
全国共通じゃないの!?「方言だと思ってなかった」福岡の方言まとめ(5)
誰かに指摘されるなどで、「え、それ福岡の方言だったの~」と驚いたことはありませんか。
今回も、福岡の人が標準語のつもりで使っていたり、方言だと気付いていなかったりしがちな言葉をご紹介していきます。
※この記事は、福岡生まれ・福岡育ち・福岡在住のARNE編集部スタッフの日常的な経験をもとに執筆しています。方言が持つ温かみやそこに息づく文化を楽しくお伝えしたいと考えており、方言に関する学術的な調査や文献による情報に基づく記事ではありません。そのため、専門的な見解とは異なる内容が含まれる可能性があることをあらかじめご了承ください。
1:しゃあしい
「しゃあしい」は福岡では、「うるさい」「騒がしい」「めんどうくさい」といった意味で使われる言葉。
話している人の感情や状況によって、「うっとおしい」と、ニュアンスが微妙に変わることがあります。
<使用例>
「しゃあしい。ちょっと静かにして」→標準語「うるさい。ちょっと静かにして」
「あの人がしゃあしいと」→標準語「あの人がうっとおしいんだ」

画像:Shutterstock
2:食べり
福岡で「食べり」というのは、標準語で「食べて」や「食べていいよ」という意味。ほかの地域では使われていないようです。
主に、身近な人に食事などを勧める際に使うことが多いです。
<使用例>
「これ、おいしかったけん、食べり」→標準語「これ、おいしかったから、食べてごらん」

画像:Shutterstock
3:こまめる
「こまめる」は福岡の方言で「両替する(大きなお金から小さなお金に)」という意味です。
お札を小銭に替えてもらう時などに使われます。
<使用例>
「この1,000円をこまめて」→標準語「この1,000円を小銭に両替して」
「この札、こままる?」→標準語「この札を両替できる?」

画像:Shutterstock
4:あーね
「あーね」は、福岡では「なるほどね」「そういうことね」といった意味で、あいづちとして使われています。
「へー」くらいの軽い意味合いの時もあるので、年上の人に対してやオフィシャルな場では使わない言葉です。
「あーね」は方言としては比較的新しく、一説によると1990年代後半に福岡の若者が使うようになったのだそう。そこからまさかの勢力拡大。2004年以降、福岡県から周辺の県へ拡大します。
そして、2011年・2012年の「女子中高生ケータイ流行語大賞」(※1・2)で2年連続第6位、さらには「2013年に流行した言葉」(※3)では、「じぇじぇじぇ」「梨汁ブシャー」を抜いて3位にランクインしたとか。もはや方言でもない!?
<使用例>
「なんで彼氏と別れたと?」「なんとなく」「あーね」

画像:Shutterstock
いかがでしたか? ちなみに、このサイト「ARNE(アーネ)」は、福岡の方言からつけられた名前ですよ。(文/ARNE編集部)
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※画像/Studio Romantic、Air Images、Luis Molinero、traction、Inside Creative House/Shutterstock
※1 女子中高生ケータイ流行語大賞2011
※2 女子中高生ケータイ流行語大賞2012
※3 おくにことばの底力
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