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腹痛に苦しむ女性

生理時にドロッと血の塊…これって病気?「婦人科受診のポイント」を産婦人科医が解説

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福岡県の西区今宿にある婦人科クリニック『よう子レディースクリニック』で診療にあたっている渋井よう子です。

生理のときに「ドロっとした血の塊」が出てくるというお悩みを抱えている人は少なくありません。生理のことは医師でないと分からない部分もあり、不安なことも多いでしょう。

今回は、生理時の血の塊と、婦人科受診のポイントについてお伝えしますので、参考にしてくださいね。

〈医師プロフィール〉
『よう子レディースクリニック(婦人科・メディカルエステ)』院長の渋井よう子
東京出身で、「人のやさしさ」「食べ物のおいしさ」「住みやすさ」にひかれ、福岡県移住。現在、女子高生、女子中学生の母。女性の健康・美・幸せを軸とした「ハッピーライフサイクル」を理念に婦人科クリニックで産婦人科医として診療にあたっている。

生理のとき血の塊がたくさん出るのは病気なの?

生理周期の書かれたカレンダーを持つ女性

画像:Shutterstock

生理時に出る血液(月経血)は、血液成分だけでなく不要になって剥がれ落ちた子宮内膜も含まれており、子宮収縮に伴って体外に排出されます。そのため、ほかの部分から出血した血液よりもドロッとしていると感じ、不安を抱く方もいるでしょう。

生理時の出血量(以下、月経量)は1回の生理で20~140mlが正常とされていますが、実際にご自身の量を把握できる方は少ないのではないでしょうか?

だいたい1週間前後の生理のうち、2~3日程度、月経量が多い日があると思います。出血の多いときには多い日用ナプキンを2~3時間おきに交換する必要があるかもしれませんが、それ以外は普通用・少ない日用のナプキンで足りる程度が正常月経量の目安といえるでしょう。

ただし、月経量は個人差が大きい上に生理のたびに発育する子宮内膜の量が違うため、上記はあくまで目安と考えてください。

もし、生理時にときどき、血の塊が出る程度の月経量であればそれほど心配はいらないはずです。しかし、生理のたびに血の塊が気になる方、生理が始まってからしばらく疲れやすい方などは生理の量が病的に多い「過多月経」の可能性があります。

どのぐらい経血が多かったら婦人科を受診するべき?

婦人科医と患者

画像:Shutterstock

「月経量が多いかもしれない……」と思われている方は、以下の項目の一つでも当てはまれば、一度婦人科で診察を受けてみてもよいでしょう。

  • 生理のたびに血の塊が気になる
  • 寝るときに夜用ナプキンでは漏れてしまう
  • 生理が始まってからしばらく疲れやすい
  • 検診で貧血を指摘されたことがあり、自身も生理の出血が多いように感じる
  • 日中でも2日以上夜用ナプキンが必要、または多い日用ナプキンを1時間おきに交換する必要がある
  • 普通用ナプキンを使用しているにもかかわらず、トイレに行くたびに血の塊が出る
  • 血が止まりにくい病気にかかっている、または血液をサラサラにする薬を飲んでいて自身でも生理の出血が多いように感じる
  • 以前と比べて月経量が増えてきた印象があり、疲れやすくなった

「過多月経」だった場合どんな治療をする?

女性のお腹

画像:Shutterstock

実際に婦人科を受診して、「過多月経」の診断を受けた場合、まず始めることが多い治療は貧血治療です。というのは、過多月経の症状の中でも医学的に一番早く治療が必要なことが多いためです。

過多月経で貧血治療が必要な方でも、貧血の自覚がない方がいらっしゃいます。中には、貧血の値だけをみると輸血が必要なほど重症な方も。生理のある女性は、過多月経でなくても生理時に出血することで貧血気味になる場合があります。しかし、生理が終わって次の生理までの間に貧血が回復し、正常を保っていることが多いです。そのため、過多月経で貧血になるときは、徐々に貧血が進む慢性貧血の場合が多く、自覚症状が乏しくなるのです。

幸い貧血がない場合でも、過多月経で日常生活に支障があれば月経量を減らす治療を行います。治療方法にはホルモン治療・手術療法・止血治療・内科的治療・漢方治療とさまざまあり、過多月経の原因や挙児希望(不妊治療)の有無によって選べる治療法が変わります。

月経量が多くてお困りの方は、婦人科で診察を受けてどのような治療が選べるのか相談してみるとよいでしょう。

生理は周りの人と比べることができず、ご自身の月経量が正常かどうかを判断するのは難しいと思います。お悩みの方は、婦人科で異常があるのかどうかを診断してもらうだけでも安心できるのではないでしょうか。(文/渋井よう子)
※この記事は公開時点での情報です。
※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考・画像】
※文/渋井よう子
※画像/ViDI Studio、Peakstock、Paisit Teeraphatsakool、Leszek Glasner/ Shutterstock

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