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岡澤アキラさん インタビュー

福岡の爽やかな朝の顔!岡澤アキラさん独占インタビュー【私の推しごと#21】

2025.06.26

福岡ゆかりの人に、「お仕事」の話から、個人的に推している「推しごと」の話まで、普段聞けないいろんなことを聞く『ARNE』のインタビュー企画『私の推しごと』。

#21は今春、FBS福岡放送の早朝番組『バリはやッ!』のMCに就任したタレント、岡澤アキラさんの登場です。

岡澤アキラさん 独占インタビュー

画像:FBS福岡放送/撮影:鍋田広一(Panfield)

「岡澤アキラ」プロフィール

1993年8月4日生まれ、太宰府市出身。186cmの高身長、穏やかな声、親しみやすい人柄で福岡を中心にタレント、MC、レポーター、モデルなど幅広く活躍中。うどんの人としても有名。2025年3月31日からFBS福岡放送『バリはやッ!』(月~金曜、朝5:20~6:54)のMCを務めている。

「お仕事」について

Q:最近はどんなお仕事をされていますか?

MC、コメンテーター、レポーター、インタビュアー、イベントのゲストなどで呼んでいただくことが多いです。肩書きは「タレント」ということになるのでしょうが、僕自身はあまりそう思いたくなくて。その場その場に応じて、必要とされる肩書きにどんどんジョブチェンジしていきたい。芸能人というより、いち福岡県民であることを大事にしたいと思っています。僕の肩書きは「福岡を愛する福岡県民」でいいでしょうか(笑)。

Q:太宰府市のご出身とか。どんなお子さんでした?

もう本当に引っ込み思案で、授業中に手を挙げて発表なんて一度もやったことがないくらいのスーパーシャイボーイでした。答えがわからないわけではなく、とにかく人前で発言する、注目されるということが極度に苦手でしたね。今こういう仕事をしていることが本当に不思議です。

―どこかで変わるきっかけが?

小学6年生のとき、なぜか運動会の応援団長になったんです。それが僕の性格を変えた最初のきっかけかもしれません。1年生から6年生までみんなをまとめるのに苦労したのですが、僕が困ったときはまわりが助けてくれて。応援合戦にお笑い芸人さんのネタを取り入れたりもしました。そして終わったあとの達成感! これがもう快感で。自分の中に、人前に出るという“卵”が生まれたような気がします。

岡澤アキラさん 独占インタビュー

画像:FBS福岡放送/撮影:鍋田広一(Panfield)

―今では身長186cm。子どものころスポーツは?

運動が好きとか得意とかは全くなかったのですが、小学4年生のときに一番仲が良かった友達が所属していた地元のソフトボールチームの人数が足りなくて、打席に立つだけでいいから入ってくれと頼まれ、始めました。やってみたら楽しくてそのまま続け、中学では野球部に。僕は小さい頃から身長が高い方で、肩も強かったので外野手でした。監督からは「お前は体が大きくて当たれば飛ぶんだから、バッティングに集中するように」と言われ、頑張って練習してなんとか4番を打っていました。

Q:このお仕事を始めたきっかけは?

うちは母子家庭だったので、僕も早く働いてお金を稼ぎたい、何とか親にラクしてほしいという気持ちがもともと強かったんですね。高校を出たら働くと決めていたので、選んだのは就職率100%と評判だった福岡工業高校。でも、特定の分野の技術を身につけたいといった明確な目標はなく、どんなジャンルでもいいけれど、自分だけの強みを生かした仕事に就けたらいいなと漠然と考えていました。そんなとき、高校の担任の先生から「身長が高いんやけん、モデル活動とかしたらどうや?」と勧められて。事務所のオーディションを受けたのが始まりです。

岡澤アキラさん 独占インタビュー

画像:FBS福岡放送/撮影:鍋田広一(Panfield)

―そこから順調に活躍を?

16歳から事務所に入り仕事がほとんどない時期が7年程続き苦労しました。

この業界で生きていこうと決意したものの、現実は甘くなく、アルバイトをしながら映画やCMのエキストラに参加する日々。「どうしたらチャンスがもらえるんだろう?」と悩み、自分から動くしかないと思い、当時所属していた事務所に「何かできることはありませんか?」とお願いし、内勤仕事を手伝うようになりました。

封入作業や資料の発送から始まり、徐々に撮影のアシスタント、所属者のプロフィール写真の撮影、PR資料の作成など裏方を5年程経験しました。そうした経験を通じて、「自分自身をどう売り込むか」「何が自分の強みなのか」を常に考えるようになりました。

当時は、周囲の友人たちが次々と就職し社会で活躍していく中で、自分だけが取り残されているような焦りもありました。

そこで、テレビ局や制作会社に自分のプロフィールを自ら届けに行き「使ってください!」と頭を下げて回りました。

その中から少しずつCMやオーディションのチャンスをいただけるようになり、23歳の時に現在も起用していただいている「博多の女」CM出演が決まり、その数カ月後に一般公募のオーディションを受け「うどんの番組」出演が決まり道が拓けていきました。

現在は事務所を退所し独立していますが、あの頃の経験があったからこそ、今も前向きに頑張れていると感じています。

Q:いつも持ち歩いているものは?

メガネかな。好きで、10本くらいは自宅にあります。目が悪いのでコンタクトを入れて、度が入っていないメガネをすることが多いです。

岡澤アキラさん 独占インタビュー

画像:FBS福岡放送/撮影:鍋田広一(Panfield)

―メガネが好きな理由は?

かけると気持ちが切り替わって、いつもの自分に戻る感じがするんです。ファッションがとても好きなので、そこからの延長のアイウェアとして持ち歩いています。

Q:いつも穏やかな印象の岡澤さん、怒ることはありますか?

いやー、何かあったかな(熟考)……ないですね。僕は何かあってもカッと怒ったりするタイプではないのですが、ここまで怒らないと短所にも思えてきました。

Q:今後の目標を。

僕も30歳を過ぎて、今がタレントとしての転換期、一つの節目だと思っています。これまではうどんの人という印象が強かったと思いますが、今後もうどんはもちろんのこと、福岡の魅力を伝える一人の人間として頑張りたいし、それと同時に、僕自身が福岡の魅力の一つになりたいという気持ちでいます。福岡と言えば、ラーメン、うどん、もつ鍋、明太子、岡澤アキラ!みたいに、福岡の魅力になることが僕の目標です。

「お仕事」のイチ押し

平日朝5時20分にスタートする朝の情報番組『バリはやッ!』(~6:54)。MCとして早朝から頑張る岡澤さんの笑顔に元気をもらっている人も多いのでは? 番組の見どころや激変した生活サイクルを整える秘策など教えてもらいました。

Q:「バリはやッ!」MCに就任して3か月です。いかがですか?

ニュースもエンタメもスポーツも天気も、あらゆるジャンルを扱う早朝の情報番組なので、視聴者の皆さまに正確な情報やメッセージを届けたいという真剣な部分と、楽しくわちゃわちゃする部分の両方があって、その切り替えも含めてすごくやりがいを感じています。朝の準備で大忙しの方や寝不足気味の方、夜勤明けの方などたくさんの“頑張っている皆さん”により良い情報と朗らかな時間をお届けして、すてきな一日を過ごしていただきたい、その一心です。

岡澤アキラさん 独占インタビュー

画像:FBS福岡放送/撮影:鍋田広一(Panfield)

Q:新コーナー『福岡アキラカ』では取材者として新たな一面も。

今気になっているテーマについて僕が取材して“明らか”にし、まちの皆さんのリアルな声とともにリポートしています。福岡のGW事情を調査したり、能古島で地球環境を考えたり。これまでのタレント人生で挑戦したことのないような企画で、取材先や自分自身の意見を伝えることの難しさも感じていますが、福岡のまちの人とのふれあいは僕が一番得意とするところ。初めてお会いする方からでも、まるで息子、孫、同級生、知り合いのお兄ちゃんのような親しみを持って「アキラくーん!」と声をかけていただくことが多く、本当にありがたく思っています。かっちりした取材というより自然な会話の中で福岡の皆さんの本音に迫りながら、今後さまざまなテーマに取り組んでいきたいと思っています。

Q:『バリはやッ!』の日は何時に起きて、本番までどう過ごしていますか?

21時頃就寝して深夜1時に起床、自宅で白湯を飲んでFBSに向かいます。白湯は、妻に「胃をびっくりさせないように」と勧められて数年前から始めました。到着したらまずコーヒーを飲むのがひそかな楽しみです。自宅から持ってきているお気に入りのマグカップをコーヒーメーカーにセットして、スイッチオン。その瞬間、僕のスイッチもオンに切り替わる感じがするんですよ。それから本番まで3時間、打ち合わせをしたり、その日伝える情報について改めて勉強したり。僕自身が堂々と、少し余裕を持って話すぐらいの方が見ている人に安心感を持っていただけると思うので、そのための準備は欠かしません。朝ごはんは無事本番が終わってから、ゆっくりいただきます。僕の一日はまだまだ続きますよ。