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“完全R指定”!衝撃のどんでん返しに興奮度マックス「ぶっとび映画」2選

2020.10.29

どうもこんにちは。福岡映画部の石渡麻美です。

今回ご紹介する映画は、みんな大好き“どんでん返し映画”! しかも、どちらも「R指定」付き。

正直なところ、今回は、「誰でも万人にオススメできる作品」……ではないですが、その分、振り切ったおもしろさあふれる映画たちをご用意しました。

今日はいつもと違った刺激が欲しい!というあなたにおすすめの、ちょっぴり、いやかなり攻めた2作品をご紹介していきます!

1:V6森田剛が満を持して臨んだ映画初主演作にして問題作!『ヒメアノ〜ル 』

ヒメアノ〜ル

画像:ハピネット (C)2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

〈あらすじ〉

平凡な毎日に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田(濱田岳)。職場の先輩・安藤(ムロツヨシ)に、密かに思いを寄せるカフェ店員・ユカ(佐津川愛美)との恋のキューピッド役を頼まれて、ユカが働くカフェに行くと、そこで岡田は高校時代の同級生・森田正一(森田剛)と出会う。

後日、岡田はユカの口から森田にストーキングされているという事実を知らされ、高校時代、過酷ないじめを受けていた森田に対して、不穏な気持ちを抱き始める……。

ヒメアノ〜ル

画像:ハピネット (C)2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

【参考】
※『ヒメアノ~ル』(DVD&Blu-ray好評発売中)/5,200円 (税別)/発売元:ハピネット/販売元:ハピネット

〈石渡的注目ポイント〉

『行け!稲中卓球部』『ヒミズ』などで知られる古谷実のベストセラーコミックを、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』『麦子さんと』の吉田恵輔監督が実写化した本作。V6・森田剛が無差別に快楽殺人を繰り返す主人公・森田正一を演じ、濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美ら人気バイプレイヤーが脇を固める。

ヒメアノ〜ル

画像:ハピネット (C)2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

清掃員の岡田(濱田岳)とおかしな先輩・安藤さん(ムロツヨシ)、そしてカフェ店員・ユカ(佐津川愛美)のピュアなラブコメ展開で幕を開ける本作。

後半、サイコキラー森田(森田剛)の視点が入ってからは、なかなかバイオレンスな本作ですが、観た人全員が口を揃えて絶賛するのが、映画の中盤、物語が折り返すタイミング。

ヒメアノ〜ル

画像:ハピネット (C)2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

前後半に分かれる物語のちょうど真ん中で、ラブコメ映画からサイコサスペンスへ折り目をつけるようにくっきりと映画のジャンルが切り替わる“とある仕掛け”があるのですが、このタイミングの秀逸なこと、怖いこと!

濱田岳とムロツヨシ、そして佐津川愛美が前半パートで見せたシュールな掛け合いとのギャップで、後半の恐怖がより引き立つ仕掛けになっているのです。

ヒメアノ〜ル

画像:ハピネット (C)2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

そして本作で最も注目して欲しいのが……否、やっぱり注目せずにはいられないのが森田剛の怪演。

この先、二度と“アイドル・V6”として見ることはできないんじゃないか?と思わせられるほど、無気質・無慈悲・無表情。「死んだ魚の目」とはまさにこのことです。

会話をしても噛み合わない返事、動機とも呼べないきっかけで唐突に人を殺し、次の瞬間カレーを食べる……。あまりの異常行動を繰り返す姿に、同じ人間として理解することは不可能なのでは?という絶望感を漂わせます。

さらに、役名と実名が被るという運命的な偶然も相まって、初見からずいぶん時間が経った今も、テレビで森田剛も見かける度に「どっちの”森田”だろう?」なんて考えてしまうほど……。

森田剛がアイドルの面影を完全排除し、文字通り体当たりで挑んだ問題作です。

ヒメアノ〜ル

画像:ハピネット (C)2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

そしてそして……怖いだけでは終わらないのがこの作品のすごいところ。

戦慄のサイコサスペンスを経て、いよいよ対峙した森田と岡田が迎える壮絶なバイオレンスアクション。その意外な結末は、泣きそうだけど泣いてはならないような、悲しいけれど不思議なノスタルジーがあるような、だけども、それこそが身につまされる“最も辛い真実”で……。

思い出すだけで後味が悪い(褒めてます)、あまりに複雑な気持ちにさせられるラストシーン。あなたの心に残るのは、どんな感情でしょうか?

2:韓国映画の本気!豪邸を舞台に騙し騙され、愛し合う、エロティック・サスペンス・エンターテインメント!『お嬢さん』

お嬢さん

画像:TCエンタテインメント (C) 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED

〈あらすじ〉

1930年代、朝鮮。華族令嬢・秀子は母を亡くし、支配的な叔父の元で広大な屋敷から一歩も出ずに暮らしていた。叔父は希少本の収集家であり、秀子は朗読の特訓を強いられる毎日。

そこへ、新しいメイドがやってくる。珠子と名乗る彼女は、実は詐欺師に育てられた孤児・スッキ。スッキは秀子の莫大な遺産を狙う伯爵の手先だった。伯爵はスッキの手助けで秀子を誘惑し、日本で結婚した後、彼女を精神病院に閉じ込め財産を……という魂胆だった。

しかし、美しい秀子に心奪われるスッキと、献身的なスッキに惹かれる秀子。2人は次第に身も心も愛し合うようになり……。

お嬢さん

画像:TCエンタテインメント (C) 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED

【参考】
※『お嬢さん』/3,800円(税別)/発売元:TCエンタテインメント/販売元:TCエンタテインメント

〈石渡的注目ポイント〉

官能とスリルと開放感……! パク・チャヌク監督の世界は変態とアートの境界線?

すっきり鮮やかに騙されて、最後にはスタンディングオベーションを送りたくなるような、爽快感にあふれた超エロティック・サスペンス・エンターテイメントのご紹介です!

お嬢さん

画像:TCエンタテインメント (C) 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED

『オールド・ボーイ』など、ダークでクセのある作風で知られる韓国の巨匠パク・チャヌク監督が、別冊宝島『このミステリーがすごい!』で第1位を獲得したイギリスの作家サラ・ウォーターズの小説『荊の城』を原案に映画化した本作。

物語は三部構成で、お嬢さまをだましにきた侍女の珠子こと詐欺師の手先・スッキ、お屋敷に幽閉されているお嬢様の秀子、秀子をだまして財産を奪おうと画策する藤原伯爵、3人の視点の切り替えによって、非常にわかりやすいどんでん返しの展開を見せていきます。

お嬢さん

画像:TCエンタテインメント (C) 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED

ネタバレ回避のためストーリーラインは避けますが、爽快などんでん返しに繋がるミスリードの原因の一つとなっているのが本作の世界観。

変態すぎる男たちの“たのしみ”、大胆すぎる女性たちの濡れ場、韓国・日本・英国のエッセンスを織り交ぜた美しすぎる舞台や衣装の美術、韓国人俳優たちによるカタコトな日本語。これは、アートか変態か? 笑っていいのかダメなのか? 目に映るパク・チャヌク監督の世界に翻弄されて、気付けば物語の中に引き込まれているのです。

まさに韓国映画。潔さが半端じゃありません。

観客に媚びる「居心地のよさ」は一切無視! ただし、120%楽しませたる!という作り手の覚悟がビシビシと伝わってきます。

お嬢さん

画像:TCエンタテインメント (C) 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED

さらに、本作はどきどきしちゃうような女性同士の濡れ場を大胆に描いているにもかかわらず、韓国国内の舞台挨拶時にはなんと観客の8割が女性だったといいます。

それもそのはず。劇中で描かれる官能表現は、男性を喜ばすためのそれではなく、女性たちが快感を楽しむ純粋な喜びを表現。作品の根底にあるテーマ「女性たちの解放」に向けたストーリーも一つの軸となっているのです。

幼いころから大きな屋敷に幽閉されて男たちの性の快楽に搾取されてきた秀子が、孤児として詐欺集団に育てられたスッキとの出会いにより、自分のための本当の快感と喜びに目覚め、同時に、スッキもそれまで知らなかった感情と出会っていく。

ベッドシーンはそのまま女性たちの絆を映したシーンであり、その証に、はじめのベッドシーンでは快楽の果てにふたりはガッチリと握手を交わし、もうひとつのベッドシーンでは2人を繋ぐ「ある方法」によって結ばれていくのです。

お嬢さん

画像:TCエンタテインメント (C) 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED

1930年代当時、どれほどの財産があろうとも、女性一人では生きていけなかった時代。そんな「彼女たち」に向けた、解放の讃歌とも言える潔い映画です。

官能とスリルと爽快感を感じられる本作。オススメは断然、一人鑑賞です!

以上、「“完全R指定”!衝撃のどんでん返しに興奮度マックスなぶっとび映画2選」をご紹介しました!

いかがだったでしょうか? ちなみに、『お嬢さん』の日本公開は2017年。この年は、同じく韓国映画から『アシュラ』『哭声/コクソン』という映画も公開されました。『お嬢さん』も含めたこの3本、もう全部がぶっとび映画すぎて超オススメ。1本も万人向け映画がないけれど♡ 韓国映画の“本気”に触れたい人は必見の作品です!(文/石渡麻美)
※この情報は公開日時点での情報です。

【参考・画像】
石渡麻美(福岡映画部)
※ハピネット
※TCエンタテインメント
『ヒメアノ〜ル 』(日活)
『お嬢さん』(ファントム・フィルム)

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