“苦渋の決断”戦後初の山笠のない夏。博多の山笠家族の絆に迫る!【FBS特別番組が決定】
博多の夏の風物詩といえば、「博多祇園山笠」。
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「博多祇園山笠」は、“戦後初”の開催見送りとなりました。
毎年「追い山ならし」を中継しているFBS福岡放送では、特別番組の放送を決定! 7月11日(土)午前9時30分から、“山笠のない博多の夏”に元気を届けてくれる番組『長谷工グループスペシャル めんたいワイドDX 心は走る!山笠家族』を放送します。
苦渋の決断!戦後初となる“博多祇園山笠の開催見送り”
750年以上の歴史を持つ、博多の勇壮な祭り「博多祇園山笠」。今年の夏、山笠振興会はその開催を見送る決断をしました。本来、山笠は疫病退散を願う神事でもあり、まさに“苦渋の決断”。
誰よりも山笠の延期を悔しく、残念に感じたのは山の舁き手(かきて)たちだったはずです。
揃って“山のぼせ”!山田家の男たちの、それぞれの想いとは……
昨年、密着取材を行ったのは山田さん家族。今年66歳のおじいちゃん、34歳の息子、そして6歳になる孫。毎年山笠に参加している山のぼせ一家です。
山田翔二さん(34歳)は、父の靖人さん(66歳)と一緒に自動車整備工場で働いている、2人の息子を持つ父親です。
総務(山笠の「流」のトップ)をつとめたこともある父の背中を幼いころから追い続けてきたという、生粋の博多っ子。東流・約40人の取締の中では最年少で、今年の夏は、東流の若手取締として4年目を迎えるはずでした。
今や山笠の中心的役割を担う翔二さんには、ある目標がありました。それは、かつて自身がそうだったように、自分の息子に“山に賭ける父親の背中”を見せることです。
翔二さんの父・山田靖人さん(66歳)は、5年前に流のトップ・総務を務めた“山笠の功労者”。
現在も孫の手を引いて走っていて、また、山笠の行事の一つ「朝山」での“息子・孫との台上がり”を楽しみにしています。
そして翔二さんの長男・礼太郎くん(6歳)も、小さなころから山笠を見て育ち、山笠に湧く街に育てられた博多っ子。山笠のニュースが流れるといつも食い入るように見入り、山のぼせの素質は十分!
父や祖父の姿を通し、早くも地域や家族にとっての山笠の大切さを実感し始めているようです。
「追い山」はなくても、“心は走る!”
山田翔二さんのことを「“山が好きだから地元に残った”という、山笠への想いにあふれている方」と語るのは、この番組のディレクター・岩切さん。番組と山笠について語ってくれました。
「約30年前から中継などを通して山笠を間近で見てきたのですが、最近は地元に住んでいる舁き手の割合も減り、時代とともに変わってきていると感じる部分もあります。
ただ、ひとつ変わらないことは、すべての舁き手が一体となり、“いかに山をうまく速く動かすか”。その目標に向かって突き進む思いでしょうか。
山笠にはその関わり方や経験で任されるさまざまな役職があり、誰もがその伝統、しきたりを重んじます。
たとえ年下であっても自分より立場が上であれば、『あいつについて行く。あいつを男にしてやる』。その心意気はまさに博多の男の美学。
この夏、舁き手たちは博多の町を疾走することはかないませんが、“心は走る!”。きっと、そんな熱い思いを胸に抱いていることだと思います」
特別番組『長谷工グループスペシャル めんたいワイドDX 心は走る!山笠家族』は7月11日午前9時30分から。
番組では、山田さん家族をスタジオに迎え、昨年密着取材した映像を振り返りつつ、今年新たに取材した映像を加えて放送。「この夏だからこそ特別に感じるかもしれない山笠の魅力」「博多の夏に山笠あり」という思いや熱気、そして家族の絆が伝わる内容です。
今年は祭りとしては休みですが、山のぼせたちの気持ちは来年の夏に向けてますます研ぎ澄まされていくようです。その熱気を感じつつ、夏を熱く、前向きに過ごす力にしていきましょう。(文/ARNE編集部)
<番組概要>
「長谷工グループスペシャル めんたいワイドDX 心は走る!山笠家族」
放送日時:7月11日(土)午前9時30分~10時30分
放送エリア:FBSローカル(福岡・佐賀エリア)
出演者:松井礼明・今村敦子(いずれもMC)、東流・山田さん家族(ゲスト)
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