【糸島ドライブ】外せない！“視界いっぱいの海も絶景”製塩所の大人気プリン（福岡）

こんにちは。自然のある暮らしに憧れる、グルメライターの藤田ショウです。

今回は、糸島の豊かな自然に包まれた製塩所と、そこで作られた塩を活かした特別なスイーツをご紹介します。

自然の恵みが生む糸島名産の天然塩「またいちの塩」の製塩所「工房とったん」（糸島市）

福岡市中心部から車でおよそ50分。糸島半島の西の“突端（とったん）”に位置する製塩所『工房とったん』。

海水のみを原料に職人の手仕事で作り上げる『またいちの塩』を製塩していて、併設の直売所では種類豊富な塩やその風味を活かしたスイーツなどを購入することができます。

画像：藤田ショウ

『工房とったん』は、和食の料理人だった代表の平川秀一さんが、“塩”が本来持っているおいしさに目覚め、塩の専売制度が廃止され生産・流通が自由化されたのを機に、自ら製塩所として立ち上げました。

画像：藤田ショウ

平川さんが選んだこの土地は、玄界灘の内海と外海がぶつかり合って特別な潮流が生まれることで、豊かなミネラルを蓄えつつ、生活排水の影響を受けにくい清らかな環境にあります。

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山の麓に位置していることもポイントで、海水が蒸発して循環するたびに木々や植物からの栄養分が海水に流れ込むのだとか。

そんな類稀なる自然条件のもとで、『またいちの塩』はつくられています。

こだわりの伝統製法で守り続ける“塩本来のおいしさ”

『工房とったん』の塩づくりにおける大きなこだわりのひとつが、太陽と風の力を活かして海水を濃縮する、昔ながらの「立体式塩田」。

画像：藤田ショウ

海水を日光と潮風にさらしながら約10日かけて循環させ、塩分濃度をおよそ3倍にまで高めた「かん水」が生み出されます。

その後、かん水を釜でじっくりと煮詰め、塩分濃度を約30％まで高めることで塩が結晶化。

画像：藤田ショウ

燃料には古民家の解体で出た廃材や、家庭や飲食店で使われた食用油を再利用した廃油を用いており、自然環境に配慮した「持続可能な塩づくり」に取り組んでいます。

画像：藤田ショウ

結晶化した塩は手作業でふるいにかけ、不純物を丁寧に取り除いたのち、杉樽で一晩寝かせて味をなじませ、さらに遠心分離機で脱水されます。

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こうして生まれる『またいちの塩』は、やさしい塩味と豊かなミネラルを含んだ旨味あふれる味わい。

完成までに1か月を要することもあるという、手間を惜しまない伝統製法によって、大量生産では決して得られない“塩本来のおいしさ”を支えています。

「またいちの塩」の個性豊かなラインナップ

工房併設の『塩売場』には、多彩な塩をはじめ、調味料やドリンク、雑貨など、“塩”をテーマにした多くの商品が並んでいます。

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定番の塩は、調理用の『炊塩』（540円／50g、1,404円／150g）と、卓上用の『焼塩』（756円／50g）の2種類。

『炊塩』はしっとりとやわらかく、辛みを抑えたやさしい塩味で、料理にすっと溶け込むのが特徴です。

一方の『焼塩』は、鉄釜で半日かけてじっくりと乾煎りすることで、塩の角が取れたまろやかな味わいに仕上がり、天ぷらやお肉、ゆで卵などにさっと振りかけるだけで、素材の旨味を一層引き立ててくれます。

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そのほか、おむすび専用の『おむすび塩』（702円／55g）や、ふりかけ代わりに使える『金ごま』（648円／40g）、スパイスとナッツのザクザク感が楽しい『華麗なる塩（カレー塩）』（918円／45g）など、個性豊かなラインナップが揃います。

大ヒット商品「しおをかけてたべるプリン」を実食！

『プリン売場』には、人気商品の『しおをかけてたべるプリン』（540円〜）や、『塩が選べるフライドポテト』（500円）、『塩屋のこーひー牛乳』（550円）など、ここでしか味わえない逸品が揃います。

画像：藤田ショウ

購入した商品は屋根付きのテラスで味わうこともでき、穏やかな福の浦の海を眺めながら潮風に包まれるひとときは、旅の合間の休憩にぴったりです。

画像：藤田ショウ

この日は、直売所にて名物『しおをかけてたべるプリン』の『花塩プレーン』（540円）と、コーヒーの上に泡状のプリンがのった『アイス マタイチーノ』（600円）を購入しました。

画像：藤田ショウ

『しおをかけてたべるプリン』は、「またいちの塩」をより多くの方に届けたいという想いから生まれたスイーツで、発売以来じわじわと人気が広がり、今ではプリンを目当てに海外からも観光客が訪れるほどの大ヒット商品へと成長。

糸島市近隣でとれた新鮮な卵や低温殺菌牛乳など、新鮮でシンプルな食材だけを使い、とろけるような口当たりと濃厚な味わいを実現しています。

画像：藤田ショウ

さらに、希少な天然の結晶塩『潮の粒』とカラメルソースをかけることで、プリンのコクが一層引き立ちます。

画像：藤田ショウ

なめらかなプリンに『潮の粒』のカリッとした食感と旨みが重なり、プリンと塩の絶妙なマリアージュを楽しめるのも魅力です。

定番の『花塩プレーン』と『焦がし塩キャラメル』（594円）のほか、期間限定の『塩白（しおしろ）コーヒー』（648円）や『花塩ごま』（594円）など多彩なフレーバーが揃い、全種類制覇したくなるラインナップです。

『アイス マタイチーノ』は、水出しアイスコーヒーにふわっとしたフォーム状のプリンを重ねた、新感覚のスイーツドリンク。

画像：藤田ショウ

フォーム状のプリンにはカラメルソースと「にがり塩」がかかっていて、リッチな甘さと塩味のコントラストが際立った、デザートのような贅沢な一杯に仕上がっています。

画像：藤田ショウ

自然と共存しながら、伝統的な製法でゆっくりと時間をかけて塩をつくり続けている『工房とったん』。

この地で生まれた『またいちの塩』と、特別なスイーツとの出会いが、糸島の旅を忘れがたい記憶へと導いてくれます。（文／藤田ショウ）

＜店舗情報の詳細は店名をクリック↓＞
■またいちの塩製塩所 工房とったん
住所：福岡県糸島市志摩芥屋3757
営業時間：10：00～17：00
定休日：年末年始
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