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インタビュー SPYAIR

ドラマに満ちたバンド!「SPYAIR」YOSUKEさん・KENTAさんインタビュー【私の推しごと#23】

2025.08.13

福岡ゆかりの人に、「お仕事」の話から、個人的に推している「推しごと」の話まで、普段聞けないいろんなことを聞く『ARNE』のインタビュー企画『私の推しごと』。

#23は『SPYAIR(スパイエアー)』のKENTAさん(写真左)、福岡・久留米市出身のYOSUKEさん(右)の登場です。

『SPYAIR(スパイエアー)』 KENTAさん、YOSUKEさん インタビュー

画像:ARNE/撮影:田中紀彦(Studio Red Star)

「SPYAIR(スパイエアー)」プロフィール

YOSUKE(ボーカル)、UZ(ギター&プログラミング)、MOMIKEN(ベース)、KENTA(ドラムス)からなる4人組ロックバンド。2005年、愛知県にてオリジナルメンバーで結成し、2010年メジャーデビュー。2022年に初代ボーカルIKEが脱退、ボーカルオーディションを経て、2023年福岡県久留米市出身のYOSUKEが加入した。
アニメ『ハイキュー!!』『銀魂』などのテーマソングを数多く手がけ、2024年には『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』の主題歌『オレンジ』が大ヒット、最新作の『Chase the Shine』はボートレース2025CMソングとして全国で放送中。新たなファン層を獲得している。FM福岡でレギュラー番組『SPYAIRのBASARAKA!!』(毎週土曜深夜1時~)をオンエア中。

「お仕事」について

『SPYAIR(スパイエアー)』 YOSUKEさん インタビュー

画像:ARNE/撮影:田中紀彦(Studio Red Star)

Q:YOSUKEさんは久留米のご出身です。久留米ではどんな風に過ごしていましたか?

YOSUKE 7歳くらいからギターを弾いていて、何かしらずっと音楽やってました。始めたのは完全に父親の影響ですね。高校生くらいまでは地元のネットカフェでダーツしたりビリヤードしたりしていました。そのあとは、大分や熊本の温泉とかに行って、久留米でうどん食べて帰るとか。その頃もバンドをしていたので、スタジオに入り浸っていることも多かったと思います。『SPYAIR』に加わる前まで、福岡に住んでましたよ。

Q:『SPYAIR』にYOSUKEさんが加入して2年経ちました。感触はどうですか?

KENTA なじんでると思いますよ。この短期間で数々のライブを重ねてきて、バンドとしてしっかり積み上げられたものがある。彼はたぶん、すでにいろんな洗礼を受けていると思うけど、そこをどう乗り越えていくのか。頑張ってほしいですね。

『SPYAIR(スパイエアー)』 YOSUKEさん インタビュー

画像:ARNE/撮影:田中紀彦(Studio Red Star)

YOSUKE 20年以上続いているバンドに途中から入ったわけですから、それ(洗礼)はもちろんあることだと思います。経験値の差はもちろんあるわけだし。最初の頃はどんな風に思われているのかが気になって、YouTubeのコメント欄を見たりとかしてましたけど。まあ、なんかいろいろ言われるんですよ(笑)。でも、おれを入れるって決めた3人も、入るって決めたおれも、いろんな声があることは承知の上だったので、それもちゃんと受け止めつつ、とにかく精一杯応援してくれる人たちに向かってライブしたり、音楽作ったり、CD出したり。そんな中、昨年『オレンジ』がヒットして、『SPYAIR』を新しく知ってくれた人たちも増えて本当に良かったです。

―40歳同級生メンバーの中に14歳下のYOSUKEさんが加わって、グループとしての変化は?

KENTA 同級生と言っても、これだけ長く一緒にいると、関わり方は変化していきますよね。プロになったら仲良しこよしだけでできるものではないし、個人個人がスキルを磨いて、ぶつかり合いながらも続けてきたわけですから。僕らが(前ボーカル脱退時に)一番大事に考えたのは『SPYAIR』っていうバンドを継続させること。だからメンバー同士の年齢差なんて二の次で、このバンドをどうやって継続させるかということだけを考えていたし、それでよかったと思ってます。

『SPYAIR(スパイエアー)』 KENTAさん インタビュー

画像:ARNE/撮影:田中紀彦(Studio Red Star)

―バンドをやめようって考えた瞬間も?

KENTA そりゃありますよ。ボーカルが抜けたときもそうだったけど。YOSUKEもこのオーディションに受からなかったら音楽やめようって思ってたみたいだし。継続を選ぶってものすごくしんどいことで、いばらの道だけど、それでもやっぱりやろうって決めてそれぞれが進んでこられたことはよかったですね。

Q:この話題をもっとお聞きしたいところですが……ところで職業柄、いつも持ち歩いてるものはありますか?

KENTA 何も持ち歩きません。

YOSUKE 笑。確かに手ぶらが多いね。

KENTA もともとカバンが嫌い。もう煩わしくて。ポケットに入るものだけで十分です。

YOSUKE 僕は移動のとき、のどの粉薬は持ち歩きますね。

KENTA あー確かに。ボーカリストが結構な割合で持ってるやつね。

YOSUKE 水なしで直接飲めるやつ。飛行機でも新幹線でも乾燥が敵なので、お守りみたいなものです。

『SPYAIR(スパイエアー)』 KENTAさん、YOSUKEさん インタビュー

画像:ARNE/撮影:田中紀彦(Studio Red Star)

Q:今後の目標を。

KENTA 一番の目標はやっぱり『SPYAIR』を続けていくこと。そのために体的にも精神衛生上も健康でいられるよう努力します。

YOSUKE ほんと健康は大事。その上で音を絶やさず、日々の活動を楽しみながら、そのときの100%をいろんな場面で出していければ、自ずとまたそこから新しい目標や夢が見つかるはず。これからの『SPYAIR』にも期待してください。

「お仕事」のイチ押し

Q:2025年7月7日配信リリースの『Chase the Shine』はボートレース2025のCMソングにも採用されています。疾走感あふれる楽曲です。

YOSUKE 夏らしい曲ですよね。海に近い野外ステージとか、特に映えると思います。『NUMBER SHOT2025』(7月19日にシーサイドももち海浜公園地行浜ビーチで開催)がライブでの初披露でした。

KENTA 知ってる人も知らない人もライブで聴いたら、もう乗るしかない!ってなっちゃうような曲。それぐらい力が強い、ライブで盛り上がる一曲になると思います。

Q:『SPYAIR』の代名詞とも言える野外ライブ『JUST LIKE THIS 2025』は初の2daysだとか。

KENTA そうなんです。2025年9月27日、28日に山梨県・河口湖ステラシアターで開催します。初開催から10年を記念して、2日間異なるテーマでやります。1日目はこれまでの“JUST LIKE THIS”をテーマに、2日目はぼくらが手がけた歴代のアニメソングをテーマにしているので、2日間まったく違う楽しさを味わってもらいたいと思います。福岡からもたくさん来ていただけるとうれしいです! 富士のふもとに集合して、バカ騒ぎしましょう。

Q:福岡へは、ラジオの収録で定期的に来られていますね。FM福岡のレギュラー番組『SPYAIRのBASARAKA!!』がスタートして、もうすぐ1年です。

YOSUKE 僕の初めてのレギュラー番組が、ホームタウンの局で良かったと思っています。やりやすいし、地元のネタも出せるし、楽しいですね。

KENTA レギュラー番組をメンバーゆかりの地で持ってるって、『SPYAIR』にとっても大事。続けていきたいですね。

―おふたりのトークを聞いていると、一回り以上年が離れているとはとても思えないです。

KENTA どっちなんでしょうね。YOSUKEの精神年齢が高いのか、おれが低いのか、まあどちらかということですね(笑)。