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<南区高宮>古民家ベーカリー「モロパン」へ【古後大輔のふくおかパンライフ#7】

2020.02.03

ぱんにちは〜!
今日も素敵な「ふくおかパンライフ」をテーマに福岡の最旬パンニュースをお届けしていきます!

パンで未来への希望をつくるということ。

モロパンの朝は早い。だから特に週末は午前中の早い時間が勝負になる。何故ならば、昼過ぎにはほとんどの商品がなくなってしまうからなのだ。

モロパン

画像:シティ情報ふくおか

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画像:古後大輔

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そんな大人気のモロパンだが、実は1年半前から定休日をこれまでの月・火曜から、日・月曜に変更。その代わりと言ってはなんだが、定休日を変える少し前から、月1・2回、土曜14時から2時間みっちりと厨房全体を使って「子どもパン教室」を開催している。

「自分はもちろん、スタッフのはたらく環境を良くしたい思いがまずあったのと、それと同じくらい、地域や子どもたちのために何か貢献したくて」とオーナーシェフ・諸永裕士さん。つまりパン教室がある土曜のお昼は週末の大事な売り上げ時(しかも翌日の日曜日を定休日にしているのでその分の売り上げも上がらない)にも関わらず、製造を14時までに終了させ、子どもパン教室に全精力を注いでいるということなのだ。

画像:シティ情報ふくおか

「パンをつくることの楽しさや大変さ。食べものの大切さやつくる喜びを実感してもらいたくて」

小さな女の子の父でもあるオーナーシェフ・諸永さんにとって、モロパンのパンを食べてもらうのと同じくらい、この子どもパン教室には、店にとっても、諸永さん自身にとっても、大事なパンづくりの仕事のひとつなのだ。

保護者は絶対に口出しをしない!

画像:古後大輔

子どもパン教室の定員は1回6名。受付スタートと同時に申し込みが殺到して、今は常に60名ほどが(つまり半年先くらいまで)順番待ちしているほど大好評だ。

対象は小学生から、会費は1人1,000円(エプロン持参)。申込は随時店頭か電話にて受付している。

画像:古後大輔

パン教室の流れは、巨大バゲット生地の窯入れ、メロンパン、クリームパン、あんぱん(各2個)作成、厨房見学・売場見学、巨大バゲット焼き上げ試食(カフェスペースにて、ここだけは保護者も一緒に)休憩、自分でつくったパンをオーブンで焼き上げ、質問タイムと、2時間みっちりの超ハード・スケジュール。

画像:古後大輔

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そんな本格的なこのパン教室の大事なルールのひとつが「保護者は絶対に口出しをしない!」というルール。もちろん保護者は厨房内には一歩たりとも入れない。厨房の出入り口やガラス窓越しに外から見守るのみなのだ。そうすると、最初は不安そうな表情を浮かべていた子どもたちが、諸永シェフの手ほどきを受けながら、パン生地を丸め、餡を包むという作業を幾度も繰り返し、プロのパン職人と同じ仕事をこなして、大きなオーブンで焼き上げて…という頃には、最初の顔つきは何処へやら、恐々と萎縮していた子が目をキラキラと輝かせながら、オーブンで膨らむパン生地に大きな声をあげ、自分でつくったパンをお土産に受け取る頃には、「エッヘン!どんなもんだい!」と言わんばかりの自信に満ちた表情になっているから面白い。

画像:古後大輔

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シェフの言葉にしっかりと耳を傾け、パンづくりに集中する子どもたちの真剣な表情には感動を覚えると同時に、「街のパン屋」として学ぶべき大切なことがたくさんある。

画像:古後大輔

諸永シェフはそういう想いでこの子どもパン教室を続けているに違いない。

そして、いつの日か、この体験をした子がパン職人として店の門を叩いてくれることを願わずにはいられない。

画像:古後大輔

そんなモロパン、最近は定番メニューを進化させたり、これまでにない新作づくりにもどんどんチャレンジ(SNSにて毎朝報告されているので要チェックを!)しているので、そのあたりもぜひとも味わい逃しなく。(文/古後大輔)

画像:古後大輔

〈店舗情報〉

MOROPAIN(モロパン)

住所:福岡市南区高宮1-17-5

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【画像・参考】

※古後大輔

※シティ情報ふくおか

 

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