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映画好きが選ぶ!“クリスマスの夜に見てほしい”大人におすすめの名作映画2つ

2020.12.16

みなさんこんにちは。福岡映画部の石渡麻美です。

やってきました、12月! ショップにはホリデーアイテムがずらりと並び、街が一年で一番のきらめきを放つ季節。いくつになっても愛おしいクリスマスもやってきます!

今年はなかなか大人数での集まりはできませんよね。そこで今回は、おうちで(またはドライブインシアターで)クリスマス気分を存分に楽しめる映画2作品をご紹介します。

記事の最後には、今回紹介する2作品が観られる情報もあるので、ぜひ、最後までチェックしてくださいね。

1:ロマコメの女王が贈る!90年代、冬のラブストーリーといえば「めぐり逢えたら」

〈あらすじ〉

アメリカ、西海岸シアトル。建築家のサムは、最愛の妻を亡くして一年半が経っても悲しみの渦中にいた。そんな父を心配した8歳の息子ジョナはラジオ番組に電話をかけ、「クリスマスの願いは、パパの新しい奥さんになってくれる人を見つけること」と呼びかける。

その頃、東海岸ボルチモアでは、新聞記者のアニーがラジオを聴いていた。アニーには婚約者がいたが、息子に導かれてラジオで傷心の様を語るサムの人柄に惹かれ、手紙を書き始める……。

画像:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

【参考】
※めぐり逢えたら/Blu-ray 2,381円(税別)/デジタル配信中/発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

〈石渡的注目ポイント〉

90年代、ロマンティック・コメディでハリウッドの一時代を築いた黄金コンビが、クリスマスからバレンタインまでのシーズンを背景に運命に導かれていくストーリーを描く、“THE・王道”のロマンティック・コメディ。主人公サムを演じるのは、今やハリウッド映画界の重鎮トム・ハンクス。そして、ヒロインは、“ロマコメの女王”こと、メグ・ライアン。

ベタな展開が待っていると分かっていても、最後にはじんわりキュンと感動させてくれるのがロマコメの魅力。

本作でその魅力を最大限に引き出してくれるのは、なんといっても、かわいいかわいい8歳の息子ジョナの存在。ママを亡くし、自分もとても寂しいはずなのに、彼は終始パパの心配をしています。クリスマスのたった一つの願いごとは、パパの新しいパートナー。

悲しみのあまり殻に閉じこもり、新しい一歩に臆病になるパパの背中を、子どもならではの純真さと勇気を込めた小さな手で、ぐ〜っと押し出すのです。その懸命さといったら……!

ジョナの言動すべてから、彼を生み育てた、今は亡きママの愛がにじみ出て、「ああ、きっと人の心がわかる優しいママだったんだろうなあ……」なんて勝手な妄想繰り広げては、その人が最期まで愛したパパ・サムの人柄や、その新しい一歩の意味を深読みして、いい大人はもう涙が止まらないわけです。

クリスマスと年末~バレンタインを背景に、クスッと笑えてテンポよく、温かい大人の恋愛を描いた本作。カップルで(そして親子でも!)クリスマスに楽しんでいただきたい一本です。

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2:人生の機微を味わう不朽の名作「スモーク デジタルリマスター版」

画像:ポニーキャニオン(C)1995 Miramax/NDF/Euro Space

【参考】
※「スモーク デジタルリマスター版」/ブルーレイ発売中:3,800円(税別)/配信:https://Movie.lnk.to/smoke  /発売元・販売元:ポニーキャニオン

〈あらすじ〉

ブルックリンの街角にある小さな煙草屋の店主オーギーは、店の前から観る街を毎日かかさず写真に撮っている。店の常連で親友の作家ポールは、数年前に妻を強盗の流れ弾で亡くしてからというもの新しい作品が書けずにいる。

ある日の煙草屋からの帰り道、車にはねられそうになったポールはラシードと名乗る少年に間一髪のところ助けられる。「お礼の印に」とポールは少年を自分の家に泊めてあげることに。少年は数日後に出ていくが、さらに数日後、その叔母がやって来る。少年の本名はトーマスで、偽名を使って各地を転々としているということが分かり……。

画像:ポニーキャニオン(C)1995 Miramax/NDF/Euro Space

〈石渡的注目ポイント〉

ミニシアターブーム全盛期の1995年に公開された本作は、とある東京のミニシアターで当時歴代1位となる9万人動員を記録する大ヒットとなったことでも知られる不朽の名作です。

画像:ポニーキャニオン(C)1995 Miramax/NDF/Euro Space

この映画のキーワードは「ストーリー」。劇中では、登場人物たちが落語家さながらたくさんの小噺を聞かせてくれます。真実と嘘を交ぜた可笑しく優しいその小噺が、次第に映画全体のストーリーとシンクロし、さまざまな人間模様をつないでいきます。

画像:ポニーキャニオン (C)1995 Miramax/NDF/Euro Space

映画のクライマックス、主人公が語る「クリスマスストーリー」はこの物語全体を結ぶ、ちょっぴり切なくそして人生の奥深さを感じさせる温かい物語。

大きな事件が起こるでも、大どんでん返しが待っているでもないけれど、なんでもない日常の愛おしさや他愛もないけど見落としがちな“大切なもの”を思い出させては反芻させる、そんな味わい深い本作。何度でも観たい大好きな一本です。

大切な人と一緒にじっくりと楽しむ大人のクリスマスにぜひ楽しんでみてくださいね。

以上、「クリスマス映画」2作品をご紹介しました! さて、タイプの違うクリスマス映画2本でしたが、どちらの映画がお好みでしたか? 

この映画を見られるドライブインシアターも

実はこの2本の映画、今年の冬は福岡のドライブインシアターで楽しめます!

画像:Eiichi Shimoda

福岡県糸島市で毎週末行っている『ドライブインシアター糸島 FOREST NIGHT DRIVE』で、12月19日(土)『めぐり逢えたら』、12月20日(日)『スモーク デジタルリマスター版』の上映を行います。上映時間・チケットなどイベント詳細は「ドライブインシアター糸島 FOREST NIGHT DRIVE」公式サイトにて。お問い合わせはメールでも。

来たるクリスマス、そして年末。諸々の対策はバッチリに、心豊かな時間を過ごしたいですね。みなさん、どうぞ楽しいクリスマスを!(文/石渡麻美)

※この情報は公開日時点での情報です。

【参考・画像】
※文・画像/石渡麻美(福岡映画部)
※画像/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
※画像/ポニーキャニオン

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