その洋服にまだ“ときめき”ますか?「こんまり流片づけ」で物を減らす方法
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こんにちは! 福岡市在住のこんまり流片づけコンサルタントの安部綾子です。
皆さんは片づけしようと思ったときに、物が捨てられない!と思ったことはありますか?
今日は「なぜ物を捨てることができないのか?」ということについてお話しします。
片づけの悩みで一番多いのは?
お客様とお話ししていて、「どんなお悩みがありますか?」と尋ねると「とにかく物が多くて」「家の中をすっきりさせたいのに、できないんです」という答えが返ってくることがよくあります。
物が多いから、片づけするには物を捨てないといけない。
分かってはいるけれどなかなか物を捨てることができない、という状態に悩んでいる方が多いようです。
では、なぜ物を捨てることができないのでしょうか?
物を捨てることができない理由
「今は使っていないけれど、いつか使うかもしれないので」
「これ、実はとても高かったのを思いきって買った物なんです」
「限定品だったのでもう買えないんですよ!」
「人にもらった物なので」
「まだ使える物を捨てるのはもったいない」
どれも、お客様のお家で片づけレッスンをしているときによく耳にする言葉です。
そう言いたい気持ち、とってもよく分かります。
でも、これらを突き詰めていくと、実は次の2つの理由に行きつきます。
それが、「過去への執着」と「未来への不安」。
昔買ったときの思い出、この先もう買うことができないかもしれないという漠然とした不安。
この気持ち、誰でも持っているものだと思いませんか?
こう思うのが悪いということではなく、なぜ物を捨てることができないのかという理由を分かった上で、今の自分はどうしたいのか?と自分に問いかけて物と向き合っていけば大丈夫です。
捨てられなかった高価なコート
実は私も片づけをする前には、長年手放せない物がありました。
20代の会社勤めの頃にちょっと背伸びをして買ったウールのコート。買ったものの着たのは最初の1、2年ほど。その後10年以上袖を通されることもなく、クローゼットの一番奥にカバーをつけたままの状態でかけてありました。
「今持っているコートの中で一番高かった」「またいつか着るかも」……そんな理由で着ることもないまま持ち続けていたんです。
そして「こんまり流片づけ」に出会い、自分のお洋服を片づけたときに久しぶりにこのコートを手にしました。
見た目はやはりすてきなコート。何で着なくなってしまったんだろう?と、鏡の前で久しぶりに着てみました。
すると、何だかコートがとっても重たく感じて、鏡に映った自分を見て全くときめかなかったことに少しショックを受けました。
過去にカタをつける
今の自分が理想とする暮らしの中で、そのコートを着ている自分を想像することができませんでした。
それと同時に、買った当時「こんなコートが似合うかっこいい会社員になりたい!」と頑張っていた自分を思い出しました。
そんな過去の自分の思いと向き合って過去にカタをつけることができ、今の暮らしには必要ないと感じたことで、そのコートを手放すことができました。
コートがかかっていたところにスペースができたことでクローゼットの風通しがよくなって、すっきりした気分になったことをよく覚えています。
家の中にあるたくさんの物を片づけたいと思ったときには、「過去への執着」や「未来への不安」としっかり向き合い、今の自分が心からときめくものを選んでいくことで、必ず物を減らすことはできますよ。(文/安部綾子)
※この記事は公開時点での情報です。
※文・画像/安部綾子
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