「福岡の鍋対決」1位発表!水炊きVSもつ鍋VSその他の鍋…県民が“一番愛する鍋”はどれ?
寒い時期になるとますます恋しくなる鍋。歴史ある「水炊き」と、新しいながらも今や全国的にもメジャーな「もつ鍋」。福岡を代表する“2大鍋”、そして今や、第三の勢力も大きな存在になってきています。
2020年11月6日(金)に放送されたFBS福岡放送『めんたいワイド』の人気コーナー「ケンミン何派?」で「水炊き」「もつ鍋」「その他の鍋」
福岡ケンミンでも意見が分かれる「もつ鍋派」か「水炊き派」か
福岡を代表する2大鍋。一つは、ニンニクの風味がやみつきになる「もつ鍋」。そしてもう一つが、ほろっとした鶏肉がたまらない「水炊き」。
そして……スーパーの売り場には今や“2大鍋”を差し置いて、「他の鍋」スープがいっぱい。これは鍋の勢力図をゆるがす存在かもしれません!
「もつ鍋」「水炊き」、そして「他の鍋」の3択で、視聴者投票1位を獲得したのは一体どれでしょう?
「もつ鍋」「水炊き」「他の鍋」それぞれの鍋の良さを主張!
まずは視聴者を代表する3名が、それぞれイチ押しの鍋の良さを語ります。
まずは「他の鍋」派の浦田さん、愛する「他の鍋」は何鍋でしょう?
「その“他の鍋”はすき焼きです! すき焼きは私が嫁に来たときから“正月に楽しむごちそう鍋”。1年に一度の楽しみなんです。わが家では、オーソドックスに砂糖・醤油で味付けして、卵は付けずに食べます。正月は三が日、ずっと食べています!」と浦田さん。すき焼きは、2大鍋にとっても強敵の予感ですね。
続いて、「もつ鍋」派のまるおさん、もつ鍋の推しポイントは?
「モツは、コラーゲンや必須アミノ酸がたっぷり含まれています。そしてキャベツにはビタミン。煮込んで食べるのですから、女性にとってもうれしい鍋だと思います。わが家ではもつ鍋は、基本的に“家で”食べるもの。味噌はブレンドして、唐辛子は輪切りで売られているもので香りが強くて辛いものを使っています。あとはやっぱりニンニクをすり下ろしていれるほか、スライスも入れています。もうニオイは忘れましょう(笑)」
こだわりいっぱいのもつ鍋、おいしそうですね。
そして、「水炊き」派の上角さんは、ポン酢にこだわっているそうですが……
大阪の会社が作っている『旭ポンズ』というのが柑橘の香りが高くてとってもおすすめなんだそう! 味も香りも強くて濃いめ。水炊きではポン酢が薄くなりがちですが、『旭ポンズ』なら味が薄まらずにずっとおいしく食べられるそうです。それに『かどや なめらか自慢練りごま』をミックスして使うと、さらにおいしいんだとか。
「手間暇掛けて作る水炊きはコラーゲンもたっぷりで、ポン酢で味もばっちり。おもてなしにもバッチリです!」と自信もたっぷりです。
元祖「もつ鍋」の店「もつ鍋専門店 楽天地」に聞く作り方のコツ
続いて、二大鍋を代表する名店にも話を伺いました。
もつ鍋の元祖といえば、天神の中心に店を構える『もつ鍋専門店 楽天地』。1977年に創業。初代・水谷寿さんが作り上げた醤油味ベースのもつ鍋の味を、現在でも守り続ける人気店です。
2代目の水谷崇さんは、「もつはうまいんですよ。どの食材よりうまい。ほかの料理では出せない味がある。もつの3倍以上の野菜と一緒に煮込むので、味もさっぱりしています」と語ります。
もつとキャベツとニラ、というシンプルな食材ですが、家で作るときのコツを教えてもらいました。
それは「キャベツの切り方」にこだわること。厨房を覗いてみると、キャベツは手切り! 「包丁は使いません。手で切ると断面が増えるので、もつのスープがキャベツに入りやすくなって、甘味も出ます」
これは自宅でもすぐに真似できそうですね!
元祖「水炊き」の店「博多水たき発祥の店 水月」に聞く作り方のコツ
水炊きの元祖は、中央区平尾にある『水月』。明治38年創業で今年115年です。先代の教えを守り、一子相伝で元祖水炊きの味を現代に残しています。
3代目の林田三郎さんは、水炊きの魅力について「一番はシンプルな料理であること。お水と鶏とポン酢の3つが基本です」と語ります。
では、家庭で水炊きを味わうコツは?
「味の決め手はポン酢だけです。初代が“橙(ダイダイ)”を使うことが一番と考え、先祖“代々”使っています」
歴史を感じるダジャレですが、すごいのはそのこだわり。創業以来、秘伝のポン酢は毎年1月に作り、客間の床下で1年間寝かしたのちに提供されます。
115年、変わらぬ作り方を続けているポン酢が水炊きの味わいをより一層おいしくさせているんですね。
品数豊富!第三の勢力「他の鍋」
さて、ここ数年、巨大な勢力となっているのが「他の鍋」。なんといっても、品数が豊富です!
イオン福岡の樋口大輔さんによると、「当店では約50種類の鍋スープのお取り扱いがあります。最近では辛味のある辛味鍋が人気です。辛味のアクセントがあった方が最後までおいしく頂けのるかなと思っています。もつ鍋・水炊き以外に主力の商品がでてくると思います」とのこと。
グルメ通!めんたいリポーターたちの“推し鍋”は?
グルメ通な『めんたいワイド」リポーターたちにも“推し鍋”を聞いてみました。
まずは、博多っ子・ブルーリバーの2人。
ブルーリバー・川原豪介さんは、水炊き派。
「水炊きですね。最初にスープを飲むじゃないですか。品もありますし、オトナの鍋という感じもありますよね」
「もつ鍋も大好きだったんですが、“おじさん”になってきて、次の日ちょっと胃もたれするときがあって。もつ鍋は次の日が休みというときに食べます」と川原さん。
一方、相方の青木淳也さんは、過去4回の放送で、すべて「ケンミンの多数派」と同意見だったこともあり、ツイッターでは「Mr.ケンミンなに派?」と(自ら)呼んでいます。そんな青木さんが選んだのは……
「他の鍋。キムチ鍋ですね。豚肉もいい。鶏肉もいい。それこそモツも入れちゃっていい。お野菜も、ほぼほぼなんでもおいしく仕上がる。可能性が無限大ですよね」
「青木家のキムチ鍋にはキムチは入れないんです。『キムチの素』っていうペースト状のものと、鶏の出汁などを入れて……」。この先、長いので省略します(笑)。ご意見ありがとうございました!
そして実はもう一人、「ケンミン何派?」4連勝中(ケンミンと同じ意見)の人が……
博多のおいさん・マサルさん。今回選んだ鍋は何でしょう?
「もつ鍋ですね。昔はモツも臭みとかあったけど、今は一切ないし、あとキャベツのシャキシャキとあぶらがわーっと広がって歯ごたえもいい。そして比べるようで申し訳ないけど、水炊きは“作法”とかあるでしょ? まずスープから塩入れていただいてください、とか。よかよか! こっちはもう、がっつり行きたいっちゃけん!」とマサルさん。
そのほか、めんたいワイドのリポーターの意見はこんな感じでした。
もつ鍋3人、水炊き2人、他の鍋7人。他の鍋が圧倒している感じです。
さて、視聴者投票の結果やいかに?
いよいよ視聴者投票の発表です。ケンミンの多数派は、どの鍋に?
なんと! もつ鍋46%、水炊き26%、他の鍋28%という結果に。もつ鍋が1位となりました!
福岡県民が一番愛する鍋、めんたいワイド調べでは「もつ鍋」でした! どの鍋もおいしいので、この冬もお世話になりそうですが、この結果はちょっと話のタネによさそうですね。(文/ARNE編集部)
※この記事は公開日時点の情報です。※出展: FBS福岡放送『めんたいワイド』(月曜~金曜 午後3時48分~)
【参考・画像】
※ FBS福岡放送『めんたいワイド』(月曜~金曜 午後3時48分~)