“卵がとろ~り”リゾット風ライスカレー!常連が通う博多の街のレトロな喫茶店「琥珀館」
こんにちは。FBSアナウンサーの伊藤舞です。
カレー日記50回目は、博多の街を見守って約40年、昭和レトロな喫茶店の“ライスカレー”です。
FBS福岡放送『めんたいワイド』の「火曜カレー部」で取材したお店を詳しく紹介していきます。
昭和58年創業のレトロな喫茶店「琥珀館」(福岡市博多区)
福岡市博多区の櫛田神社近くにある『琥珀館(こはくかん)』。昭和58年創業のレトロな雰囲気漂う喫茶店です。
店内に入ると、手前にカウンター席と奥にはゆったりできるテーブル席も。壁一面の本棚にずらりと並ぶ漫画や雑誌も、昭和の香りを一層引き立てます。
新聞片手にコーヒーを楽しむ常連さんや、ランチタイムには近くで働くサラリーマンの方々、また櫛田神社へのお参りの帰りに立ち寄る方など、博多の街の方々の憩いの場として愛されているお店なんです。
オープン当初からの名物!ライスカレー
この琥珀館のオープン当初からの定番メニューが『ライスカレー』(860円)です。
リゾットのようにごはんにカレーがしっかり絡められていて、真ん中には生卵のトッピングが! カレー自体はピリリとした刺激がしっかりありますが、黄身を崩して絡めるとまろやかな味わいになります。
そして、ただ辛いだけではなく、奥底にしっかりベースの旨みがあるのでとっても味わい深いんです。
はじめに具材とお米をしっかり味付けしながら炒め、その上でカレーソースを絡めているので、ごはん1粒1粒にまでコクとうまみがしっかり染みています。
とってもまろやかでとろみのある食感ですが、ごはんのつぶ感もしっかり残り、さらに、にんじんやコーン、グリーンピース、ベーコン、マッシュルームといった具材の食感のアクセントや、味わいの変化も楽しめます。
和✕洋のコラボ!?「あんこ珈琲」
こちらもオススメなんです!と出していただいたのが『あんこ珈琲』(580円)。甘さ控えめのあんことエスプレッソ、上には生クリームがトッピングされています。
スプーンですくってみると、下からふっくら炊かれたあんこが!
初めての組み合わせにドキドキしながら口に運ぶと……ほっこり甘いあんこと苦みのあるエスプレッソが思いのほか相性抜群! そして、この甘さと苦みを生クリームが中和しながらまとめ上げてくれるんです。
新しいような、懐かしいようなこの味わい、“洋風ぜんざい”という表現が一番しっくりくるかもしれません。
お店の名物は“おふくろの味”
昭和58年のオープン以来お店に立ち続けている坂野輝子さん。もともとは専業主婦でしたが、ご主人が脱サラして喫茶店を始めることになり、夫婦二人三脚でお店を切り盛りしてきました。7年ほど前にご主人が旅立ってからは、娘さんとともに『琥珀館』を守り続けています。
実は名物の『ライスカレー』は、ご主人が幼い頃から食べ親しんできた“おふくろの味”だったそう。
「食べやすいように」と幼い息子への母心で、ご飯とルーをしっかり混ぜて食卓に出されたカレー。ご主人は、自分のお店を持つと決めたときから、このカレーをメニューに加えたかったんだそうです。
このライスカレーを目当てにお店に通う常連さんも多いそう。ずっと変わらずに博多の街を見守り、博多の人々を迎えてくれる喫茶店です。(文/伊藤舞)
<店舗情報>
琥珀館
住所:福岡市博多区上川端町1-6
詳細は琥珀館へ
【参考・画像】
※伊藤舞
※FBS福岡放送『めんたいワイド』(月曜~金曜 午後3時48分~)
この記事は公開時点での情報です。
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