さじ1.5
A砂糖・・・大さじ1.5
Aみりん・・・大さじ1
A酒・・・大さじ1
A水・・・150ml
<作り方>
(1)ボウルにひじきと水をたっぷり入れてそのまま10分置いて戻し、ざるにあげる。梅干しをほぐし、種ごと容器に入れ、Aと合わせる。人参は細切り、しょうがは千切りにする。豚こま切れ肉は食べやすい大きさに切る。
(2)鍋に豚こま切れ肉、しょうがを入れて炒める(豚肉に脂が少なければ、サラダ油を少し加えて炒める)。表面の色が変わってきたら、ひじき、人参を加えてさっと炒める。
(3)梅干しと合わせたAを加え、落し蓋をして15分ほど煮る。火を消し、粗熱を取る。
ひじき煮は冷凍も可能です。お弁当のおかずが足りないときなどにもとっても便利なので、多めに作って冷凍しておくのもアリ。今回は梅のさっぱり感を出したかったので多めに加えましたが、普通のひじき煮の時にも、梅干しを少し加えると、酸味はなく、味にまとまりが出るのでおすすめです。
いかがでしたか? 冷蔵庫にストックが少しあるだけで、日々のごはん作りが楽になりますよね。時間があるときにでも作ってみてくださいね。(文/中願寺あゆみ)
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※文・画像/中願寺あゆみ
(※1・2)食品成分データベース(文部科学省)
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