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福岡のパン好きに評判!“サクサク濃厚カレーパン”が人気を博す進化を続けるベーカリー「ブランジェカイチ」【古後大輔の福岡パンライフ#45】

2020.10.26

ぱんにちは〜! 今日もすてきな「福岡パンライフ」をテーマに、最旬のベーカリー情報やおすすめ商品をお届けします。

今回はパン激戦区・福岡市南区高宮エリアで人気のベーカリーをご紹介!

※本文中の価格はすべて税別

必ずお気に入りの一品が見つかる“まちのみんなのパン屋さん”「ブランジェカイチ」(福岡市南区高宮)

訪れたのは西鉄・高宮駅前の歩道橋近くに店を構える『ブランジェカイチ』。

店の目の前は高宮通り。八百屋や飲食店など小さな商店がたくさん連なる商店街の一角。

朝早くから夜まで人通りが絶えない賑やかな場所だ。

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

『ブランジェカイチ』が産声をあげたのは今から11年前のこと。

同じ西鉄沿線沿いの大橋駅前にできた小さな売り場の第1号店がそのはじまり。

ホテルベーカリーで腕を磨いたオーナーシェフ・二日市さんが作り出すパンは、国産小麦と自家製酵母を使った、しっとり、モチモチとした口溶け良さが特徴のひとつ。

中でも、1号店では食パンのおいしさがクチコミで評判を呼び、瞬く間に人気ベーカリーの仲間入りを果たし、パン好きの間では周知の名店になった。

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

その後、南区玉川の表通りから1本奥まった通りにある古民家をおしゃれなカフェスタイルに改装して2号店を出店。

そちらも隠れ家ベーカリーカフェとして話題に。

特に、絵に描いたようなカリカリ、サクサクの歯ごたえと、濃厚なルーがたっぷり詰まったカレーパンは、多くのメディアがこぞって紹介するほど人気を博した。

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

でも「次から次に作りたいパンや、やりたい店のアイデアが出てくるんで……われながら困ったものです。隠れてみたいと思ったり、表で伸び伸びしたいと思ったり。飽きっぽいのかな(笑)」と二日市さん。

ちょうどその頃、縁あって、今の高宮駅前の場所に巡り合い、今年の2月に2号店を移転することに。

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

二日市さんが今回の新天地で目指したのは、小さな子どもから年配の方まで、どんな世代の人も通いやすくて、どの時間に買いに来ても、必ずお気に入りの一品があるような、そんな「まちのみんなのパン屋さん」だ。

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

ベビーカーや車椅子が入りやすいように段差をなくし、自転車のママさんが通いやすいように駐輪スペースを広くとった。

そして「じっくり誰にも邪魔されずにパンが選べるように」とあえて壁に向かって棚を設置。

10時から19時まで、1日60〜70種類のパンをできる限り閉店まで焼きあげる。

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

おいしさの向こう側に、ほっと安堵するような安らぎを感じられる“カイチ・パン”

「僕は柔らかい生地のパンが好きなんです。しっとりとしていてモチモチっとした。食べるとなんだかほっとするようなパンが理想なんです」と二日市さん。

道理で見た目はレトロタイプのハード系も、歯切れが良く、口溶けもいい。

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

そんなほっとするおいしさへのこだわりは味付けにもよく出ていて、「だからカレーパンも味わい深さは求めるけど、辛さはありません。特に甘いものにはこだわりがあって、甘すぎるのは苦手で……(笑)」

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

確かに、国産牛すじにスパイスを数種加えた牛すじカレーパン(230円)にしろ、きび糖のやさしい味がする自家製あんこのブリオッシュあんぱん(150円)にしろ、手作りのカスタードクリームと生クリーム入りのブリオッシュクリームパン(150円)にしろ、どれをどんな人が食べても、おいしさの向こう側には、ほっと安堵するような安らぎのおいしさが感じられる。

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

だからこそ、老若男女、誰もが自分だけのお気に入りを見つけることができるのかもしれない。

そのほっとするおいしさこそが『ブランジェ・カイチ』のパンの醍醐味であり、個性なのだ。

それは二日市さんの人柄の味といっても過言ではない。

自らのあだ名を店名に掲げた『ブランジェ・カイチ』のパンは場所を変え、新たな出会いが生まれるほどに、どんどん味わい深さが増して、進化してきている。

いま高宮店ではこれまでランキング外だったベーグルや焼き菓子が人気で、どんどんその種類を増やしていっているそうだ。

特に栗を贅沢に使った渋皮栗のベーグル(210円)や、栗のスコーン(270円)はこの秋の人気メニューのツートップなんだとか。

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

「店ごとにお客さんの反応が違うのがとっても嬉しくて、期待されるとどんどんチャレンジして見たくなる性格なんで(笑)。次に自分が何を作るのか、自分でもワクワクして楽しんでいます」

そう取材をしていると途中で店の電話が鳴った。その内容は、「今年はいちごシュトーレン(珍しい味!)をいつ作るのか?」という遠方のファンからの問合せという名のラブコールだった。

「あ、そうでしたねー(しまった)。早く仕込まなきゃ(笑)」。

そう受け答えする、二日市さんのちょっとだけ困ったような表情には、ワクワクする気持ちを抑えれない子どものような嬉しそうな笑みがこぼれていた。

さらなるカイチ・パンの進化系に期待は高まるばかりだ。

まずはまだ未体験の「いちごシュトーレン」が気になって仕方がない。(文/古後大輔)

ブランジェ・カイチ

画像:シティ情報ふくおか

<店舗詳細>
Boulanger Kaiti(ブランジェカイチ)
住所:福岡市南区高宮3-7-4 アキヤマビル1階
詳細はBoulanger Kaiti

【参考・画像】
※古後大輔
※シティ情報ふくおか
※Boulanger Kaiti

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