【福津市ランチ】自家農園のイタリア野菜が主役!ナポリ出身シェフが営む一軒家レストラン

【ライター】藤田ショウ

【ライター】藤田ショウ

アプテカ·フレーゴ 料理集合

こんにちは。福岡のおすすめグルメスポットを紹介している、ライターの藤田ショウです。

今回は、イタリア・ナポリ出身のシェフが夫婦で営む、自家農園の採れたて野菜が主役の古民家イタリアンをご紹介します。

イタリア出身シェフが夫婦で営む自家農園レストラン「FLEGO(フレーゴ)」(福津市)

福岡県福津市の渡エリア。白石浜海岸沿いに伸びる県道502号から細道を入った先、のどかな田園風景のなか佇む一軒家レストラン『FLEGO(フレーゴ)』。

アプテカ·フレーゴ 外観

画像:藤田ショウ

自家農園で採れた旬のイタリア野菜を中心に、ナポリの食文化に根ざした本場のイタリア料理が楽しめる人気店です。

アプテカ·フレーゴ 看板

画像:藤田ショウ

お店を営むのは、イタリア・ナポリ出身のシルビオ・カラナンテさんと、福津市出身の花田愛さんご夫婦。レストランを営む両親のもとで育ったシルビオさんは、調理からサービスまで幅広い経験を積み、イギリスやアメリカなど世界各国の厨房にも立ってきた生粋の料理人です。

FLEGO オーナー夫妻

画像:藤田ショウ

食への探究心からヨーロッパ各地を巡っていた愛さんとイタリアで出会い、2007年に結婚。翌年には愛さんの故郷である福津市へと移住しました。

当時、日本ではイタリア野菜が手に入りにくかったことから、「馴染み深い本場のナポリ野菜を料理に使いたい」との想いで自家農園をスタート。農園名はシルビオさんの故郷にちなみ『テヌータ・カンピ・フレグレイ農園』と名付けました。

アプテカ·フレーゴ 畑

画像:藤田ショウ

ナポリの伝統野菜「フリアリエッリ」など、わずか4種類から始まった小さな農園は、福岡市内のレストランへ持ち込んだことをきっかけにプロのシェフたちの間で評判を呼び、東京や沖縄など全国へ発送するほど広く知られる存在へ。

現在では、レストランの周囲に約4ヘクタールもの広大な畑が広がり、イタリア野菜を中心に年間70〜100種類もの野菜を栽培しています。

アプテカ·フレーゴ ショップ

画像:藤田ショウ

化学肥料に頼らず、有機肥料や自家製堆肥を用いた自然栽培が基本で、敷地内で飼育するロバやニワトリたちの糞も堆肥として活用するなど、自然のサイクルを生かした丁寧な野菜づくりを行っています。

アプテカ·フレーゴ 裏庭

画像:藤田ショウ

食のセレクトショップ「A.PUTEC(アプテカ)」も併設!古民家をリノベーションした上質な空間

野菜づくりが広がりを見せるなか、2017年11月には念願だった自家農園レストラン『FLEGO』をオープン。

建物は、かつて農家だった築60年ほどの古民家をリノベーションしたもので、柱の上部には家を建てた方の名前が刻まれたまま今も残されているそうです。

アプテカ·フレーゴ 外観

画像:藤田ショウ

無垢材の柱や梁など古民家の面影を残した店内には、黄金色のモザイクタイルが煌めくイタリア製の薪窯が据えられ、シックで洗練された雰囲気が漂います。

クロスが敷かれたテーブルにはイタリア製のショープレートやグラス、近隣の農家から届いた季節の花々が添えられ、華やかなダイニング空間を演出。

のどかな田園風景を見渡すテラス席には、スタイリッシュなハイテーブルからソファ席までさまざまなタイプの席が配置されていて、のびやかな空気のなかで贅沢な時間を過ごせます。

また、レストランの隣には、自家農園や地元農家の採れたて野菜をはじめ、お二人が厳選したイタリア産食材や日本のこだわり商品、さらには焼きたてのパンや焼き菓子がずらりと並ぶ食のセレクトショップ『A.PUTEC(アプテカ)』を併設。

店名はナポリの方言で「いろいろなものが揃う場所」を意味する言葉だそうです。

アプテカ·フレーゴ サイン

画像:藤田ショウ

ベーカリーコーナーでは、イタリア産や九州産の小麦を使用し、シルビオさんが店内の薪窯で焼き上げる種類豊富なパンと焼き菓子を販売。

アプテカ·フレーゴ ショップ

画像:藤田ショウ

石臼挽きのライ麦を使用した『パーネ・ディ・セーガレ』(648円)や、福岡県八女市『田中製粉』の小麦と天然酵母で作る『パーネ・チーズフォカッチャ』(432円)、シルビオさんのお母さんのレシピを再現した揚げドーナツ『グラッファ』(165円)など、ここでしか出会えない品々が並びます。

レジ横のショーケースには、季節の野菜を挟んだクロワッサンサンド『コルネット』(432円)や、風味豊かなクリームが詰まった『本日のエクレア』(270円)なども並び、手土産やちょっとしたギフトにもぴったりです。

2026年7月リニューアル!時間を気にせず楽しめる贅沢ランチコース

『FLEGO』では、2026年7月18日にメニューを一新し、コース料理中心のスタイルへリニューアル。ゲストがゆっくりと過ごせるよう、従来のランチ二部制も廃止したことで、席の時間を気にすることなく食事と会話を楽しめるようになっています。

FLEGO プレート

画像:藤田ショウ

平日は、パスタとメインが選べる『FUSARO(フザーロ)』、朝採れ野菜のプレートが主役の『ORTO(オルト)』、薪釜で焼き上げるピッツァが味わえる『PIZZA(ピッツア)』の3コース(各4,400円)を提供。

FLEGO メニュー

画像:藤田ショウ

土日は『ORTO』と『PIZZA』に加え、完全予約制で全7品の『MISENO(ミゼーノ)』(6,600円)と、魚・肉料理の両方を味わえる全8品の『BAIA(バイア)』(9,900円)からも選べます。

現在、アラカルトは土曜の夜のみとなっていますが、コースに『本日のピッツァ』を単品追加することも可能です。

アプテカ·フレーゴ ピザメニュー

画像:藤田ショウ

コース料理の内容は、その時々の農園野菜からインスピレーションを得て組み立てられており、訪れるたびに一期一会の味わいを楽しむことができます。

自家農園の恵みが詰まった平日限定のランチコース「FUSARO」を実食!

この日は、平日限定のランチコース『FUSARO』(4,400円)をいただきました。

アプテカ·フレーゴ 料理集合

画像:藤田ショウ

はじまりの一品は、じゃがいものサラダに紫ニンジンのソースを合わせたひと口サイズのタルト。サクッとクリスピーな生地に、レモンのさっぱりとした酸味が広がる、軽やかなアミューズです。

アプテカ·フレーゴ 前菜

画像:藤田ショウ

この日のスープは、ビーツとトマトの冷製スープ。野菜の自然な甘みと穏やかな酸味が、ミントの清涼感とともにすっきりとした余韻を残します。

3種が並ぶ前菜プレートで目をひくのは、低温調理で仕上げたタコと、乾燥させたそら豆でつくるフムスの組み合わせ。タコの弾力ある食感となめらかなフムスが好相性で、フレッシュのオレガノとマジョラムが、そら豆の青い風味に爽やかな香りを添えます。

アプテカ·フレーゴ 前菜

画像:藤田ショウ

ナスのストラッチャータは、しっかりと煮詰めたフレッシュトマトのソースに、ナスやバジルのペースト、パルミジャーノを合わせた一品。とろとろのナスとチーズのコクが一体となった濃厚な味わいに、乾燥ナスのチップスがカリッとしたアクセントを加えます。

アプテカ·フレーゴ 前菜

画像:藤田ショウ

塩ダラとじゃがいもを合わせたサラダ仕立てのイタリア伝統料理「バカラ」も。ほどよく食感を残したじゃがいもに、オリーブの爽やかな酸味が重なります。

コースには、石窯で焼き上げる2種類のパンも。イタリア産小麦と天然酵母を使用した『パーネ・カフォーネ』は、表面がザクッと香ばしく、中はふんわりもっちりとした食感です。

アプテカ·フレーゴ パン

画像:藤田ショウ

ライ麦や全粒粉をブレンドした風味豊かな『カンパーニュ』には、イカ墨のグリッシーニが付いていて、パリっとした食感が料理のアクセントに。

アプテカ·フレーゴ パン

画像:藤田ショウ

この日いただいたパスタは、インゲン豆・バジル・トマトの野菜ペーストを合わせた冷製仕立て。

アプテカ·フレーゴ パスタ

画像:藤田ショウ

アサリの旨みが溶け込んだ香り高いソースに、セミドライに仕上げたナポリ品種のトマトが持つ、ギュッと凝縮された力強い甘みが重なります。

FLEGO パスタ

画像:藤田ショウ

麺にはイタリアの高級パスタ『マンチーニ』の太麺を使用していて、もちもちとした食べ応えも魅力です。

FLEGO パスタ

画像:藤田ショウ

メインの魚料理は、地元で水揚げされた真鯛のグリルに、フレッシュトマトと少量のエシャロットをピューレ状にした冷製ソース「クーリ」を合わせた一皿。

アプテカ·フレーゴ メイン

画像:藤田ショウ

ナポリ発祥のパスタ「プッタネスカ」から着想を得ており、オリーブやケッパーの心地よい酸味とバジルの爽やかな香りがアクセントを添えています。

オーブンで香ばしく焼き上げた真鯛は、皮目はパリッと、身はしっとり。とろりとなめらかなソースや、魚の骨型のイカ墨クラッカーのザクザク感との対比も楽しい、五感で味わえる一皿です。

アプテカ·フレーゴ 魚料理

画像:藤田ショウ

食後のドルチェは、濃厚かつクリーミーな『パンナコッタ』。近隣の農家から届く新鮮なイチゴやブルーベリーが、瑞々しい甘みと華やかな香りをプラスし、上品な余韻を残してくれます。

コースを締めくくるのは、福津市『くつろぎ珈琲』のオーガニック豆を店のイメージに合わせて焙煎したオリジナルコーヒー。酸味を抑えたすっきりとした飲み口のあとに、心地よい苦みがほのかに残る一杯です。

FLEGO コーヒー

画像:藤田ショウ

ナポリの食文化への深い愛情が、福津市の豊かな自然と結びつく農園レストラン『FLEGO』。

大切に育まれたイタリア野菜の力強いおいしさと、日常を忘れさせてくれるリラックスした空気感に魅了され、思わず誰かに教えたくなる特別な一軒です。(文/藤田ショウ)

アプテカ·フレーゴ テラス席

画像:藤田ショウ

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■FLEGO(フレーゴ)
住所:福岡県福津市渡153
営業時間:11:30 〜 17:00(L.O. 14:00)※土曜日のみ 11:30 〜 15:30(L.O. 14:00)/ 18:30 〜 21:30(L.O. 20:30)
定休日:月曜日、第1・3火曜日 ※祝日の場合は要問い合わせ
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【参考・画像】
※文・画像/藤田ショウ