【福岡日帰り温泉】温泉ソムリエおすすめ！“濃度が濃〜い”美肌の湯（筑後市）
県外まで泊まりがけで行く“温泉旅行”もいいものですが、“サクッとおでかけ”くらいのテンションで、温泉を楽しみたくなることがありますよね。
そこで、「温泉ソムリエ」（温泉ソムリエ協会認定）の資格を持つライターの私ツバキングが、福岡市内から日帰り可能なオススメ温泉をご紹介！
おでかけの目的地の一つに温泉を追加して、さっぱりして帰宅するなんて最高ですね！
200年以上の歴史を重ねる船小屋温泉郷の「川の駅船小屋 恋ぼたる」（筑後市）
今回オススメするのは「船小屋温泉郷」（筑後市）の川沿いに位置する『川の駅船小屋 恋ぼたる』。
最寄りはJR・博多駅から九州新幹線で約25分（在来線で70分前後）のJR・筑後船小屋駅。自動車なら九州自動車道の八女ICから8分ほどです。
画像：株式会社ウエルネスサプライ
船小屋温泉郷は、今から200年以上前の文政7年（1824年）に開湯した歴史ある温泉地。
道後温泉を愛した夏目漱石も訪れたことが知られている名湯です。
この辺りでは「炭酸泉」が自噴しているのですが、天然の炭酸泉が出ているのは日本の温泉地の中でもわずか0.5%という貴重な温泉。
温泉ソムリエの筆者としては、この「自噴」というワードに惹かれます！
多くの温泉は、地下深くへ掘削してポンプで汲み上げてくるものですが、その間に温泉成分の一部は揮発してしまいます。
一方で、自噴している温泉では、
※『川の駅船小屋 恋ぼたる』では自噴だけの量では補えない際、タンク内が減少するとポンプも補助で稼働する場合があります
“船小屋唯一の泉質”と開放的な浴室
そんな船小屋温泉郷の中にある『川の駅船小屋 恋ぼたる』は、自前の源泉を有しており「マグネシウム・ナトリウム・カルシウム炭酸水素塩泉」という泉質。
画像：株式会社ウエルネスサプライ
同館を運営する「株式会社ウエルネスサプライ」の水野義春さんによれば「船小屋で、この泉質の温泉に入れるのはうちだけですよ」とのこと。とはいえ、難しいことは置いておいて、まずはゆっくりとお湯に浸かってみましょう。
画像：株式会社ウエルネスサプライ
湯温も40度ほどと高くないので、じっくり入ることができ、金褐色のお湯が目からも「温泉にはいってるなぁ」という実感をもたらしてくれます。
窓が大きく取られているため、内湯に入っていても開放感たっぷり！
シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤーは備え付けがあります。タオルや歯ブラシなどはフロントで購入できますよ。
「美肌の湯」と呼ばれるワケとは？
さて、船小屋でも唯一という貴重な泉質は、「美肌の湯」として有名です。
画像：株式会社ウエルネスサプライ
なぜそう呼ばれるのかというと、ナトリウムと炭酸の働きで、肌表面の汚れを浮かせ、洗い流してすこやかに保つから。
手でゴシゴシ洗うよりもお肌に負担をかけにくいため、湯上りはつるつるとなめらかな感触に。 汚れによるくすみを洗い流し、肌を清潔に保つため、湯上がり後に保湿をしっかり行うことで、さらにうるおいに満ちた健やかな肌へと導きます。
また、こちらの温泉に含まれる「マグネシウム」「カルシウム」は鎮静効果があるとされている成分。
美肌を目指したい方、リラックスしたい方におすすめです！ 湯船の周辺に温泉成分が濃く堆積している様子からも、このお湯の豊かさが伝わってきますね！
露天の岩風呂で非日常感を味わおう
同館では、露天風呂が2タイプ用意されており、男女が週替わりで利用可能。
一方にあるのが、岩風呂です。大きくて無骨な岩で囲まれたお風呂は、野趣たっぷり。日帰りでも、なんだか遠くに来たような非日常感が味わえるはずです！
画像：株式会社ウエルネスサプライ
露天のため外気温に影響されやすく、季節によりますが36～38度とぬるめの湯温。長めにつかることで、たっぷりと温泉の良さを味わうことができます。
数字だけ見ると「冬は寒いんじゃない？」と思われるかもしれませんが、炭酸泉なので入っている時はもちろん、湯上りもポカポカ！
一番人気の寝湯と源泉浴槽
もう一方の露天にあるのが、水野さんいわく「一番人気だと思います」という寝湯。
お湯の中にごろりと寝転んで、青い空や星の輝く夜空を眺めれば、「永遠にこうしていたい」と思えるのではないでしょうか！
画像：株式会社ウエルネスサプライ
また、夏場には両方の露天風呂に「ひんやり源泉浴槽」なるものが登場！ こちらの源泉は30.9度で湧出しており、ほかの湯船は入浴に適した温度に加温しています。
加温をすることで、温泉成分の一部が抜けてしまうこともありますが（それでも、『恋ぼたる』は濃い温泉です）、源泉浴槽は加温をしていないので、まさに「湧いたまま」の温泉が味わえるのです！
周辺のお出かけスポットもご紹介！
では、『恋ぼたる』を含めた日帰り旅を計画するにあたって、周辺にはどんなスポットがあるのでしょう？
まずは、車で約10分の場所にある『恋木神社』（福岡県筑後市水田62−1）。全国で唯一の「恋命（こいのみこと）」を御祭神として祀り、縁結びの神社として、全国から参拝者が訪れます。境内の至る所にハートのモチーフがデザインされ、SNS映えもバッチリ！
どこかチャラそうにご紹介しているようですが、水田天満宮の末社で、鎌倉時代から続く歴史ある神社です。
★「恋の木神社」などこちらの記事も参考に！★
【筑後市・大木町日帰りドライブ】話題の温泉も！行くべき観光スポット＆おすすめグルメを紹介
次に、車で6分ほどの場所にある“タマスタ”こと『タマホームスタジアム筑後（福岡県筑後市津島757-1）。福岡ソフトバンクホークスの2・3・4軍の本拠地です。
未来のスター選手を発見するにはうってつけですし、試合以外にイベントなども開催されているので、家族でのお出かけにもぴったりですね！ 試合開催日には、筑後船小屋駅～恋ぼたる間に、シャトルバスがピストン運行。筑後船小屋駅で下車しタマスタまでは徒歩で行けますよ。
さらに、隣接する『筑後広域公園』（福岡県筑後市津島831−1）は、大濠公園の約5倍もの敷地に季節ごとの花々や遊具もあり、1日中遊べます！
画像：Mr.tsubaking
遊びまくって『恋ぼたる』で汗と疲れを流すなんて、最高のプラン！
「温泉成分が濃くて、配管の清掃が大変なんです」と水野さんが話すほど濃度の高い『恋ぼたる』の温泉。福岡市内からも気軽に行ける距離なので、ぜひお出かけしてみてください！（文／Mr.tsubaking）
＜店舗情報の詳細は店名をクリック↓＞
■川の駅船小屋 恋ぼたる
住所：福岡県筑後市大字尾島298-2
営業時間：10：00～21：00（受付は20：30まで）
定休日：火曜日（火曜日が祝日の場合は翌水曜）
入浴料金：大人700円、70歳以上および障がいがある方500円、4〜12歳（小学生まで）350円、3歳以下無料
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※文・画像／Mr.tsubaking
※画像／株式会社ウエルネスサプライ
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