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私の推しごと モーニング娘。’25 インタビュー

新たなステージへ!「モーニング娘。’25」生田衣梨奈さん、岡村ほまれさん独占インタビュー【私の推しごと#22】

2025.07.05

福岡ゆかりの人に、「お仕事」の話から、個人的に推している「推しごと」の話まで、普段聞けないいろんなことを聞く『ARNE』のインタビュー企画『私の推しごと』。

#22は『モーニング娘。’25(トゥーファイブ)』9期でリーダーの生田衣梨奈(いくた・えりな)さん、15期の岡村ほまれさんの登場です。グループからの卒業を目前に控えた福岡出身・生田さんが、後輩の岡村さんと一緒にARNEに遊びに来てくれました。

「モーニング娘。’25(トゥーファイブ)」プロフィール
モーニング娘。'25

画像:アップフロントプロモーション

1997年にテレビ東京系『ASAYAN』のオーディション企画「シャ乱Q女性ロックヴォーカリストオーディション」に落選した5人で『モーニング娘。』を結成。1998年『モーニングコーヒー』でメジャーデビュー以降、メンバーの加入と卒業を繰り返し、現在は12人で『モーニング娘。’25』として活動している。「コンサートツアー春~Mighty Magic~」のファイナル(2025年7月8日、日本武道館)をもって、活動歴歴代最長で10代目リーダーの生田衣梨奈さんがグループおよび「ハロー!プロジェクト」から卒業する。11代目リーダーは未発表(6月27日時点)。

「お仕事」について

Q:生田さんは福岡市のご出身ですね。どんなお子さんでしたか?

生田衣梨奈さん(以下、生田) 毎週のように天神で遊ぶ、ギャルに憧れる小学生(笑)。元『HKT48』の本村碧唯ちゃんと幼なじみで、よく一緒に「天神コア」に行ってプリクラを撮ったりしていました。当時バラエティー番組で活躍されていたスザンヌさんが大好きで、握手会に参加したら、スザンヌさんご本人から「芸能界入らないの?」と声をかけていただいたのをきっかけに、『モーニング娘。』のオーディションに応募。中学1年のとき、9期メンバーとして加入するのと同時に上京しました。

Q:岡村さんは15期ですね。加入のきっかけは?

岡村ほまれさん(以下、岡村) YouTubeで「ハロー!プロジェクト」を見て、それまで一度もアイドルになりたいと思ったことのなかった私がアイドルを目指すようになりました。リリースイベントや研修生発表会に参加していたころ、母からオーディションがあると聞いて応募し、デビューしたのは14歳です。

―ハロプロに心が動いた理由は何だったのでしょう? 

岡村 言葉にするのは難しいんですが、特に『モーニング娘。』は体育会系で、大汗かきながら踊ってるじゃないですか(笑)。それが私にはとても新鮮で、ほかのアイドルさんとは違って見えて憧れました。

生田衣梨奈(いくた・えりな)さん 岡村ほまれさん モーニング娘。’25

画像:ARNE/撮影:山田圭(futaba studio)

Q:生田さんはついにグループ卒業です。

生田 誕生日の翌日、7月8日のツアー最終日に卒業します。14年半の活動歴は歴代最長らしいです。

―1つのグループに14年半。とても簡単には語り尽くせないと思いますが、振り返っていかがですか?

生田 最初はリハーサルがつらすぎて、すぐやめようと思いました。こんなところ、いられないよと。でも、ファンの方たちには見えない裏で頑張ったことを、ツアー初日ステージで披露したとき、それまでにないやりがいを感じて。ツアーを重ねるにつれて明らかに自分のファンが増えていくのも、13歳ながらうれしかったです。

―途中、反抗期もあったとか。

生田 高校生のころかな。若気の至りで、ファンの方に対して冷たい態度を取るのもカッコいいと思っていた時期がありました。当然私のファンはがくっと減って、でもそのころようやく反抗期を抜けて。なんというか、私たちの趣味嗜好に一生懸命話を合わせてくれるファンの方たちの姿をすごくかわいいと思うようになったんです。

今考えると、あの反抗期はファンの方に甘えていたんだと思います。マネージャーさんに甘えられる状況ではないし、親が近くにいるわけでもなく、たぶんファンの方が一番近くにいてくれて、自分の素を見せられる存在だったのかな。私のあの冷たい時期を乗り越えてくださったファンの方はもう無敵だと思います。

生田衣梨奈(いくた・えりな)さん モーニング娘。’25

画像:ARNE/撮影:山田圭(futaba studio)

―そしてリーダーになって1年半。

生田 みんなが一緒にグループを支えようとしてくれているのが伝わってきて、一致団結できて楽しかったです。

岡村 私にとって生田さんは一番、自分の意見を言うことができたリーダーでした。たぶん生田さんもすごく意識して、私たち後輩の話をよく聞いてくださって。みんなの意見を上手に大人の方に伝えてくれるサポート役にまわってくださったように思います。

生田 私は多数決が好きだから。いろんな意見を聞いて、過半数以上なら採用するようにしていました。自分で言うのもなんですが、今どきのリーダーだったと思います(笑)。

Q:生田さんから岡村さんへアドバイスを。

生田 ほまは、私が最初に抱いた印象と全然違う方向に進んでます。加入当時は何もしゃべれなくて、見た目はかわいいのにしゃかりきダンスしてた子が、今は面白さが足されて、女性らしい強みも身についてきてる。目に見えて変わったと思うからこそ、新しいファンの方もつかまえて頑張ってもらいたいなと思います。

岡村 うれしい! 最初のころは猫かぶってて、最近やっと素を出せるようになったので。だいぶ長いこと、数年かぶってました(笑)。

 岡村ほまれさん モーニング娘。’25

画像:ARNE/撮影:山田圭(futaba studio)

Q:お仕事する上で大切にしているマイルールはありますか?

岡村 私の母のルールでもいいですか。母は毎年加入何周年の時期になると、私たち15期3人の写真をプリントしたお菓子を記念品として勝手に作って、「今年もお願いします!」って先輩たちに配るんです。親バカです。でも私だけの写真じゃなくて、同期全員で写っている写真をプリントしているところに愛を感じます。

生田 マイルールは、1人で過ごす息抜きの時間を作ることです。仕事の合間に少しでも空き時間があったら、1人でカラオケに行ったりカフェに行ったりしちゃいます。仕事で長い時間、大人数でいる分、1人で楽に過ごす時間が大事ですね。

Q:仕事柄いつも持ち歩いてるものはありますか? 勝手なイメージですが、岡村さんのバッグにはぬいぐるみとか入っていそうです。

岡村 私そんなラブリーじゃないですよ(笑)。逆に、塩分系のものが入ってます。暑いし汗かくし、干し梅は必須です。『モーニング娘。』はみんな干し梅好きですよ。

生田 名刺は絶対持ち歩くようにしています。両面に私の写真が入っていて、ちょっと夜の香りがするのですが。1人で活動するときやプライベートでも、どこで誰に会ってもご挨拶できるように心がけています。私はゴルフをするんですが、ゴルフ場でお会いするタレントさんって皆さん基本的に名刺をお持ちで、ゴルフ場で名刺交換することも多いんです。

―生田さんはゴルフもすごい腕前だとか。

生田 ありがとうございます。小学3年から始めて、ベストスコアは85。最近はお仕事で回らせていただく機会が多く、コンペやプロアマ戦などに参加すると大体知ってるメンツがそろって楽しいです。

Q:ところで最近泣いたことありますか?

岡村 私はめっちゃ泣き虫。できても、できなくても、褒められても泣きます。でも昔の方がもっと落ち込みやすくて些細なことで泣いて、それこそ生田さんに慰めてもらったりしてましたが、最近は泣いてもすぐ「よし、おいしいもの食べよー」って切り替えることができるようになりました。

生田 先日のツアー福岡公演(5月25日)で泣いちゃいました。こう言うとちょっとどうかと思われるかもしれないけれど、『モーニング娘。』を離れることが悲しい、さみしいという気持ちは1ミリもなくて、もう14年半やりきった達成感でいっぱいで。今まで見えなかった白いゴールテープをやっと切れるんだから、最後は笑顔で卒業したいと思ってます。泣くだろうけど!

生田衣梨奈(いくた・えりな)さん 岡村ほまれさん モーニング娘。’25

画像:ARNE/撮影:山田圭(futaba studio)

Q:今後の目標を教えてください。

生田 『モーニング娘。』に加入してからは春夏秋冬ライブがあるのが当たり前で、1年間のスケジュールが大体目星がついている生活でした。それがすべてなくなって、久しぶりにいつでも何でもできる状態になることにワクワクしてます。これから1人の生田衣梨奈として活動していく中で、福岡でのお仕事も増やしていけるように頑張りたいと思います。タレントとしてバラエティー番組やショーなどでまた皆さんにお会いできるとうれしいです!

岡村 キャンペーンやコンサートで全国各地に行けるのも、やっぱりその地元出身のメンバーがいるって大きいと思うんです。生田さんが卒業されて福岡出身のメンバーがいなくなってしまうので、コンサートに行けることは当たり前じゃないと肝に銘じて、『モーニング娘。』としてこれからもツアーやお仕事で福岡にたくさん来られるよう地道に頑張ります!

「お仕事」のイチ推し

2025年7月2日、通算75枚目となるシングル(両A面)「気になるその気の歌/明るく良い子」(作詞作曲・つんく※正式にはつんくの後ろに雄記号)をリリースする『モーニング娘。’25』。生田さんにとって最後の参加曲となる、この2曲について聞きました。

Q:生田さん、ラストシングルですね。

生田 つんくさんにとって生田衣梨奈は、最初から最後まで“明るく元気”なイメージだったと思うんです。私にソロ曲やユニット曲をくださるときは、いつでも元気で盛り上がる曲。今回最後になりますが、しんみりするのではなく、みんなで盛り上がって楽しめる楽曲になっています。

―つんくさんは生田さんを頭に思い浮かべて作詞作曲されたのでしょうか?

生田 わからんけど(笑)、つんくさんは『モーニング娘。』に向けて書いてくださることが多いです。ファンの方が私を連想される部分もあるかもしれないけれど、今のグループ感を見て、似合うものを書いてくださったんじゃないかと思います。

―生田さん、実はしっとり系の曲が好きだとか。

生田 そうなんです。私は暗~い失恋ソングが好きなんですけど、なぜかつんくさんはポジティブに頑張ろうぜ系を私に与えたがるっていう。でもそれは周りからそう評価されているということだと思うので、私はちゃんとアイドルできてたなって思えてうれしいです。

生田衣梨奈(いくた・えりな)さん 岡村ほまれさん モーニング娘。’25

画像:ARNE/撮影:山田圭(futaba studio)

Q:岡村さんから注目してほしいポイントを。

岡村 『気になるその気の歌』はまずタイトルと歌詞を見てビックリしました。たぶん皆さんも最初驚かれると思いますが、不思議となじんでくるというか。つんくさんの楽曲はよく“スルメ曲”って言われて、噛めば噛むほど聴けば聴くほど良い曲って言われますが、今回もまさにそう。コールで盛り上がれたり盆踊りしたりと盛りだくさんで、ファンの皆さんと楽しみたいと思います。

『明るく良い子』もまた、つんくさん節がすごいです。万華鏡がテーマになっていて、イントロのダンスや衣装などこだわりがたくさん詰まっているので、ぜひ注目してください。

生田 つんくさんの楽曲って曲の雰囲気につられがちなんですけど、歌詞を読むとすごく深いことを訴えかけていたり、少しネガティブなことを歌っていたりする。曲調と歌詞が全然違ったりするのも魅力だと思います。だから私たちは新曲が出るたびに、つんくさんのライナーノーツを読み込まないといけなくて大変(笑)。歌詞の理解が一番難しくて、でもこだわって大事にしてきた部分です。