“パンの顔つき”が違う!愛されるまちのパン屋『BAKERY タツヤ』へ【古後大輔のふくおかパンライフ#16】
ぱんにちは~。
「店の数だけスタイルがある」そう言っても過言ではないほどここ数年、パン屋という業種の在り方は飛躍的な広がりを見せている。
福岡のパン文化をまるごと愛する古後大輔が、今日も素敵な「ふくおかパンライフ」をテーマに、最旬のパンニュースをお届けします。
今日は勉強家なパン職人がいる『BAKERY タツヤ(ベーカリータツヤ)』のパンを写真満載でご紹介します。
地域に根ざし、未来をつくる、勉強家なパン職人がいるベーカリー。
南区花畑に店を開いてもうすぐ8年になるだろうか。
『BAKERY タツヤ』は近隣のパン好きから愛される正真正銘のまちのパン屋を目指して、日進月歩、日々、成長を積み重ねてきたベーカリーのひとつだ。
その店の成長を支えてきた努力の証は、より通いたくなるような店づくりや、パンをおいしく味わうためのきめ細やかなサービス、完全なるオープンキッチンから漂ってくる頼もしい作り手のチームワークと活気や店内イベントや地域行事への参加など…『ベーカリータツヤ』の人気の秘訣は店のそこかしこに見てとることができる。
中でも、個人的に一番象徴的なだなぁといつも感心しているのが「パンの顔つき」だ。
訪れるたびに販売テーブルに並ぶパンの容姿や生地の質感や焼き色の付け方など、常に微妙な変化という成長をし続けているのである。
時には「あれ!? 作り手が変わったのかな!?」って思うくらい、大胆かつ驚異の改革がなされている、なんて時もある。
その成長の根っこにいるのが、『ベーカリータツヤ』のオーナーシェフ・高嶋啓多さん、その人だ。
「より地域の人に喜んでもらえるパン屋、より自分が理想とするパン屋のカタチ」を求め、高嶋さんは「これだ!」と思うものを見つけた時に全く躊躇しない。
例えばその相手が、ジャンルが違う料理人だったり、立場が上のライバル店のシェフであったとしても、その教えを乞う為に自らその門を叩いて学びに出向く。それくらい成長を求め、「学び」を止めないシェフなのだ。
そんな性質は自らの店を持ってからも、いや、もしかしたら、自らの城を持ったからこそ、加速しているようにも見える。
それを象徴する出来事が、昨年の秋頃にあった。
なんと高島さんは店の営業をスタッフに任せ、100日間に及ぶプロのパン職人のためのパンの学校に泊まり込みで留学という、聞くだけでびっくりする「学びの旅」に出掛けていたのである。
その旅の収穫はどんなものだったのか、どんな成長があったのか、そんな話はまだ詳しく聞けていないが、その成果は言わずもがな、今の『ベーカリータツヤ』にキラキラと光を放って並ぶ、新顔になった「パンの顔つき」を見れば一目瞭然なのである。
そんな旅の土産話はまた別の機会に伺うとして、きっと大きな驚きと発見の連続だったであろうその学びの旅の情景を、まずは新顔の食感と味わいから想像しながら、家でゆっくりといただくとしよう。(文/古後大輔)
<店舗情報>
『BAKERY タツヤ』
住所:福岡市南区花畑2-45-29
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【参考・画像】
※古後大輔
※シティ情報ふくおかナビ
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