一度行けばリピ確実! “絶品コース料理とおしゃれな空間”完全予約制の「蕎麦料理店」(糸島市)
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こんにちは。福岡のおいしいお店を紹介するブログ『よりみちの福岡紹介』を運営している、よりみちです。
これまで、糸島へは当然のように海を目当てに出かけていました。
それが、海はあくまで“ついで”、ここに行くのが目的になるほど衝撃を受けたお店をご紹介します。
地産地消を大切に素材から調理までこだわりの詰まった蕎麦料理店「天蕎麦や 月を忘れてゐた」(糸島市)
今回ご紹介するのは、『天蕎麦や 月を忘れてゐた』。
糸島の食材を中心に、旬の料理、目の前で揚げる蕎麦粉の天ぷらや季節の蕎麦が楽しめるお店です。器は唐津焼をメインにしています。
糸島といっても海沿いではなく、JR筑肥線「糸島高校前」駅から徒歩8分の『糸島新聞社ビル』の1階にあります。
2022年1月にオープン、ずっと気になっていましたがやっと行けました。
駐車場は建物の裏に2台停めるスペースがありますので、そちらを利用してください。
地下鉄でも空港線「天神」駅から約40分で到着しますよ。
こちらのお店は、昼も夜も前日までの完全予約制です。
お店のロゴ、見てください。
もうこれだけでハイセンスでしょう?
さっそく、中に入ってみましょう。
店内はコの字をしたカウンターのみでして。
ゆっくりと座れるように間隔もバッチリ。
店の壁には、店主自慢の焼き物コレクションがずらりと並んでいます。
この焼き物は、知識がある方が見ると、より一層楽しめるんでしょうね。
こだわりのおまかせコース
料理はおまかせコースのみ。
『天蕎麦 糸島野菜の天麩羅コース』(3,000円)、『天蕎麦 糸島の旬の食材おまかせコース』(6,000円)、『天蕎麦 創作天麩羅と日本酒ペアリングコース』(9,000円)の3つがあります。
あ、追加で一品料理も楽しめますよ。
今回は、蕎麦前盛り合わせ、野菜の天麩羅、季節のお蕎麦、甘味がセットになった3,000円のコースを選びました。
内容はその日仕入れた素材次第。旬の味わいを存分に生かして料理していただけます。
伺ったのは夏。あくまで取材日の内容なので、ご参考まで。
ちなみに、鳥獣戯画モチーフの箸置きがかわいくて、尋ねてみると、唐津焼の窯元『唐玄窯』の作品とのこと。
いろんな種類があって、見ていてとても癒されます。
こんなところにも、店主のこだわりが垣間見えました。
そうこうしていると、一品目「蕎麦前盛り合わせ」が出来上がったようです。
涼しげで洗練された盛り付けに、ついつい見入ってしまいました。
まずはこちら、マトウダイの卵の煮付け。
初めて食べたけど、味付けは薄めで本当に素材の味がしっかり生きてる。上品な味ですわぁ。
そして、イカ飯。こんなに上品に仕上がるものなのか!?
ワサビがこれまたいいアクセントになっていて、おいしい。おつまみみたいな感覚でも楽しめるかも。
こちらの貝も、しっかり味が染み込んでいておつまみに良さそう。
1人で切り盛りされているのですが、細部に至るまで愛情をこめて作られていることが分かります。
どの料理にもしっかり想いがあって、説明を聞きながら食べると、一層おいしく感じます。
次は「野菜の天麩羅」。
「またいちの塩」と「天つゆ」、どちらかで楽しむことができます。
糸島産の野菜を厳選して、生産者から直接購入されているそう。
一つひとつ野菜の一番おいしくなる瞬間を見極めて提供してもらえます。
これが和食の完成系だと思ったね。
洋食は足し算、和食は引き算って聞いたことありません?
和食って洗練されていくほど、どんどん盛り付けがシンプルになっていくんですよ。
元料理人の私が自分のお店で料理を出すときはまだまだ自信がなくて、ついいろいろと周りに盛り付けて誤魔化すことしかできなかったから、この凄さがすごく身に染みましたね。
野菜って、こんなにおいしいのか。
食べ進めていくごとに、どんどんこのお店にハマっていくのが分かります。
天つゆもね、上品な味付けなんですよ。
ズッキーニはホクホクで、たまらんのですよ。
何もつけなくてもおいしいんですけど、ここは塩で。野菜のおいしさが引き立ちます。
そして、一番驚いたのがこちら。糸島の人参って、こんなにおいしいって知らなかったんですけど。
表面の衣はサクッとしていて、甘さがめっちゃ引き立っています。
このまま食べるのが一番うまいかもしれません。
そしておまちかね、蕎麦の登場です。
こちらも内容が季節によって変わるので、その時期ならではの味が楽しめます。
この日は、「ニューサマーオレンジの柑橘のお蕎麦」でした。
キレイすぎませんか。蕎麦ってこんなに洗練されるのかと。
毎日朝から、店主が手打ちするんですって。
オレンジの爽やかな風味が、冷たいお蕎麦と相性抜群でした。
しかも、この手打ちの蕎麦は細く仕上げてあるので、喉越しがよくて天ぷらの後でもスッと食べやすい。
九州は甘めに仕上げることが多いですが、出汁は関東寄りの少しさっぱりした仕上がりになってました。
お酒を飲んだ後でも締めに食べやすい、と大好評なんだとか。
そばの香りは天ザルのほうがもちろん香るのですが、天ぷらの後に食べてもらうので、食べ合わせを考えてこの冷たいお蕎麦に仕上げているんですって。
ニューサマーの風が吹き抜けていくわぁ。
最初は蕎麦の出汁を楽しみつつ、最後は柑橘の香りも楽しめるのがポイントなんでしょうね。
最後の一滴までしっかり満喫しましたとも。
締めくくりの甘味は「そば羊羹」でした。
蕎麦粉とあんこと寒天を冷やし固めたシンプルなデザートです。
手前には「またいちの塩」が添えられていて、つけると甘みがしっかり引き立つのがまた、うまくてねぇ。
蕎麦粉の香りとプチプチした食感が食べていて面白いんですよ。
完食した後は、思わずため息が出てしまうような幸福感に包まれていました。
正直、期待値が高すぎて不安だったんですが、一口食べたらどこかに吹き飛びましたね。
ということで、ごちそうさまでした。
糸島に行く際は、必ず訪れたいほどおいしかったです。
こんなすてきなお店が家の近くにあったら、月に一回は必ず行きたいですねぇ。
本当は週に一回行きたいくらいですもん。
ぜひみなさんも、糸島に行く機会があれば、前日までに予約して行ってみてくださいね。(文/よりみち)
<店舗情報>
■天蕎麦や 月を忘れてゐた
住所:糸島市前原東1-8−17 糸島新聞社ビル1F
※この記事は公開時点での情報です。※文中価格は税込みです。
※文・画像/よりみち
※画像/Instagram(@tsukiwowasureteita_tensobaya)
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