
標準語じゃないの!?「方言だと思ってなかった」福岡の方言まとめ(1)
誰かに指摘されて、「え、それ福岡の方言だったの!」と驚いたことはありませんか。
福岡の方言は、「かわいい」なんて言われて全国的にも話題になるような自慢の文化の一つですが、自分が標準語を話しているつもりのときに、相手に「なまってる」とか言われたら……ちょっと恥ずかしいですよね。
そこで今回、福岡の人が標準語のつもりで使っていたり、方言だと気付いていなかったりしがちな言葉をご紹介します。もしかしたら「方言だなんて知らんかった~」な言葉が見つるかもしれません。
※この記事は、福岡生まれ・福岡育ち・福岡在住のARNE編集部スタッフの日常的な経験をもとに執筆しています。方言が持つ温かみやそこに息づく文化を楽しくお伝えしたいと考えており、方言に関する学術的な調査や文献による情報に基づく記事ではありません。そのため、専門的な見解とは異なる内容が含まれる可能性があることをあらかじめご了承ください。
1:なおす
福岡の人が「標準語」と思って使っているけれど実は「方言」な言葉、の代表的なものが「なおす」。
福岡では「なおす」は、物を「片付ける」「収納する」という意味で使われることが多いはず。
標準語の「なおす」は、病気やケガを「治す」、故障を修理する(直す)など、「対象物を元の状態に戻す」意味合い。「片付ける」という意味合いはありません。
<使用例>
「このおもちゃを棚になおしといて」 →標準語「このおもちゃを棚に片付けておいて」
「ほら、バッグになおしとき」 →標準語「ほら、バッグに入れておきなさい」

画像:Shutterstock
2:はわく
「はわく」は福岡の方言で、標準語では「掃く(はく)」という意味です。
福岡では「はわく」が超日常的なので、標準語の「掃く」を使わない人の方が多いかもしれません。
「はく」という音に「気分悪い? 大丈夫?」と別の言葉を連想してしまうくらい、標準語「掃く」にはなじみがないイメージです。
<使用例>
「玄関をはわく」→標準語「玄関を掃く」
「はわいとって」→標準語「掃いておいて」

画像:Shutterstock
3:さんのーがーはい
福岡の方言「さんのーがーはい」は、皆で一斉に行動を起こす際や、合唱の歌い出しの合図などとして使われます。標準語では「いち、にの、さん、はい!」や「さんはい!」などと表現されています。
標準語圏で、みんなで力を合わせて重たいものを持ち上げるときなどは要注意。福岡の人が張り切って「さんのーがーはい!」と掛け声をかけると、標準語なみなさんが思っていたタイミングと違って、「え!?」「い、いつ?」と、場が動揺します。

画像:Shutterstock
いかがでしたか? なまっていても、福岡ではみんな使っているから大丈夫。そのままのあなたでいてくださいね。(文/ARNE編集部)
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