九州初上陸で話題！“完全会員制＆住所非公開”の秘密のパフェバー潜入レポ（福岡市）

こんにちは。スイーツ愛好家のグルメライター、藤田ショウです。

今回は、2025年7月7日にオープンした話題のパフェバー『Remake easy 博多天神（リメイクイージー）』をご紹介します。

完全会員制・住所非公開のパフェバーが九州初上陸！「Remake easy 博多天神（リメイクイージー）」　（福岡市）

「甘いものとお酒が好きな人の秘密基地」として、2020年に渋谷で誕生した完全会員制・住所非公開のパフェバー『Remake easy』。

クラウドファンディングやSNSで注目を集めつつ全国に広がり、九州初上陸となる『博多天神』は7店舗目にあたります。

画像：藤田ショウ

プロデューサーの林 巨樹（はやし おおき）さんは、フランスで修業を積んだのちに、日本国内の洋菓子コンクールで最年少入賞を果たした、国内トップクラスのパティシエです。

画像：藤田ショウ

“完璧なパフェ”へとリメイクする「Remake easy」の哲学

パフェの語源は、フランス語で「完璧」を意味する「パルフェ（parfait）」だと言われています。

しかし日本では、喫茶店文化のなかで独自に発展し、経済的状況の影響もあり“不完全なデザート”へと変化していったと感じていた林さん。

そこで林さんは、パティシエとしての知識と美学を注ぎ込んだ、自身が理想とする“完璧なパフェ”を再構築する場として『Remake easy』を立ち上げました。

画像：藤田ショウ

茶室をモチーフに。「Remake easy 博多天神」の静謐な世界

店舗ごとに内装コンセプトが異なる『Remake easy』ですが、『博多天神』のテーマは「茶室」。

お茶文化が根付いた福岡の土地にちなみ、和の美意識である“侘び寂び”をモダンに落とし込んだ空間となっています。

画像：藤田ショウ

行灯（あんどん）を模したカウンターバックの光壁には、京都の和紙職人が手がけた「不燃和紙」が貼り込まれています。

L字型のカウンターにも和紙が貼られていて、中央には給仕口と茶釜が備えられています。

画像：藤田ショウ

床の間のような小上がりのソファ席には2人用と4人用があり、大切な人との親密な時間を過ごすことができます。

画像：藤田ショウ

各座席の真上には、パフェ一つひとつに専用の照明があたり、パフェに影ができないよう設計されているという徹底ぶりです。

主役は3種類のパフェとペアリングカクテル！

パフェはシグネチャーパフェの『イチゴの花畑パフェ』（3,500円）、旬のフルーツを贅沢に使用した『季節限定パフェ』、博多天神店限定の『日本茶とマンゴーのティラミスパフェ』（3,500円）の3種類。

それぞれのパフェに、アルコール・ノンアルコールのペアリングカクテルも用意されています。

コンクール受賞のスペシャリテ「イチゴの花畑パフェ」

『イチゴの花畑パフェ』は、パティシエのコンクールで林さんが表彰台に立った際の作品を、パフェ仕立てにリメイクしたもの。

画像：Remake easy

イタリアのリキュール・アマレットのムースや、フランボワーズのジュレ、フランス産バニラアイスなどが丁寧に敷き詰められ、ホワイトチョコムースと宝石のようなイチゴがたっぷりと添えられた、花畑のようにエレガントなビジュアルです。

ペアリングには、発酵ジンジャーエールにアマレットを合わせた、華やかな余韻が楽しめる微炭酸カクテル『アマレットジンジャー』（1,430円）が用意されています。

画像：Remake easy博多天神

8月の限定パフェ「桃とペルーカカオの夏のビーントゥバーチョコレートパフェ」

月替わりで提供される『季節限定パフェ』。

8月の『桃とペルーカカオの夏のビーントゥバーチョコレートパフェ』（3,500円）は、ペルー産カカオを林さん自らが加工して仕上げたオリジナルのチョコレートを贅沢に使用し、カカオの華やかなフルーティーさと旬を迎える白桃のマリアージュが堪能できるパフェです。

画像：Remake easy

ペアリングカクテルとして、カカオと白桃の果肉に爽やかなベルガモットのリキュールを合わせた『桃とカカオのユートピアフィズ』（1,430円）、

画像：Remake easy

アールグレイの余韻とともに味わえるノンアルコールの『桃とカカオのアールグレイティーソーダ』（1,430円）を選ぶことができます。

画像：Remake easy

店舗限定「日本茶とマンゴーのティラミスパフェ」

当日いただいたのは、『博多天神』限定パフェの『日本茶とマンゴーのティラミスパフェ』。

画像：藤田ショウ

ファン投票で2年連続1位に輝いた“殿堂入り”パフェを、九州の食材で進化させた特別なメニューです。

パフェの土台となるのは、マンゴーのジュレと、砕いたグラハムクッキーの表面にホワイトチョコレートとバターをコーティングしたクランブル。

画像：藤田ショウ

薄い油膜が水分を弾き、果汁やアイスによってふやけることなく、最後までザクっとした食感を楽しめます。

クランブルの上からグラスに沿うように敷き詰められるのが、宮崎県産の完熟マンゴー『太陽のタマゴ』。

画像：藤田ショウ

国内最高峰ともいわれるマンゴーで、とろけるような舌触りとともに香り高い濃厚な甘味が感じられます。

中央にはマンゴーのクリームと抹茶生地、さらに日本酒で香りづけしたマスカルポーネのムースがたっぷりと添えられます。

画像：藤田ショウ

香りづけの日本酒は長崎の『飛鸞（ひらん）Reborn』という貴醸酒（きじょうしゅ）が使われています。

画像：藤田ショウ

貴醸酒とは、仕込み水の代わりに日本酒を使って発酵させたお酒で、お米本来の風味と濃醇な甘みが特徴です。

パフェトップには、八女茶を浸したミルクジェラートと、抹茶を練り込んだ棒状のメレンゲが添えられています。

画像：藤田ショウ

ジェラートに使われる八女茶は、茎の部分を使った渋みの少ない「白折茶（しらおれちゃ）」で、バニラの甘みに寄り添うように、上品なお茶の香りが広がります。

メレンゲには農薬不使用の希少な抹茶を使用。シュワッと軽やかな食感とともに、深みのある抹茶の香りが広がり、ジェラートやマンゴーの甘みに奥行きを与えてくれます。

画像：藤田ショウ

完成されたパフェは、濃密なマンゴーやジェラートの贅沢な甘さに、お茶の香り高い余韻が清涼感を添える、極上のスイーツです。

水出し八女茶＆特選抹茶のペアリングカクテル2種

『日本茶とマンゴーのティラミスパフェ』に合わせた2種類のペアリングカクテルのひとつが、『八女茶のエスプーマと貴醸酒のパッション利休ハイボール』（1,430円）。

画像：Remake easy博多天神

低温で抽出した八女茶を日本酒『飛鸞 Reborn』と炭酸で割ったオリジナルハイボールで、煮出したパッションフルーツの酸味とともに、二層の味わいが楽しめます。

もうひとつの『特選抹茶香る利休ソーダアップ』（1,430円）は、特選抹茶とシトラスの香りをソーダにのせた、清涼感あるノンアルコールカクテルです。

画像：藤田ショウ

『Remake easy』ではパフェの注文は必須ではなく、ドリンクのみのバー利用も可能となっています。ビール、シャンパン、ウイスキーなどのお酒も充実しており、1杯から気軽に大人の夜時間を楽しむことができます。

また、お土産にはオリジナルのグラノーラ『AKEGRA（アケグラ）』をお渡しいただけるので、翌朝までリッチな余韻を味わえるのもうれしいポイントです。

画像：藤田ショウ

「Remake easy」を利用するには

住所非公開、完全会員制なので、店を利用するには会員になることが必要です。

会員には、1店舗のみ利用ができる『シルバー会員』（月額プラン3,850円／年会費プラン39,600円）と、全店舗利用可能な『ゴールド会員』（年会費100,000円）の2種類があります。

『シルバー会員』には、不定期でHPにて開催される抽選に当選するか、クラウドファンディングからのみ入会可能な『ゴールド会員』の方からの紹介で入会することができます。

画像：藤田ショウ

入会後はLINEにて店舗住所が知らされ、予約して来店することも可能です。

パフェやカクテルだけでなく、グラスの形状やスプーンの幅、照明やカウンターの設計まで、“おいしさ”を最大限に伝えるために施された綿密なデザイン。

『Remake easy 博多天神』は、パフェの既成概念を超えて、食体験そのものを再定義する、唯一無二のパフェ体験ができる場所です。（文／藤田ショウ）

＜店舗情報の詳細は店名をクリック↓＞
■Remake easy 博多天神
住所：非公開
営業時間：【平日】17：00 ～ 24：00 （L.O. 23：00）、【土日祝】13：00 ～ 24：00 （L.O. 23：00）
定休日：なし
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