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おりもののチェックポイント

この「おりもの」大丈夫?産婦人科医が解説するチェックすべきポイント

福岡市西区今宿にある婦人科クリニック『よう子レディースクリニック』で診療にあたっている渋井よう子です。

人には聞きにくいデリケートゾーンの悩み。特に、おりものについては「量がいつもより多い気がする……」「少し血が混じっているけど大丈夫かな……」など、不安なことがあっても、なかなか周りの人にも相談しづらいことと思います。

今回は、「おりもの」について、詳しくご説明します。「おりもの」との付き合い方なども産婦人科医として解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

<医師プロフィール>
『よう子レディースクリニック(婦人科・メディカルエステ)』院長の渋井よう子
東京出身で、「人のやさしさ」「食べ物のおいしさ」「住みやすさ」にひかれ、福岡県移住。現在、女子高生、女子中学生の母。女性の健康・美・幸せを軸とした「ハッピーライフサイクル」を理念に婦人科クリニックで産婦人科医として診療にあたっている。

おりものは何のためにあるの?

おりものは何のためにあるの?

画像:Shutterstock

おりものとは、子宮や膣、汗腺からの分泌物が混ざった、膣から出てくる液体のことをいいます。このおりものには、大きく分けて2つの役割があります。

一つ目の役割は、自浄作用です。

自浄とは「自ら浄化する」という意味で、子宮の中にばい菌が入ってこないように、おりものが膣内を守る働きをしています。

おりものが膣外に排出されることで、外からのばい菌が子宮を通して腹部全体に広がってしまうのを予防し、膣の中を清潔に保っているのです。

二つ目の役割は、排卵期に精子を子宮の中に呼び込みやすくすることです。

妊娠には卵子と精子が受精する必要があり、排卵をする時期だけは、おりものが卵の白身のようなトロっとした状態に変化して受精を助けるという役割を担っているのです。

どんなおりものなら大丈夫?

どんなおりものなら大丈夫?

画像:Shutterstock

おりものは、一般的に半透明~白色~クリーム色のことが多く、下着についた状態で時間が経つと黄色に変色するという特徴があります。

匂いはたいてい気にならないことが多いのですが、においに敏感な方は正常であっても少し酸っぱいにおいが気になるかもしれません。

これは、おりものの自浄作用を担っている常在菌が、デーデルライン杆菌という乳酸菌の一種であるためで、異常ではありません。

また、おりものの量や状態は、女性ホルモン(エストロゲン)と深く関わっています。

生理周期にともなう女性ホルモンの変動に合わせておりものの量は変化し、また、女性ホルモンの働きがピークとなる20~30代におりものの量はピークを迎えます。

生理前には微量の血液が混ざり始めるために「におい」や「色」などの状態が気になる場合もあるかもしれませんが、生理後に症状が改善すればこちらも異常ではありません。

生理周期に伴ったおりものの変化として多いのが、排卵頃に見られる「血液が混ざったおりもの」です。

これは排卵に関係した出血の場合であることが多く、検診を定期的に受けていてお腹の痛みが長く続かなければ、排卵痛の可能性があるので、様子を見ても良いでしょう。

このほか、生理周期に関係なく、おりものが黄色~黄緑色でにおいが生臭いなどの変化が出る場合があります。

膣は尿道口と肛門の間に位置しているため、さまざまな細菌に感染しやすい環境にあります。それでも、おりものの常在菌であるデーデルライン杆菌が外から来た細菌の増殖を抑えてくれるため、再び「気にならないおりもの」に自然に戻ります。

ですので、性感染症にかかった覚えがなく、数日で気にならなくなるようであれば様子を見てもかまいません。

どんなおりものだと注意が必要?

一方、生理周期とは無関係に、おりものの量が以前よりも増えた、においや色が気になってからしばらく経過するが治らない、性感染症にかかった心あたりがある、という方は婦人科受診をおすすめします。

また、おりものの変化を感じたのと同じような時期から、「下腹痛」や「性器出血」を伴う場合や、性交後におりものに血液が混ざる場合も、受診するほうが良いでしょう。

もちろん、おりものの変化と合わせて「かゆみ」があるなど、何かお困りごとがあればいつでも婦人科を受診して相談してくださいね。

日々のおりものとの付き合い方

日々のおりものとの付き合い方

画像:Shutterstock

大丈夫だと分かりつつも、おりもので不快を感じる方も多いのではないでしょうか。

たとえば、おりもので下着が濡れてしまって、湿った状態で長時間過ごすことや、通気性が悪く、締め付けの強いボトムスや下着を履くことは、外陰部が蒸れやすくなり、皮膚がかぶれたり、かゆみが出たりする原因になることがあります。

そうすると、細菌感染も起こしやすくなり、おりもののにおいも気になってくるでしょう。

また、不快に感じるためにお風呂で外陰部を石鹸で強く洗いすぎてしまうと、膣内の常在菌を洗い流しすぎたり、皮膚に負担をかけすぎたりし、かゆみなどのトラブルを引き起こしてしまうことも。

これらを予防するためには、こまめに下着やおりものシートなどを交換する、肌に合った通気性の良い下着を使用する、お風呂ではぬるま湯で外陰部をやさしく洗ったり、外陰部専用の洗浄剤を使用したりする、ということを心がけましょう。

女性が常に付き合っていかなければならないおりものですが、詳しく知る機会はなかなかないものです。これを機会にご自身のおりものの変化に興味をも持ち、健康管理に役立ててみてくださいね。この記事を読まれても解決しない悩みがある場合は、いつでも婦人科を受診して担当医に相談してみましょう。(文/渋井よう子)
※この記事は公開時点での情報です。
※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考・画像】
※文/渋井よう子
※画像/Roman Samborskyi、Mehaniq、l i g h t p o e t、Inside Creative House/Shutterstock

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